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水槽の総重量と床への負担
まず、水槽の総重量を計算してみましょう。水槽のサイズから、水の量、水槽自体の重量、砂利やレイアウト素材の重量を推定します。 90cm水槽は、一般的な厚みで約250kg、60cm水槽は約150kg、40cm水槽は約70kgと仮定します(水槽の種類や厚みによって重量は変動します)。
* 90cm水槽 × 2本 × 250kg/本 = 500kg
* 60cm水槽 × 4本 × 150kg/本 = 600kg
* 40cm水槽 × 5本 × 70kg/本 = 350kg
合計:500kg + 600kg + 350kg = 1450kg
これは、水槽と中の水、砂利、レイアウトなどを含めた推定重量です。実際には、水槽台やフィルター、照明などの重量も加算する必要があります。仮にこれらを合わせて150kgとすると、総重量は1600kgになります。
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この1600kgという重量が、あなたの部屋の床に集中してかかることになります。木造二階建て住宅の床の耐荷重は、地域や建物の構造によって異なりますが、一般的には1㎡あたり200kg~300kg程度と言われています。 あなたの水槽がどの程度の面積に分散して設置されているかによって、床への負担が大きく変わってきます。
床への負担軽減策
1600kgの重量を分散させるために、以下の対策を検討しましょう。
1. 水槽の配置を見直す
* 分散配置:水槽を部屋全体に分散して配置することで、床への集中荷重を軽減できます。なるべく壁際に寄せて配置し、床全体に均等に荷重がかかるように心がけましょう。
* 重量バランス:重い水槽は、床の強度が高いとされる柱や梁の上などに配置することを検討しましょう。
* 間仕切り壁の確認:水槽を間仕切り壁の近くに設置する場合、壁の強度を確認しましょう。間仕切り壁は、耐荷重が低い場合もあります。
2. 高強度な水槽台を使用する
安価な水槽台は、耐荷重が低い場合があります。高強度な水槽台を選び、水槽の重量をしっかり支えられるようにしましょう。可能であれば、複数の水槽台を連結して、より広い面積で床を支えるようにすることも有効です。水槽台を選ぶ際には、耐荷重を必ず確認しましょう。
3. 床補強工事を行う
もし、水槽の配置を見直しても、床への負担が大きいと感じる場合は、床補強工事を検討しましょう。専門業者に相談し、状況に応じた適切な補強工事をしてもらうことが重要です。補強工事には、床下に梁を追加したり、床材を強化したりする方法があります。これは、費用はかかりますが、最も確実な方法です。
4. 専門家への相談
不安な場合は、建築士や構造設計士などの専門家に相談しましょう。あなたの家の構造や床の耐荷重を正確に判断してもらい、安全な水槽の設置方法をアドバイスしてもらうことができます。 専門家の意見を聞くことで、安心して水槽を飼育できます。
具体的なアドバイス
* 水槽の設置場所の床下を確認しましょう。床板の腐食や傷みがないか、しっかりとした構造になっているかを確認することが重要です。
* 水槽を設置する前に、床に荷重がかかる部分に、合板などの補強材を敷くことを検討しましょう。これは、床への負担を軽減する効果があります。
* 定期的に床の状態をチェックしましょう。床鳴りや、わずかな沈み込みなどが発生していないかを確認し、異常があればすぐに専門家に相談しましょう。
まとめ
多数の水槽を置くことは、床への負担が大きくなるため、十分な注意が必要です。水槽の配置、水槽台、床の補強など、様々な対策を検討し、安全に水槽を飼育できるようにしましょう。不安な場合は、必ず専門家に相談することをお勧めします。