昭和レトロなアパートの湿気対策|梅雨の時期のカビ対策と快適な住まい方

古いアパートでの湿気対策はどうすれば良いですか? 昭和40年代に立てられた鉄筋のアパートに少しの間住むことになりました。「カビには気をつけたほうがいい」とよく聞いていましたが、これから梅雨に入ってどのように対処すればいいでしょうか?とりあえずは、押入れに防湿剤を入れています。また、お風呂を設置してもらってびっくりしました。小さな小窓しかなく、お風呂の湯気が出て行くところがないのがよくわかりました。お風呂場の戸を閉めておかないと、部屋中に湿気がこもってしまうことが分かったのですが、そうすると、お風呂場はカビだらけになるのが目に見えていますよね?何かよい方法はありますか?補足換気扇ありません。20センチ歩かないかぐらいの小窓があるだけです。

昭和レトロなアパートの湿気問題:梅雨の時期の対策

昭和40年代築の鉄筋アパートは、現代の住宅と比べて、断熱性や気密性が低い傾向があります。そのため、梅雨時期の湿気対策は非常に重要です。特に、換気扇のない浴室は、カビの発生リスクが非常に高いため、適切な対策が必要です。 今回は、押入れへの防湿剤設置といった対策に加え、より効果的な湿気対策について詳しく解説します。

浴室の湿気対策:換気扇がない場合の対処法

換気扇がない浴室は、湿気がこもりやすく、カビの温床になりやすいです。20cm程度の小さな窓しかない状況では、以下の対策を組み合わせることが重要です。

1. 入浴後の徹底的な換気

入浴後は、浴室のドアと窓を必ず開放して、換気を徹底しましょう。浴室乾燥機がない場合は、窓を開け放つことで自然換気を行うしかありません。可能であれば、浴室のドアを開け放ち、脱衣所や廊下まで空気を循環させることで、より効果的な換気を行うことができます。 扇風機などを利用して、窓から空気を送り出すようにすると、換気効率が向上します。

2. 排水口の清掃と乾燥

浴室の排水口は、湿気がこもりやすく、カビが発生しやすい場所です。入浴後は、排水口のゴミや汚れを取り除き、乾燥させることが重要です。排水口の清掃には、市販の排水口クリーナーを使用するのも効果的です。

3. 除湿剤の活用

浴室に除湿剤を設置することで、空気中の水分を吸収し、湿気を軽減することができます。 ただし、除湿剤は定期的に交換する必要があるため、コスト面も考慮しましょう。 除湿剤の種類も豊富なので、浴室の広さや湿気量に合わせて適切なものを選びましょう。

4. 浴室乾燥機の設置検討(費用対効果の検討)

予算に余裕があれば、浴室乾燥機の設置を検討してみましょう。浴室乾燥機は、換気機能に加えて、浴室を乾燥させる効果も期待できます。ただし、設置費用やランニングコストを考慮する必要があります。 古いアパートへの設置は、大家さんとの相談が必要となる場合が多いです。

居室の湿気対策:梅雨時期の対策と予防

浴室だけでなく、居室全体の湿気対策も重要です。

1. 窓の開放と換気

天気の良い日は、窓を開けて十分な換気を行いましょう。朝と夕方の涼しい時間帯に窓を開けるのがおすすめです。 風通しの良い時間帯を選んで換気することで、効率的に湿気を排出できます。

2. 除湿機の活用

梅雨時期は、除湿機を使用することで、室内の湿度を効果的に下げることができます。除湿機には様々な種類がありますが、部屋の広さや湿気量に合わせて適切なものを選びましょう。コンプレッサー式は強力な除湿力がありますが、消費電力が高い点がデメリットです。一方、デシカント式は消費電力が低いものの、除湿力はコンプレッサー式に劣ります。

3. 湿気を吸着する素材の活用

珪藻土マットや調湿効果のある家具などを活用することで、室内の湿気を吸収し、カビの発生を抑制することができます。珪藻土マットは、お風呂場だけでなく、洗面所やキッチンなどにも使用できます。

4. クローゼットや押入れの換気

クローゼットや押入れは、湿気がこもりやすい場所です。定期的に扉を開けて換気をし、除湿剤や防虫剤などを活用しましょう。 通気性の良い収納ボックスを使用するのも効果的です。

カビ対策:予防と発見後の対処

カビの発生を防ぐためには、日頃から清掃を徹底し、湿気を溜めないことが重要です。

1. 定期的な清掃

壁や床、家具などを定期的に清掃し、カビの発生を予防しましょう。掃除機や雑巾、カビ取り剤などを活用し、こまめに清掃することで、カビの発生リスクを軽減できます。

2. カビを発見したら

カビを発見したら、すぐに除去することが重要です。カビの除去には、市販のカビ取り剤を使用しましょう。 ただし、カビの種類によっては、専門業者に依頼する必要がある場合もあります。

専門家の視点:建築士からのアドバイス

古いアパートの湿気対策は、構造的な問題も考慮する必要があります。建築士の視点から見ると、換気システムの改善や断熱材の追加などが効果的ですが、古いアパートでは、構造上の制約から難しい場合もあります。 まずは、大家さんとの相談が必要でしょう。 専門家のアドバイスを受けることで、より効果的な対策を立てることができます。

まとめ:快適な住まいを実現するための総合的な対策

昭和レトロなアパートでの湿気対策は、浴室と居室の両方に対して、換気、除湿、清掃を組み合わせた総合的な対策が必要です。 今回ご紹介した方法を参考に、快適でカビの心配のない住まいを実現しましょう。 また、状況によっては、大家さんや専門家への相談も検討してみてください。

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