民家型デイによるお泊りサービス。お世話になります。当方介護保険法による民家型デイを運営しており、実費お泊りサービス、通称「お泊りデイ」を既存のデイに投入しようと検討しております。そこで、「お泊りデイ」をするに当り今後懸念される事等アドバイスをお願い致します。経緯は当社地元ではきめ細かいサービスで有名で認知症有無関わらず、利用者本人、又その家族から「お宅でお泊り出来たらなぁ、してくれないの？」と、更に自治会に迄言われます。地域柄なのか、利用者思いの家族が多く、「ショートには預けたくない、お宅にお願いしたい」と言われ、これが今回の質問へと繋がります。しかしこのお泊りデイ 茶話〇〇等で「雑魚寝」等のずさんなイメージもあります。具体的にどの様なサービスを提供し、ずさんと言われているのでしょう？当社のイメージを崩したくないので、これは懸念したい。当施設は民家ながら広く10畳の部屋を2部屋持て余しています。お泊りにはそこを使用しようかと。又、消防にも相談しており「現時点では執行してもお咎めなし」との事。この「現時点」が気になる・・将来はどの様になるのでしょうか？長文乱文で申し訳ありません。「お泊りデイ」執行に当たり、何でも良いのでアドバイスをお願い致します。補足皆様有り難う御座います shinseye様 私もグレーゾーンと言う事でガイドラインを待っていました仰る内容から宿泊者9人迄の場合最低従業者1に加え宿直職員1の計2人配置が必要と言う事でしょうか？従業者と宿直者は兼務不可なのでしょうか又「提供時間を通じた連絡体制の整備」とは具体的には挙げられているのでしょうかkikizebra様 引越しして規模大きくするとはどう言う事をされているのですか？
Contents
「お泊りデイ」サービス開始における懸念事項と解決策
民家型デイサービスにおける「お泊りデイ」サービス開始は、地域ニーズに応える素晴らしい取り組みです。しかし、安全性や法的・倫理的な問題、そして既存のイメージ維持といった懸念事項も考慮する必要があります。以下、具体的な懸念事項と解決策を提案します。
1. サービスの質と「ずさん」なイメージの払拭
「雑魚寝」といったイメージを払拭するためには、質の高いサービス提供が不可欠です。具体的には、以下の点を考慮しましょう。
- 個室またはプライバシーを確保できる空間の提供：10畳の部屋を2部屋活用するとのことですが、できれば一人ひとりに十分なスペースを確保し、プライバシーを尊重できるよう工夫しましょう。ベッドや寝具も清潔で快適なものを用意することが重要です。
- 夜間対応体制の整備：夜間の見守り体制は必須です。最低でも宿直職員を配置し、緊急時にも対応できる体制を整えましょう。複数人の職員配置や、外部機関との連携も検討しましょう。これは、利用者の方々の安全と安心を確保するために非常に重要です。
- 個別ケアプランの作成：利用者一人ひとりの状況やニーズに合わせたケアプランを作成し、質の高い個別ケアを提供しましょう。健康状態の確認、服薬管理、排泄介助など、必要なサポートを適切に提供することが重要です。
- 充実した夜間プログラム：単なる宿泊ではなく、夜間の時間もしっかりとしたプログラムを用意することで、より質の高いサービスを提供できます。例えば、静かな音楽を流したり、ゆったりとした時間を作るなど、利用者の方々がリラックスできる環境づくりを心がけましょう。
- 透明性の確保：サービス内容や料金体系を明確に提示し、利用者や家族に安心して利用してもらえるよう、透明性を確保しましょう。パンフレットやホームページなどで、サービス内容を詳しく説明することが重要です。
2. 法的・行政的な問題
消防署の「現時点では執行してもお咎めなし」という回答は、将来的な規制変更の可能性を示唆しています。
- 最新の法令・条例遵守：介護保険法、消防法、建築基準法など、関連する法令・条例を常に確認し、最新の状況を把握しておきましょう。自治体への相談も積極的に行い、適切な運営を心がけましょう。
- ガイドラインの確認：「お泊りデイ」に関するガイドラインが策定されれば、それを厳守する必要があります。厚生労働省や関係団体からの情報収集を継続し、法令やガイドラインの変更に迅速に対応しましょう。
- 保険適用外のサービスであることの明確化：「お泊りデイ」は介護保険の適用外サービスであることを明確に利用者に伝え、料金体系についても詳細に説明する必要があります。誤解がないように、書面で契約を締結することが重要です。
3. スタッフ配置と体制
宿泊者数に応じた適切な職員配置が求められます。
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- 人員配置基準：宿泊者数9名の場合、最低でも従業者1名と宿直職員1名の計2名が必要となる可能性が高いです。従業者と宿直職員の兼務は、安全面から避けるべきです。常に最低2名体制を確保し、万が一の事態にも対応できる体制を整えましょう。
- 24時間体制の連絡体制：緊急時にも対応できるよう、24時間体制の連絡体制を整備する必要があります。連絡先を明確に表示し、緊急時対応マニュアルを作成するなど、万全の体制を整えましょう。夜間は、外部機関との連携も検討しましょう。
- スタッフ研修：スタッフには、認知症ケア、夜間対応、緊急時対応など、必要な研修を実施し、スキルアップを図りましょう。質の高いサービス提供には、スタッフのスキルが不可欠です。
4. 将来的な展望
施設の規模拡大や移転も視野に入れ、将来的な展望を検討しましょう。
- 施設規模の拡大：利用者の増加が見込まれる場合、施設の規模拡大や移転を検討する必要があるかもしれません。将来的には、より多くの利用者に対応できるよう、施設の改修や増築、または新たな施設の建設も視野に入れましょう。
- 専門家の意見：建築士や介護専門家などの専門家の意見を聞き、施設の設計や運営についてアドバイスを求めましょう。専門家の視点を取り入れることで、より安全で快適な施設運営を実現できます。
5. 地域との連携
地域住民との良好な関係を築くことが重要です。
- 自治会との連携：自治会との連携を強化し、地域住民への説明や理解を深める努力を行いましょう。地域住民の意見を聞き入れ、地域に密着したサービスを提供することで、信頼関係を築くことができます。
- 地域交流：地域住民との交流イベントなどを開催し、施設への理解を深めてもらう機会を設けましょう。地域に開かれた施設として、住民との良好な関係を築くことが重要です。
まとめ
「お泊りデイ」サービス開始は、地域ニーズに応える素晴らしい取り組みですが、安全面、法的・行政的な問題、そして既存のイメージ維持といった点に細心の注意を払う必要があります。上記の点を踏まえ、利用者にとって安全で安心できる、そして質の高いサービスを提供することで、「ずさん」なイメージを払拭し、地域に信頼される施設を目指しましょう。
