梅干しについて教えて下さい。南高梅を3キロ漬けました。黄色く熟した梅がなかなか店頭に出ないので、黄色がかった梅が少し混ざって青みがたくさん残っている梅を購入しました。部屋で黄色くなるのまで並べておいたのですが、だんだん傷んできたので漬けました。20%弱の塩と6kgの重しで漬け水も上がっていました。8月に入り晴天の日に(風も結構ありました)天日に3日間干しました。その結果出来上がりは柔らかい梅も少々有りましたが、殆どがガッチガチの梅になってしまいました。種に果肉がくっついてしわしわでまるで少し大きめの堅い種みたいになってしまいました。梅酢に漬けたら少し柔らかくなるかと思い暫く漬けてみましたが駄目でした。仕方なくそのまま保存しましたが、どうしてこんな梅になってしまったのでしょうか?又、柔らかくて美味しい梅干しになる為にはどうしたらよいでしょうか?来年もがんばりたいと思いますのでどうぞ宜しくお願い致します。
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梅干しが固くなってしまった原因と対策
梅干しが固くなってしまった原因はいくつか考えられます。質問者様の状況から推測すると、以下の点が考えられます。
1. 完熟でない梅を使用したこと
- 青みが残った梅を使用:黄色く熟した梅は、果肉が柔らかく、甘みと酸味のバランスが良いのが特徴です。青みが残った梅は、まだ未熟なため、果肉が硬く、塩分が浸透しにくいため、干した際に固くなってしまう可能性が高いです。理想は、完熟した黄色い梅を使用することです。収穫時期や、販売時期に注意しましょう。
- 傷みかけた梅を使用:傷みかけた梅は、すでに細胞が壊れ始めているため、塩分が浸透しにくく、干すと固くなってしまいます。梅を漬ける前に、傷んでいる部分がないか、しっかり確認することが大切です。傷んでいる梅は、取り除くか、早めに漬けるようにしましょう。
2. 天日干し時間の調整不足
- 天日干しの時間:3日間も天日干しをしたとのことですが、これは梅の大きさや天候、塩分濃度などによって調整する必要があります。風通しが良かったとはいえ、3日間も直射日光に当てると、水分が過剰に失われ、固くなってしまう可能性があります。梅の大きさや天候に合わせて、天日干しの時間を調整することが重要です。最初は様子を見ながら、短時間から始めるのがおすすめです。
- 天候の影響:晴天で風があったとはいえ、強い日差しや風は梅の水分を奪いやすく、固くなる原因となります。日差しが強すぎる場合は、日陰干ししたり、不織布などを活用して直射日光を避ける工夫も必要です。
3. 塩分濃度と重し
- 塩分濃度:20%弱の塩分濃度は、やや低めです。梅の大きさや塩の種類によっても異なりますが、一般的には18~20%が目安とされています。塩分濃度が低いと、梅が腐敗しやすくなり、また、干した際に固くなる原因にもなります。塩分濃度は、梅の大きさや種類、天候などを考慮して調整する必要があります。塩分濃度計などを活用して正確に測ることをお勧めします。
- 重し:6kgの重しは、梅の量に対して適切かどうかは梅の量と容器の大きさによって異なります。重さが不足していると、梅が漬け汁に完全に浸からず、均一に塩分が浸透しません。結果、固くなる原因となります。梅の量に対して適切な重しを使用することが重要です。重しは、梅全体が漬け汁に浸かるように、十分な重さにする必要があります。
柔らかくて美味しい梅干しを作るためのポイント
来年も美味しい梅干しを作るために、以下の点を改善しましょう。
1. 完熟した梅を選ぶ
- 収穫時期に注意:梅の収穫時期は品種によって異なりますが、一般的には6月上旬から7月上旬です。完熟した梅は、黄色く色づき、果肉が柔らかく、香りが良いのが特徴です。収穫時期に注意して、完熟した梅を選びましょう。
- 信頼できる生産者から購入:信頼できる生産者から、新鮮で完熟した梅を購入することが大切です。生産者のこだわりや、梅の栽培方法などを確認し、安心できる梅を選びましょう。
2. 適切な塩漬け方法
- 塩分濃度を正確に測る:塩分濃度計を使用して、正確に塩分濃度を測りましょう。18~20%を目安に、梅の大きさや種類、天候などを考慮して調整します。
- 重しは十分な重さにする:梅が完全に漬け汁に浸かるように、十分な重さを用意しましょう。重しは、清潔なものを使いましょう。
- 漬け込み期間:梅の大きさや塩分濃度によって異なりますが、一般的には2週間から1ヶ月程度漬け込みます。漬け込み期間中は、毎日漬け汁をかき混ぜ、梅全体に塩分が行き渡るようにします。
3. 天日干しの調整
- 天気予報を確認:天日干しをする前に、天気予報を確認し、晴天で風通しの良い日を選びましょう。雨天や曇天の場合は、天日干しを避けましょう。
- 干し時間を調整:梅の大きさや天候、塩分濃度などによって、干し時間を調整します。最初は短時間から始め、様子を見ながら干し時間を調整しましょう。目安としては、1日目は3~4時間、2日目は5~6時間、3日目は7~8時間程度です。ただし、これはあくまで目安であり、梅の状態に合わせて調整する必要があります。
- 日差しを調整:日差しが強すぎる場合は、日陰干ししたり、不織布などを活用して直射日光を避ける工夫をしましょう。
4. 梅干し専門家のアドバイス
梅干し作りに不安がある場合は、梅干し作りの専門家や、経験豊富な人に相談してみるのも良いでしょう。地域の農協や、梅干し教室なども参考になります。
まとめ:来年こそは最高の梅干しを!
梅干し作りは、天候や梅の状態など様々な要因に左右されます。今回失敗した経験を活かし、来年はより美味しく、柔らかな梅干し作りを目指しましょう。上記のポイントを参考に、準備から天日干しまで、一つずつ丁寧に作業を進めることが大切です。