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札幌での水落とし時期と方法
北海道の冬は厳しく、アパートの2階であっても、特に気温が低い日が続いたり、強い風が吹いたりする日は、水道管の凍結リスクがあります。そのため、確実に安全を確保するためには、気温が0℃を下回る予報が出ている日、または数日続く寒波が予想される前に水落としを行うことが重要です。11月~3月頃までは、常に凍結の可能性を意識し、天気予報をこまめにチェックしましょう。
水落としの具体的な手順
水落としは、各設備から順次水を抜いていくことが重要です。以下に、具体的な手順を説明します。
- 準備:バケツや洗面器、タオルなどを用意します。凍結しやすい箇所に保温材を準備しておくと安心です。
- 蛇口をすべて開ける:キッチン、洗面所、浴室、トイレなどの蛇口をすべて完全に開けます。これにより、管内に残っている水が流れ出しやすくなります。
- 止水栓を閉める:各設備の止水栓(蛇口の根元にあるバルブ)を閉めます。ただし、元栓を閉める前に、各設備の止水栓を閉めることで、各設備の配管内の水を確実に抜くことができます。
- 元栓を閉める:廊下のガスメーター付近にある元栓を閉めます。これは、万が一の事態に備えて、全ての給水を止めるための最終手段です。元栓の位置が分からなければ、管理会社に確認しましょう。
- 各設備の水抜き:各設備ごとに、残っている水を抜きます。
- トイレ:タンク内の水を抜き、便器内の水をバケツなどで汲み出します。
- 洗面台・キッチン:排水管のトラップ(U字管)に溜まっている水を抜きます。排水管の掃除も兼ねて、排水口から水を抜いてください。
- お風呂:浴槽と排水管の水をすべて抜きます。排水口の栓を抜いて、バケツなどで汲み出します。
- 洗濯機:洗濯機用の蛇口の止水栓を閉め、蛇口から残っている水を抜きます。
- 保温:特に寒い日は、水道のパイプにタオルなどを巻きつけ、保温材で包むと効果的です。ホームセンターなどで手軽に購入できます。
水落とし後の注意点と凍結防止対策
水落とし翌朝の注意点
水落としをした翌朝は、すぐに水を出す必要はありません。特に朝方は気温が最も低いため、急激な温度変化で凍結するリスクがあります。最低でも午前10時以降、できれば日中気温が上がり始めてから蛇口を少しずつ開けて、水を出すようにしましょう。
配水管を温める必要はありません。むしろ、温めることで結露が発生し、かえって凍結しやすくなる可能性があります。
北海道での凍結リスクと対策
北海道では、日中であっても気温が低い日が多く、外出中に凍結する可能性もゼロではありません。そのため、水落としだけでなく、継続的な凍結防止対策が重要です。
- 保温材の活用:水道管に保温材を巻き付けることは、凍結防止に非常に効果的です。ホームセンターなどで様々な種類の保温材が販売されていますので、状況に合わせて選びましょう。
- 室温管理:室温を一定以上に保つことは、凍結防止に繋がります。特に、水道管が通っている場所の温度に注意しましょう。暖房器具を適切に活用しましょう。
- 定期的な点検:定期的に水道管の状態をチェックし、異常がないかを確認しましょう。少しでも異変を感じたら、すぐに管理会社に連絡しましょう。
- 凍結防止剤の使用:凍結防止剤を水道管に注入することも有効な手段です。ただし、使用方法は製品によって異なるため、必ず説明書をよく読んでから使用しましょう。
専門家のアドバイス
水道工事のプロフェッショナルに話を聞くと、鉄筋コンクリート造のアパート2階であっても、外気温が極端に低い日や、強風が吹き付ける日は、凍結のリスクは存在すると指摘しています。特に、給水管が外壁に沿って設置されている場合は、凍結しやすい傾向があります。そのため、天気予報をこまめにチェックし、適切なタイミングで水落としを行うことが重要だと強調しています。また、保温材の活用は、凍結防止対策として非常に有効であるとアドバイスしています。
まとめ
札幌での冬場の水回りトラブルを防ぐためには、適切な時期に水落としを行い、その後も継続的な凍結防止対策を行うことが重要です。この記事で紹介した手順と対策を参考に、安心して冬を過ごしてください。何か不安な点があれば、管理会社に相談することをお勧めします。