有料老人ホームより高額な特別養護老人ホーム・老健施設の料金体系について

有料老人ホームでなく、特養や、老健の中に、普通よりも費用の高い、高級っぽい施設がありますが、これはどういう制度?施設で、なぜ高いのでしょうか?ユニット制で高いのはわかるのですが、その中でも更に高いところがあるように思うのですが・・・

特別養護老人ホーム(特養)と介護医療院(老健)の高額施設の料金体系

高齢化社会の進展に伴い、高齢者の生活を支える施設の需要が高まっています。特別養護老人ホーム(特養)や介護医療院(老健)は、公的介護保険制度を利用した施設ですが、その中には、一般的な施設よりも高額な料金設定をしている施設が存在します。質問者様は、ユニット型施設の中でも特に高額な施設の存在に疑問を抱いていらっしゃるようです。

なぜ高額な施設が存在するのか?その理由を3つの観点から解説

特養や老健施設の料金は、利用者の所得や介護度だけでなく、施設の設備やサービス内容によって大きく異なります。高額な施設は、以下の3つの要素が大きく影響しています。

  • 充実した設備とサービス:高級感のある内装、個室の広さ、充実したレクリエーション設備、個別ケアに特化した体制、専門性の高い職員配置など、一般的な施設よりも質の高いサービスを提供しているため、料金が高くなります。例えば、24時間体制の看護師配置、理学療法士や作業療法士によるリハビリテーションプログラムの充実、個々の利用者の嗜好に合わせた食事提供、ホテルライクな空間づくりなどが挙げられます。
  • 立地条件:都市部や景観の良い場所に立地する施設は、土地代や建設費が高いため、料金も高くなる傾向があります。海辺や山間部など自然豊かな環境、または都心の利便性の高い場所に位置する施設は、その立地条件が料金に反映されます。
  • 運営体制:民間企業が運営する施設の場合、利益を確保するための料金設定がされている可能性があります。また、特定の宗教団体やNPOなどが運営する施設では、独自の理念に基づいた高付加価値サービスを提供し、その分料金が高くなるケースもあります。非営利団体であっても、運営コストや人件費の高騰により、料金が高くなる場合があります。

ユニット型介護と高額施設の関係性

ユニット型介護は、少人数の利用者で構成されたユニットごとに生活空間を分けることで、よりきめ細やかなケアを提供するシステムです。ユニット型は、プライバシー保護やアットホームな雰囲気づくりに有効であるため、多くの高齢者やその家族から好まれています。しかし、ユニット型だからといって必ずしも高額とは限りません。ユニット型の中でも、設備やサービスの充実度によって料金に差が生じます。

高額施設を選ぶ際のポイント

高額な施設を選ぶ際には、単に料金が高いから良いというわけではありません。ご自身の状況やご希望に合った施設を選ぶことが重要です。

  • ご自身の経済状況:ご自身の貯蓄や年金、家族からの援助などを考慮し、無理のない範囲で選択しましょう。施設の料金体系をしっかりと理解し、将来的な費用負担についても検討することが重要です。
  • 必要なケアレベル:介護度や健康状態に合わせて、適切なケアを提供できる施設を選びましょう。高額な施設だからといって、必ずしも自分に合ったケアを受けられるとは限りません。
  • 施設の雰囲気やサービス内容:実際に施設を見学し、スタッフとの面談を通して、施設の雰囲気やサービス内容を確認しましょう。ホームページの情報だけでなく、自分の目で確かめることが大切です。
  • 他の利用者の様子:他の利用者の様子を見ることで、施設の雰囲気や生活の様子を把握することができます。活気のある雰囲気か、静かな雰囲気かなど、自分の好みに合った施設を選ぶことが重要です。

専門家への相談

施設選びに迷う場合は、介護相談窓口や社会福祉士、ケアマネージャーなどに相談することをお勧めします。専門家のアドバイスを受けることで、ご自身の状況に合った施設を見つけることができます。

まとめ:高額施設は「贅沢」ではなく「適切な選択」か?

特養や老健施設の高額な料金は、充実した設備やサービス、立地条件、運営体制などが複雑に絡み合って決定されます。単に「高い」というだけでなく、その背景にある価値を理解することが重要です。 高額な施設が必ずしも最適な選択とは限りません。ご自身の状況、経済状況、そして本当に必要なケアを考慮し、専門家の意見も参考にしながら、じっくりと時間をかけて最適な施設を選びましょう。 施設選びは人生における大きな決断です。後悔のない選択をするために、充分な情報収集と検討を行いましょう。

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