木目フローリングのカビ臭対策:布団放置による腐敗と臭気除去

木目のフローリングの床が腐ったようです。臭いがすごいです。こんにちは。私は、ロフトつきのアパートに住んでいる者です。ロフトに布団をひいて寝ているのですが、約1年半、布団を干しっぱなしでした。久しぶりにふとんをどかしてみると、すごいカビが。ふとんは廃棄したのですが、フローリングに臭いが染み付いているようです。雑巾に台所洗剤を染み込ませ拭いても中々とれず、部屋中にまで臭いが充満しています・・・。どうしたらよいのでしょうか?また、やはり臭いの原因はこの布団のしきっぱなしにあるのでしょうか?よろしくお願いします。

1.布団放置によるフローリング腐敗と臭いの原因

ご相談ありがとうございます。ロフトの布団を1年半放置されたことで、カビが発生し、フローリングに臭いが染み付いたとのこと、大変お困りのことと思います。まず、臭いの原因ですが、ご指摘の通り、布団の長期放置が大きな原因です。布団は湿気や汗を吸収しやすく、長期間放置するとカビの温床となります。カビは、フローリングの木材にまで侵入し、腐敗を進める可能性があります。発生したカビから放出される揮発性有機化合物(VOC)が、特有の不快な臭いの原因となっています。

さらに、布団の下のフローリングは、常に湿気とカビにさらされていた状態です。通気性が悪く、湿気がこもりやすいロフト環境も、カビの繁殖を促進したと考えられます。そのため、フローリングの表面だけでなく、内部にまでカビが浸透している可能性が高いです。単なる表面の汚れではなく、木材の腐敗にまで至っている可能性も否定できません。

2.フローリングのカビ臭対策:具体的なステップ

2-1. カビの除去と乾燥

まずは、徹底的なカビ除去と乾燥が重要です。台所洗剤だけでは効果が薄いのは当然です。カビは強力な繁殖力を持つため、専用の洗剤を使用する必要があります。

  • カビ取り剤の使用:ホームセンターなどで販売されているカビ取り剤を使用しましょう。酸性タイプのものが効果的です。使用前に必ず使用方法をよく確認し、換気を十分に行ってください。ゴム手袋とマスクを着用して作業を行いましょう。特に、目や皮膚に触れないように注意が必要です。
  • ブラシによる清掃:カビ取り剤を塗布後、ブラシで丁寧にこすり洗いします。古くなった歯ブラシなどが便利です。フローリングの素材を傷つけないよう、優しくこすり洗いしてください。
  • 拭き取りと乾燥:カビ取り剤を洗い流した後、清潔な雑巾で丁寧に拭き取ります。その後、扇風機や除湿機を使って、徹底的に乾燥させます。乾燥が不十分だと、カビが再発生する可能性があります。数日間、窓を開けて自然乾燥させるのも有効です。

2-2. 臭い対策

カビを除去した後も、臭いが残っている場合があります。この場合は、以下の方法を試してみましょう。

  • 重曹:重曹は消臭効果が高いです。重曹を水で溶いた液をスプレーボトルに入れ、フローリングに吹きかけ、乾いた布で拭き取ります。その後、十分に乾燥させましょう。
  • 活性炭:活性炭は、臭いを吸着する効果があります。活性炭入りの消臭剤や、活性炭を袋に入れたものを部屋に置いておくのも有効です。特に、湿気の多いロフトでは効果を発揮します。
  • オゾン脱臭機:オゾン脱臭機は、オゾンを発生させることで、臭いの元となる物質を分解します。効果が高い反面、人体への影響も懸念されるため、使用時は換気を十分に行い、説明書をよく読んでから使用しましょう。
  • プロの業者に依頼:上記の方法を試しても臭いが取れない場合は、専門の業者に依頼することを検討しましょう。専門業者であれば、特殊な洗浄機や消臭剤を使用し、より効果的に臭いを取り除いてくれます。

2-3. 予防策

再発防止のためには、以下の予防策を講じましょう。

  • 定期的な換気:ロフトは湿気がこもりやすいので、定期的に窓を開けて換気することが重要です。特に、布団を使用しない時期は、こまめに換気しましょう。
  • 除湿対策:除湿機を使用したり、除湿剤を置くなどして、常に湿度を低く保つようにしましょう。湿度計で湿度を確認し、常に50%以下を目安にしましょう。
  • 通気性の良い布団:布団は、通気性の良い素材を選びましょう。また、定期的に天日干しをすることで、カビの発生を防ぎます。
  • 床下の換気:床下にも湿気が溜まりやすいので、床下の換気口を確認し、必要に応じて清掃や修理を行いましょう。

3.専門家の視点

建築士の視点から見ると、今回の問題は、通気性の悪さ湿気対策の不足が大きな原因です。ロフトは、構造上、湿気がこもりやすい場所です。そのため、換気や除湿対策をしっかり行うことが、カビの発生を防ぐ上で非常に重要です。今回のケースでは、フローリングの腐敗まで進行している可能性があるため、早急な対応が必要です。ひどい場合は、フローリングの交換が必要になる場合もあります。

4.まとめ

フローリングのカビ臭は、放置すると健康被害にもつながる可能性があります。早めの対処が重要です。今回ご紹介した方法を試してみて、それでも改善が見られない場合は、専門業者への相談を検討しましょう。そして、何より大切なのは、再発防止のための予防策です。定期的な換気、除湿、通気性の良い布団の使用など、日頃から気を付けることで、快適な住空間を保つことができます。

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