木造住宅で90cm水槽を設置する際の注意点と対策

90cm水槽について 自分の家は木造の一軒家なのですが、私の部屋(2階にあります)にて90cm水槽の設置を考えています。 ここで心配なのが床が抜けてしまうんじゃないか?ということです。 全部合わせると150kgくらいになるわけで・・・ エンビ板を引けば大丈夫でしょうか? 木造宅で90~水槽をおつかいの方、アドバイスなど頂けたら幸いですm(__)m

90cm水槽の重量と床への負担

90cm水槽は、水槽本体、水、砂利、レイアウト、魚など、全てを合わせると150kgにも達する重量になります。これは、成人男性一人分の体重を優に超える重さです。木造住宅、特に2階の場合、床への負担が大きいため、設置前に十分な検討が必要です。床が抜ける危険性も無視できません。単にエンビ板を引くだけでは、十分な対策とは言えません。

木造住宅での水槽設置:専門家への相談が必須

まず重要なのは、専門家への相談です。建築士や構造設計士に、設置場所の床の耐荷重を確認してもらうことが不可欠です。耐荷重が不明なまま設置を進めると、最悪の場合、床が抜け、家屋に損害を与え、ケガをする可能性もあります。

専門家への相談方法

* 建築士事務所への問い合わせ:設計図面があれば、耐荷重の確認がスムーズです。
* 構造設計事務所への問い合わせ:より詳細な構造解析が必要な場合は、構造設計事務所に相談しましょう。
* 地元の工務店への相談:地域に精通した工務店は、木造住宅の構造に詳しいことが多いです。

床補強の方法

専門家から耐荷重が不足しているとの判断が出た場合は、床の補強が必要です。補強方法は、専門家のアドバイスに基づいて決定するべきですが、一般的な方法としては以下のものがあります。

1. 根太の追加

床下から根太を追加することで、床の耐荷重を向上させることができます。これは、最も効果的な補強方法の一つです。ただし、床下へのアクセスが必要となるため、費用や手間がかかります。

2. 梁の追加

根太を支える梁を追加することで、より大きな荷重に対応できます。根太の追加と同様に、床下へのアクセスが必要となります。

3. 合板の追加

既存の床の上に合板を追加することで、面的な強度を高めることができます。比較的容易な方法ですが、耐荷重の向上効果は根太や梁の追加に比べて限定的です。

4. 特殊な補強材の使用

特殊な補強材を使用することで、床の強度を高めることができます。例えば、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)などの高強度材料を用いた補強は、軽量で効果的な補強方法として注目されています。

水槽設置場所の選定

床の耐荷重以外にも、水槽設置場所の選定は重要です。

1. 柱や梁の上

水槽は、柱や梁の上などに設置することで、床への負担を軽減できます。

2. 水平で安定した場所

設置場所は、水平で安定していることが重要です。傾斜があると、水槽が不安定になり、破損や転倒の危険性があります。

3. 直射日光の当たらない場所

直射日光は、水温の上昇を引き起こし、藻の発生や魚への悪影響を及ぼす可能性があります。直射日光の当たらない場所を選びましょう。

4. 湿気対策

水槽を設置する場所は、湿気対策も重要です。湿気が多いと、カビや腐食の原因となります。換気の良い場所を選び、必要に応じて除湿対策を行いましょう。

エンビ板だけでは不十分

冒頭で質問にあったエンビ板ですが、これは床の保護には役立ちますが、耐荷重を向上させる効果はほとんどありません。エンビ板は、床への傷防止や、水槽の移動時の保護材として使用することをおすすめします。

まとめ:安全第一で水槽設置を

90cm水槽は、非常に重量のあるものです。木造住宅、特に2階への設置は、床の耐荷重を十分に確認し、必要に応じて補強工事を行うことが不可欠です。安易な設置は、床の破損や家屋への損害、そして何より安全上の重大なリスクを伴います。専門家への相談を必ず行い、安全第一で水槽設置を進めてください。

事例:成功事例と失敗事例

成功事例:あるお客様は、新築時に建築士と相談し、2階に90cm水槽を設置するための床補強を事前に計画しました。梁の追加と根太の補強を行い、安心して水槽を楽しんでいらっしゃいます。

失敗事例:あるお客様は、耐荷重を確認せずに水槽を設置したところ、数ヶ月後に床が陥没する事故が発生しました。高額な修理費用がかかり、大変な苦労をされました。

インテリアとの調和

水槽は、インテリアの一部として、お部屋の雰囲気を大きく変える存在です。ブラウン系の家具が多いお部屋であれば、水槽のフレームや周辺のインテリアをブラウン系で統一することで、より自然で落ち着いた空間を演出できます。水槽の背景にブラウン系の石や流木を使用するのもおすすめです。

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