東向きの2階部屋に充満する排気ガス臭への対策

家のことで悩んでいます。東側の二階の部屋が排気ガスの匂いで充満しています。階下の部屋はなんとも無いです。原因は何でしょうか。空気清浄機をつかっていますが、効き目がありません。今、壁を塗装していますので、これによって匂いが無くなるものでしょうか?家の造りが影響していますか?近くに国道があって排気ガスが風に乗ってくると思いますが、いつも黄砂が降っているように感じます。二階だけなのはどうしてでしょう?防ぐにはどうすればいいのでしょう?よろしくお願いします。

排気ガス臭の原因究明:なぜ2階だけなの?

東向きの2階のお部屋に排気ガス臭が充満し、1階には影響がないとのこと。これは、建物の構造や風の流れ、そして近隣の環境が複雑に絡み合っている可能性が高いです。空気清浄機の効果がないことから、室内への侵入経路が特定できていないことが推察されます。

可能性1:風の流れと建物の構造

* 風の流れ:国道からの排気ガスは、風向きによって建物の特定の場所に集中して流れ込みます。東向きの2階が、風の流れの「吹き上げ」や「渦」の影響を受けやすい位置にある可能性があります。特に、朝方や特定の時間帯に風が強まる場合、その影響が顕著になるでしょう。
* 建物の通気性:建物の設計や施工状況によっては、外壁の隙間や窓、換気口などから排気ガスが侵入しやすくなっている可能性があります。特に、2階と1階で建物の構造に違いがある場合(例えば、2階にバルコニーがあるなど)、風の流れや空気の循環に影響が出ることが考えられます。
* 窓や換気口の位置:窓や換気口の位置が、排気ガスの流れに直接影響を与えている可能性があります。例えば、窓が国道に面している場合、排気ガスが直接室内に流れ込む可能性が高まります。

可能性2:建材や塗装の影響

壁の塗装は、現状の排気ガス臭の軽減には直接的な効果は期待できません。塗装は、壁面の美観や保護を目的としたものであり、空気中の臭いを吸収・遮断する機能は限定的です。しかし、塗装後に臭いが軽減されるケースもあります。これは、塗装によって壁の微細な隙間が塞がれ、空気の侵入経路が減少する可能性があるためです。

可能性3:黄砂との関連性

黄砂の飛来は、排気ガス臭の問題と無関係ではありません。黄砂は、大気中の微粒子を多く含んでおり、排気ガス中の有害物質を付着・吸着し、室内に持ち込む可能性があります。黄砂の飛来が多い時期には、排気ガス臭がより強く感じられる可能性があります。

排気ガス臭対策:具体的な解決策

問題解決のためには、原因を特定し、それに合わせた対策を行うことが重要です。以下に具体的な対策を提案します。

1. 原因特定のための調査

* 専門家への相談:建築士や環境調査会社に相談し、建物の構造や風の流れを専門的に調査してもらうことをお勧めします。原因を特定することで、的確な対策を講じることができます。
* 風の流れの観察:特定の時間帯に、建物の周囲で風の流れを観察します。煙や風船などを用いて、風の流れを可視化することで、排気ガスの侵入経路を特定できる可能性があります。
* 室内空気質の測定:専門業者に依頼して、室内空気質を測定してもらいましょう。排気ガスに含まれる特定の物質の濃度を測定することで、原因物質を特定できます。

2. 対策の実施

* 窓の密封:窓の隙間から排気ガスが侵入している可能性がある場合は、窓枠の隙間をコーキング剤などで密封しましょう。気密性の高い窓への交換も効果的です。
* 換気システムの改善:換気システムの見直しも重要です。適切な換気を行うことで、室内の空気を入れ替え、排気ガス臭を軽減できます。必要に応じて、高性能の換気扇への交換を検討しましょう。
* 空気清浄機の選定:より高性能な空気清浄機を選ぶことも重要です。HEPAフィルター搭載で、排気ガスに含まれる微粒子を除去できるモデルを選びましょう。複数台設置することも有効です。
* 外壁の改修:建物の外壁に隙間がある場合は、改修工事によって隙間を塞ぎましょう。外壁の断熱性を高めることで、室温の安定にも繋がります。
* ベランダや窓への対策:ベランダがある場合は、ベランダに設置された物置や植栽などが風の流れを妨げている可能性があります。これらを整理整頓し、風の流れをスムーズにする工夫をしましょう。窓に遮光カーテンやブラインドを設置することで、直射日光による室温上昇を防ぎ、換気を効率化することも有効です。

3. その他の対策

* 植物の活用:観葉植物の中には、空気中の有害物質を吸収する効果があるものがあります。ただし、排気ガス臭の完全な除去は期待できません。
* 定期的な清掃:定期的に室内を清掃し、空気中のホコリや汚れを除去することで、空気の質を改善できます。

専門家の視点:建築士からのアドバイス

建築士の視点から見ると、この問題は、建物の気密性や風の流れ、そして近隣の環境が複雑に絡み合っている可能性が高いです。まずは、専門家による調査を行い、原因を特定することが最も重要です。原因が特定できれば、適切な対策を講じることができ、より効果的な解決策を見出すことができます。

まとめ:総合的なアプローチで解決を目指しましょう

東向きの2階部屋の排気ガス臭問題は、単一の対策では解決できない可能性が高いです。風の流れ、建物の構造、近隣の環境、そして室内環境の改善など、総合的なアプローチで問題解決に取り組む必要があります。専門家のアドバイスを得ながら、段階的に対策を進めていくことで、快適な住環境を取り戻せるよう願っています。

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