東日本大震災被災犬の夜泣きと不安行動への対処法:安心できるインテリアと環境づくり

東日本大震災で多頭飼育されていたメス犬(推定4歳)を引き取りましたが、日中は吠える事は無いのですが、夜中にちょっとした物音などで吠えてしまいます。あるときは、誰も居ないのに玄関の方を見つめて吠えます。あまりのうるささに当方の部屋に連れてくると、落ち着きが無く過呼吸の様に舌を出しヨダレを垂らしています。また、食事の世話をする為なのか、妻の傍から離れる事は無く、事ある毎にくっいて移動しています。妻を含め女性陣には慣れているのですが、散歩に連れて行ったりする息子達(当方も含め)にはなかなか慣れてくれません。息子達が自分の部屋から出て来たりするだけで吠えるのですが、声を掛けて撫でてあげると治まりますが、毎日同じ事の繰り返しです。追加ですが、初めて動物病院へ連れて行こうと車に乗せた時、エンジンも掛けていないのに車内に入れただけで過呼吸の様になりヨダレを垂らして落ち着きがありませんでした。動物病院では、車酔いでしょうね…と言われましたが、自宅でも同じ症状ですので車酔いではないと思いますが、何か病気なのでしょうか…家族として慣れるまでは1年位掛かるでしょうねとも言われました。大震災・多頭飼育というワードから推測される事を教えて下さい。

東日本大震災と多頭飼育のトラウマ:犬の行動の背景

東日本大震災を経験し、多頭飼育環境で生活していた犬は、強いストレスとトラウマを抱えている可能性が高いです。地震や大きな音、人の移動、狭い空間など、震災時の記憶がトリガーとなり、夜間の吠え声や過呼吸、特定の人への執着、分離不安などの行動問題を示すことがあります。多頭飼育環境では、十分な社会化や個別のケアが不足していた可能性も考えられます。そのため、新しい環境への適応に時間がかかり、恐怖や不安から様々な行動問題が現れるのです。

夜泣きと不安行動への具体的な対処法

愛犬の不安を軽減し、安心して暮らせるようにするための具体的な対策を、インテリアの観点も交えてご紹介します。

1. 安心できる空間の確保:落ち着けるインテリア選び

  • 安全で静かな場所の確保:愛犬にとっての「隠れ家」となるスペースを作りましょう。ケージやベッド、ソファなどを利用し、落ち着ける場所を確保します。周囲にカーテンなどを設置して視界を遮断することで、安心感を高めることができます。色は、落ち着きのあるベージュやアイボリーがおすすめです。
  • 快適な寝床:柔らかく、保温性のあるベッドを用意しましょう。犬種や季節に合わせて適切な素材を選び、清潔に保つことが大切です。快適な睡眠は、精神的な安定に繋がります。
  • 家具の配置:家具の配置は、愛犬の行動に影響を与えます。視界が開けた場所にベッドを置くことで、周囲の様子を把握しやすくなり、安心感が高まります。また、家具で視界を遮ることで、不安感を軽減することもできます。
  • 間接照明の活用:夜間の不安を軽減するために、間接照明を活用しましょう。暗闇を怖がる犬は少なくありません。柔らかな光は、リラックス効果があり、落ち着いて眠るのを助けます。暖色系の照明は安心感を与え、寒色系は落ち着かせすぎることがあるので、ベージュやアイボリー系の照明がおすすめです。

2. 徐々に家族に慣れさせる:ポジティブな強化

  • 無理強いしない:犬に恐怖心を与えず、ゆっくりと時間をかけて家族に慣れさせましょう。焦らず、犬のペースに合わせて接することが大切です。
  • ポジティブな強化:良い行動には、褒め言葉やご褒美を与えましょう。おやつや撫でるなどのポジティブな強化は、学習効果を高めます。息子さん達には、犬に近づく際に、ゆっくりと低い姿勢で、落ち着いた声で話しかけるように指導しましょう。
  • 無視する:吠える行動を無視することも有効です。注意を払うことで、犬は吠えることで目的を達成できると学習してしまいます。吠えても反応しないことで、吠える行動が無駄だと理解させることができます。
  • 家族全員でルールを統一:家族全員で、犬への接し方やルールを統一しましょう。指示や褒め方などがバラバラだと、犬は混乱してしまいます。一貫性のある行動が、犬の安心感を高めます。

3. 専門家への相談:獣医師や動物行動学者のアドバイス

  • 動物病院の受診:愛犬の症状が改善しない場合は、動物病院を受診しましょう。身体的な病気の可能性も考慮する必要があります。獣医師による診察で、適切な診断と治療を受けましょう。
  • 動物行動学者の相談:動物行動学者に相談することで、愛犬の行動問題の原因を特定し、具体的な解決策を提案してもらうことができます。専門家のアドバイスは、効果的な行動改善に役立ちます。

4. 環境エンリッチメント:刺激と安心のバランス

  • 適度な運動:散歩などの適度な運動は、ストレス軽減に効果があります。ただし、無理強いは禁物です。犬のペースに合わせて、ゆっくりと散歩を行いましょう。
  • 知育玩具:知育玩具を与えることで、犬の知的好奇心を満たし、精神的な刺激を与えることができます。これにより、不安感を軽減し、落ち着きのある行動を促す効果が期待できます。
  • フェロモン製品:犬の安心感を高めるフェロモン製品(アロマなど)も有効です。獣医師やペットショップで相談して、適切な製品を選びましょう。ただし、全ての犬に効果があるとは限りません。

インテリアと環境整備の重要性

愛犬の安心感を高めるためには、インテリアや環境整備が非常に重要です。落ち着ける空間、安全な隠れ家、快適な寝床などを用意することで、愛犬の精神的な安定を図り、行動問題の改善に繋げることができます。

まとめ

東日本大震災と多頭飼育という背景を持つ犬は、強いトラウマを抱えている可能性があります。夜泣きや不安行動は、そのトラウマが原因である可能性が高いです。愛犬の安心感を高めるために、適切な環境整備を行い、時間をかけてゆっくりと家族に慣れさせましょう。必要に応じて、獣医師や動物行動学者に相談することも重要です。焦らず、根気強く愛犬と向き合うことで、必ず良い関係を築けるはずです。

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