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水槽の生臭いニオイの原因
新規水槽で生臭いニオイがするとのこと、ご心配ですね。これは、水槽内のバクテリアのバランスがまだ整っていないことが大きな原因と考えられます。 水槽を立ち上げて間もない時期は、アンモニアや亜硝酸塩といった有害物質が蓄積されやすく、これが生臭いニオイの原因となります。 ショップではニオイを感じなかったのは、すでに成熟した水槽環境だったためです。 具体的には以下の点が考えられます。
- バクテリアの定着不足:硝化バクテリアが十分に繁殖しておらず、アンモニアや亜硝酸塩の分解が追いついていない。
- 餌の与えすぎ:食べ残しの餌が腐敗し、悪臭を発生させている。
- 底砂やライブロックの汚れ:有機物が堆積し、腐敗している。
- 水質の悪化:適切な水換えやろ過が不足している。
ご使用のBioスコールはバクテリアの増殖を促す製品ですが、立ち上げ初期には、バクテリアの定着に時間がかかるため、即効性はありません。 また、換気を1日中行っているとのことですが、これはニオイを一時的に薄めるだけで、根本的な解決にはなりません。
ニオイ対策と具体的な解決策
まずは、水槽内の環境を改善することでニオイを軽減しましょう。以下に具体的な対策をまとめました。
1. 水質検査の実施
まず、水槽の水質を検査することが重要です。 ペットショップやオンラインショップで簡単に購入できる水質検査キットを使って、アンモニア、亜硝酸塩、硝酸塩の濃度を測定しましょう。 これらの数値が高いと、バクテリアの働きが不十分であることを示しています。
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2. 水換えの頻度と量の見直し
週に一度20Lの水換えでは、まだ不足している可能性があります。 水質検査の結果を参考に、より頻繁に、例えば2~3日に一度、30~40L程度の水換えを行うことをお勧めします。 水換えは、汚れた水を除去し、新鮮な水とバクテリアを供給する上で非常に重要です。
3. 餌の量を調整する
魚たちが数分以内に食べきれる量だけ与えるようにしましょう。 食べ残しは、すぐに腐敗し、ニオイの原因となります。 少量を数回に分けて与える方が効果的です。
4. 底砂とライブロックの清掃
底砂に汚れが溜まっている場合は、サイフォンを使って丁寧に掃除しましょう。 ライブロックも、ブラシなどで優しくこすり洗いし、汚れを取り除きます。 ただし、ライブロックはバクテリアの住処でもあるため、洗浄しすぎるとバクテリアが死滅してしまう可能性があるので注意が必要です。
5. ろ過フィルターのメンテナンス
テトラVX60は、ろ過材の交換時期が近づくとろ過能力が低下します。 ろ過材の目詰まりや汚れがないか確認し、必要に応じて交換または清掃を行いましょう。 UV殺菌灯は、バクテリアには影響を与えないので、継続して使用しましょう。
6. 生体の数と種類
水槽のサイズに対して、生体の数が多すぎると、アンモニアや亜硝酸塩の発生量が増加します。 現在の生体数で、60cm水槽は少し混み合っている可能性があります。 生体の種類やサイズ、飼育数を見直し、必要であれば、一部の生体を移動または減らすことを検討しましょう。
7. バクテリア添加剤の継続使用
Bioスコールなどのバクテリア添加剤は、効果が出るまでには数週間かかります。 継続して使用することで、硝化バクテリアの定着を促進し、アンモニアや亜硝酸塩の分解を助けます。 ただし、添加剤に頼りすぎるのではなく、上記の水質管理を徹底することが重要です。
8. 専門家への相談
上記の対策を行っても改善が見られない場合は、近くのペットショップや専門家にご相談ください。 水槽の状況や水質を詳しく検査してもらい、的確なアドバイスを受けることができます。
まとめ
水槽から生臭いニオイがする原因は、主にバクテリアの定着不足や水質の悪化です。 水質検査、適切な水換え、餌の量調整、ろ過フィルターのメンテナンス、底砂とライブロックの清掃などを徹底することで、ニオイを軽減し、健康的な水槽環境を維持することができます。 焦らず、継続的な努力が大切です。 専門家のアドバイスも積極的に活用しましょう。