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畳部屋をフローリング化するDIY計画:現状と課題
既存の畳部屋をフローリングにDIYでリフォームする計画ですね。現状の構造(柱直結の根太100mm×50mm+板12mm+畳55mm)と、予定している施工方法(新たな根太30mm×40mm+合板12mm+遮音シート1.2mm+フローリング材12mm)を踏まえ、具体的なアドバイスをさせていただきます。 畳寄せの深さが55mm~60mmとばらつきがある点も考慮する必要があります。
質問①:新たな根太と合板の厚みバランスについて
新たな根太(30mm×40mm)と合板(12mm)の厚みは、既存の構造とのバランスを考慮すると、やや心もとない可能性があります。既存の根太は100mm×50mmとしっかりしていますが、新たな根太は30mm×40mmと細いため、強度不足が懸念されます。特に、人が歩く際の荷重や、経年劣化によるたわみを考えると、合板の厚みを増やすか、新たな根太のサイズを見直すことをお勧めします。
改善策:
- 合板の厚みを12mmから15mm以上に増やす:強度と剛性を高める効果があります。特に、大勢の人が集まるリビングなどでは、15mm以上の厚みが推奨されます。
- 新たな根太のサイズを見直す:40mm×60mm程度のサイズにすると、より強度が確保できます。ただし、畳寄せの深さが55mm~60mmと限られているため、全体の厚みを考慮する必要があります。
- 根太の間隔を狭くする:根太の間隔を狭くすることで、たわみを抑制できます。アクリアマットの使用も有効ですが、根太の強度不足を完全に補うものではありません。
専門家の視点:DIYでフローリングを施工する際には、構造計算を行うことは難しいですが、強度不足による床鳴りや、最悪の場合、床の崩落につながる可能性もあります。不安な場合は、建築士や工務店に相談し、適切な設計・施工方法をアドバイスしてもらうことを強くお勧めします。
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質問②:フローリング材の敷設方向について
フローリング材の敷設方向は、既存の根太と新たな根太の両方に対して垂直に貼るのが最も強度的に優れています。これにより、根太を最大限に利用し、荷重を分散させることができます。平行に貼ると、根太と根太の間の合板がたわみやすくなり、床鳴りの原因となります。
具体的な方法:既存の根太と新たな根太を両方とも横方向に配置している場合、フローリング材は縦方向に施工します。逆に、既存の根太が縦方向の場合、フローリング材は横方向に施工します。
質問③:合板の選び方について
ホームセンターで販売されている合板には、ラワン、針葉樹、ポプラ、コンパネなど様々な種類があります。強度を重視する場合は、ラワン合板または針葉樹合板がおすすめです。特に、ラワン合板は硬くて丈夫なため、フローリング下地材としてよく使用されています。
グレードについて:F4や1等などの表示は、合板の品質を表しています。数字が大きいほど、強度や品質が高いことを示します。F4は、構造用合板の中でも比較的強度が高いグレードです。予算と強度を考慮して、適切なグレードを選びましょう。最低でもF☆☆☆☆(ホルムアルデヒド放散量が少ない)のものを選び、健康にも配慮しましょう。
コンパネについて:コンパネ(コンクリートパネル)は、フローリング下地としてはあまり適していません。強度が不足しているため、床鳴りが発生しやすくなります。
まとめ:DIYフローリング施工のポイント
畳部屋のフローリング化DIYは、計画性と正確な施工が重要です。特に、根太と合板のバランスは、仕上がりの強度と耐久性に大きく影響します。今回の計画では、合板の厚みを増やすか、根太のサイズを見直すことを強くお勧めします。また、フローリング材の敷設方向は、根太に対して垂直に施工することで、強度を高めることができます。合板の選定においては、ラワン合板や針葉樹合板のF4グレード以上を選ぶことを推奨します。DIYに不安がある場合は、専門家に相談することを検討してください。
成功への鍵は、丁寧な下準備と適切な材料選びです。焦らず、一つずつ丁寧に作業を進めることで、理想のフローリングを実現できるはずです。