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130kgの本棚、木造アパート2階への影響は?
築19年の木造アパート、6畳の部屋に130kgの本棚を設置されているとのこと。心配されているお気持ち、よく分かります。まず安心できる点として、一般的な床の耐荷重は1平方メートルあたり180kg程度とされています。130kgであれば、その範囲内と言えます。しかし、問題は「一点集中」です。4本足では、荷重が床の狭い範囲に集中し、床材への負担が大きくなります。
ベニヤ板とゴムシートによる応急処置の効果
ベニヤ板とゴムシートによる対策は、荷重分散に一定の効果があります。ベニヤ板は荷重を分散し、ゴムシートは床への衝撃を吸収する役割を果たします。しかし、ラワンベニヤの厚さ1.5cm、ゴムシートの厚さ1cmでは、130kgの荷重を完全に分散できているとは言い切れません。震度3の地震を経験済みとのことですが、大きな揺れで棚が移動したり、床が軋んだりすることはありませんでしたか?
専門家から見たリスクと具体的な対策
建築士の視点から見ると、長期間130kgの荷重が一点に集中している状態は、床の変形や腐食のリスクを高めます。特に木造アパートは経年劣化の影響を受けやすく、床の強度が低下している可能性もあります。
根本的な対策として、以下の3つの方法を検討することをお勧めします。
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1.本棚の設置場所変更
最も効果的なのは、本棚の設置場所を変えることです。例えば、部屋の中央部や、柱の近くなど、床の強度が高いと予想される場所に移動することで、荷重が分散され、リスクを軽減できます。
2.本棚の足元の補強
本棚の足元に、より頑丈な補強材を取り付けることで、荷重分散効果を高めることができます。
- 広範囲に荷重を分散する:現状のベニヤ板とゴムシートに加え、より大きなサイズの合板(厚さ2cm以上)を使用し、本棚の脚全体を覆うように設置します。合板の下には、さらに厚みのあるゴムシートを敷くことで、床への負担を軽減します。
- 支柱を追加する:本棚の高さに合わせて、中央に支柱を追加することで、棚の強度を高め、荷重を分散できます。市販の棚用補強パーツなどを活用しましょう。
- 床下地補強:専門業者に依頼し、床下地を補強する方法もあります。これは、根本的な解決策となりますが、費用がかかります。
3.本の整理と収納方法の見直し
根本的な解決策として、本の整理と収納方法の見直しも重要です。
- 不要な本の処分:定期的に不要な本を処分することで、本棚の重量を軽減できます。
- 電子書籍の活用:一部の本を電子書籍に切り替えることで、物理的な本の数を減らすことができます。
- 収納方法の工夫:本棚の収納方法を見直すことで、同じスペースに多くの本を収納できるようになります。例えば、ブックエンドを活用したり、垂直収納を取り入れることで、より多くの本を収納できます。
- 複数の収納場所:本棚以外に、収納ボックスや本箱などを活用し、本の収納場所を分散させることで、一つの場所に集中する荷重を軽減できます。
専門家への相談も検討しましょう
ご自身の判断に不安がある場合は、建築士や不動産会社などに相談することをお勧めします。専門家のアドバイスを受けることで、より安心安全な対策を講じることができます。
まとめ
130kgの本棚は、木造アパート2階では、設置場所と荷重分散が重要です。応急処置として行っているベニヤ板とゴムシートだけでは不十分な可能性があります。本棚の設置場所の変更、足元の補強、そして本の整理と収納方法の見直しを検討し、必要であれば専門家への相談も検討しましょう。安全で快適な読書空間を確保するために、適切な対策を講じることをお勧めします。