水を使う部屋の床仕上げ:耐久性と耐水性を考慮したグレーチング排水とタジマパーマリュームの組み合わせ

水を使う部屋の床の仕上げ方法について質問です。 食品容器を水を使い流しで洗う部屋ですが、水切りの際、水が床に落ちることを想定し、水勾配をとって部屋のセンターにグレーチング溝(120幅)を設けました。 床の仕上げですが、タジマパーマリューム(2.0mm)をエポキシ系接着剤で貼ろうと考えております。耐久性、耐水性等で問題はあるでしょうか。専門のかた、ぜひアドバイスいただけないでしょうか。

水回りフロアの仕上げ:グレーチング排水とタジマパーマリュームの組み合わせの検討

食品容器洗浄室の床仕上げについて、グレーチング排水とタジマパーマリューム(2.0mm厚)の組み合わせの耐久性と耐水性についてご質問ですね。的確な選択かどうか、詳しく見ていきましょう。

グレーチング排水:効果的な水切りとメンテナンス性

水勾配を設け、中央に120mm幅のグレーチングを設置する計画は、水はけを良くする上で非常に有効です。食品容器洗浄に伴う水の飛散やこぼれを効率的に排水できます。ただし、グレーチングの素材やメンテナンス性にも注意が必要です。ステンレス製であれば耐久性、耐水性ともに高く、清掃も容易です。定期的な清掃で異物詰まりを防ぎ、排水機能を維持することが重要です。

タジマパーマリューム:優れた耐水性と耐久性

タジマパーマリュームは、塩化ビニル樹脂系の床材で、優れた耐水性と耐久性を持ちます。厚さ2.0mmであれば、一般的な使用状況であれば十分な強度と耐久性を期待できます。食品工場など、衛生管理が重要な場所でも広く採用されている実績があります。エポキシ系接着剤を使用することで、さらに密着性が高まり、剥がれや浮き上がりを防ぐ効果が期待できます。

組み合わせのメリットとデメリット

タジマパーマリュームとグレーチングの組み合わせは、水回りフロアの仕上げとして、多くのメリットがあります。

  • 高い耐水性:タジマパーマリュームは優れた耐水性を持ち、水による劣化やダメージを受けにくい。
  • 優れた清掃性:フラットな表面で清掃が容易。グレーチング排水により、汚れが溜まりにくい。
  • 耐久性:タジマパーマリュームは、適切な施工とメンテナンスで長期間の使用に耐える。
  • コストパフォーマンス:比較的コストを抑えながら、高い機能性を確保できる。

一方で、デメリットも考慮する必要があります。

  • 衝撃への弱さ:重いものを落としたり、強い衝撃を与えると、へこみや破損の可能性がある。
  • キズつきやすさ:硬いもので擦るとキズがつきやすい。定期的なワックス掛けなどで保護する必要がある。
  • グレーチングの詰まり:異物が詰まると排水不良につながるため、定期的な清掃が不可欠。

専門家のアドバイスと追加の提案

専門家として、いくつかのアドバイスをさせていただきます。

  • 接着剤の選定:エポキシ系接着剤は適切ですが、使用する接着剤の種類によっては、タジマパーマリュームとの相性が異なる場合があります。メーカーの推奨する接着剤を使用することをお勧めします。
  • 下地処理:床下地をしっかりと乾燥させ、平滑に仕上げることが重要です。下地処理を怠ると、接着不良や浮き上がりを引き起こす可能性があります。
  • 施工方法:専門業者に施工を依頼することをお勧めします。適切な施工方法で施工することで、耐久性と耐水性を最大限に発揮できます。
  • 排水勾配の確認:グレーチングへの排水勾配が適切かどうか、施工前に再度確認しましょう。勾配が不足していると、排水不良につながります。
  • 素材の選択:グレーチングの素材はステンレスが推奨されますが、予算やデザインの観点から他の素材も検討する場合は、耐腐食性と耐水性に優れたものを選択しましょう。
  • 定期的なメンテナンス:定期的な清掃とワックス掛けを行うことで、床材の寿命を延ばし、美観を維持できます。

代替案の検討:より高い耐久性を求める場合

より高い耐久性や耐薬品性を求める場合は、樹脂モルタルやタイルなどの素材も検討できます。これらの素材は、タジマパーマリュームよりも高価ですが、より過酷な環境下でも使用可能です。

まとめ:最適な床仕上げを実現するために

食品容器洗浄室の床仕上げにおいて、グレーチング排水とタジマパーマリュームの組み合わせは、耐水性とコストパフォーマンスのバランスが良い選択肢です。しかし、適切な下地処理、接着剤の選定、そして専門業者による施工が、その耐久性と耐水性を最大限に発揮する鍵となります。定期的なメンテナンスも忘れずに行いましょう。 ご自身の状況や予算、求められる耐久性などを総合的に判断し、最適な選択をしてください。

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