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築浅木造アパートにおける不具合と管理会社の対応
ご相談ありがとうございます。新築アパートで発生している様々な不具合と、管理会社の対応について、詳しく見ていきましょう。現状から、いくつか懸念点が見えてきます。
発生している不具合
* 壁紙(クロス)の隙間: 角部屋ということもあり、構造上の問題や施工不良が考えられます。特に木造建築では、経年変化による木材の伸縮でクロスに隙間が生じる可能性はありますが、新築で一年という短期間で発生しているのは異常です。
* ロフトの木材接着不良: ロフトの構造自体に問題がある可能性があります。木材の接着不良は、強度不足や将来的な危険性を示唆しており、深刻な問題です。
* ドアの開きが悪くなり壁に摩擦傷: ドアの取り付け不良や建物の歪みなどが考えられます。摩擦傷は、ドアの調整不良によるものであり、放置するとドアの破損や建物の損傷に繋がる可能性があります。
* フローリングのニス下のゴミ、洗面台のペンキ塗り雑、ドアの傾き: これらは、施工時の手抜きや品質管理の不足を示唆しており、他の不具合の原因にもなっている可能性があります。
これらの不具合は、単独で発生した問題ではなく、建築段階での施工不良や品質管理の甘さが複合的に影響している可能性が高いです。
管理会社の対応について
管理会社は、入居者であるあなたに責任の一端を負わせようとしていますが、これは不適切な対応です。新築物件において、これだけの不具合が発生しているのは明らかに建築会社の責任であり、管理会社はオーナーを代理して適切な対応をする義務があります。
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特に、ロフトの構造上の問題やクロス、ドアの不具合は、居住者の通常の使用では発生しないものです。管理会社が「常識的対応」と主張するのは、責任逃れに聞こえます。
危険性について
* ロフトの強度不足: 木材の接着不良は、ロフトの強度不足に繋がり、最悪の場合、崩落の危険性も否定できません。複数人がロフトで寝ることによって、そのリスクは高まります。
* 建物の歪み: ドアの開きが悪くなっていることから、建物の歪みが進行している可能性があります。これは、建物の構造上の問題であり、放置すると、より深刻な被害につながる可能性があります。
* 火災リスク: 木造建築は、火災リスクが高いです。施工不良によって、火災発生の可能性が高まっている可能性も考慮する必要があります。
具体的なアドバイス
1. 証拠の確保: 写真や動画で、全ての不具合を詳細に記録しましょう。特に、クロスやロフトの隙間、ドアの傷などは、時間経過による変化を記録しておくことが重要です。
2. 書面での連絡: 管理会社に、全ての不具合について、写真や動画を添付した書面で連絡しましょう。内容証明郵便で送付することで、証拠として残すことができます。
3. 専門家の意見を聞く: 建築士や不動産鑑定士などの専門家に、現状を調査してもらい、意見書を作成してもらいましょう。専門家の意見は、交渉の際に強い武器となります。
4. 交渉: 管理会社との交渉では、専門家の意見書を提示し、責任の所在を明確にしましょう。修理費用だけでなく、精神的苦痛に対する慰謝料なども請求を検討しましょう。
5. 必要に応じて法的措置: 管理会社との交渉がうまくいかない場合は、弁護士に相談し、法的措置を検討しましょう。
事例
類似の事例として、築浅マンションで施工不良により、壁にひび割れが発生し、居住者が損害賠償請求をしたケースがあります。裁判の結果、マンション管理組合が責任を負い、修理費用と慰謝料を支払う判決が下されました。
専門家の視点
建築士の視点から見ると、新築物件でこれだけの不具合が発生していることは、非常に異例です。施工不良や品質管理の徹底不足が疑われ、早急な対応が必要です。放置すると、建物の構造的な問題に発展する可能性もあります。
まとめ
今回のケースは、管理会社の対応が不適切であり、居住者であるあなたに責任を負わせるべきではありません。早急に、証拠を確保し、専門家の意見を聞きながら、管理会社と交渉を進めてください。必要であれば、法的措置も検討しましょう。安全な居住環境を確保するために、積極的に行動することが重要です。