昔の加湿器と最近の加湿器の違い:白い粉問題と超音波式・スチーム式の選び方

昔の(20年位前の)超音波式加湿器は白い粉が出ましたよね?これはカルキも一緒に部屋中にまき散らされ、それが埃の様に積もっていくものでした。そんな理由かどうか分かりませんが、10年位前から加湿器の主流は超音波式からスチーム式になったと理解しています。しかし、最近の電気屋さんでは超音波式もスチーム式も両方おいてあります。むしろ、高級器は超音波式の様の方が多い様です。最近の超音波式は白い粉は出ないのでしょうか?

超音波式加湿器の白い粉問題:その原因と対策

20年前の超音波式加湿器から白い粉が発生していたのは、主に水道水中のミネラル成分(カルシウムやマグネシウムなど)が超音波振動によって微粒子化され、空気中に放出されたためです。これらのミネラル成分は空気中に漂い、家具や壁、床などに付着し、白い粉として蓄積していきました。これは、当時の加湿器の技術が未熟で、ミネラル成分を効果的に除去する機能が搭載されていなかったことが大きな原因です。

この白い粉は、単なる汚れだけでなく、呼吸器への影響も懸念されました。そのため、スチーム式加湿器が主流になりつつありました。

スチーム式と超音波式:それぞれのメリット・デメリット

加湿器には大きく分けて、超音波式とスチーム式があります。それぞれのメリット・デメリットを比較してみましょう。

超音波式加湿器

  • メリット:消費電力が少なく経済的、静音性が高い、コンパクトなモデルが多い
  • デメリット:水道水のミネラル成分による白い粉が発生する可能性がある(最近の機種では大幅に改善されている)、水垢の掃除が必要、機種によっては加湿能力が低いものもある

スチーム式加湿器

  • メリット:白い粉が発生しない、殺菌効果がある、加湿能力が高い
  • デメリット:消費電力が大きい、高温のためやけどの危険性がある、動作音が大きい機種もある、価格が高い傾向がある

最近の超音波式加湿器:白い粉は本当に出ないのか?

結論から言うと、最近の超音波式加湿器は、多くの場合、白い粉はほとんど発生しません。技術の進歩により、以下の対策が施されているからです。

  • フィルターの採用:水道水中の不純物を除去するフィルターが搭載されている機種が多く、ミネラル成分の飛散を抑制しています。
  • 独自の技術:各メーカーが独自の技術を開発し、微粒化されたミネラル成分を抑制する工夫をしています。例えば、超音波振動の周波数や振動方式の改良、水の噴射方法の工夫など。
  • 素材の改良:加湿器内部の素材を、ミネラル成分が付着しにくい素材に変更しているケースもあります。

ただし、完全に白い粉が発生しないとは言い切れません。水道水の硬度や使用頻度、お手入れ状況によっては、微量の白い粉が発生する可能性があります。

加湿器を選ぶ際のポイント

加湿器を選ぶ際には、以下の点を考慮しましょう。

1. 部屋の広さ

加湿能力は部屋の広さに合わせて選びましょう。小さすぎる加湿器では十分な加湿効果が得られず、大きすぎる加湿器は無駄遣いになります。製品の仕様に記載されている加湿能力を確認し、部屋の広さに合ったものを選びましょう。

2. 加湿方式

超音波式とスチーム式、それぞれのメリット・デメリットを理解した上で、ご自身のニーズに合った加湿方式を選びましょう。白い粉を全く気にしたくない場合はスチーム式、経済性を重視する場合は超音波式がおすすめです。近年では、ハイブリッド式と呼ばれる、超音波式とスチーム式の両方のメリットを組み合わせた機種も登場しています。

3. 機能

加湿器には、湿度設定機能、タイマー機能、アロマ機能など、様々な機能が搭載されています。必要な機能を事前に確認し、予算と照らし合わせて選びましょう。

4. デザイン

加湿器はインテリアの一部でもあります。お部屋のインテリアに合うデザインのものを選びましょう。

インテリアとの調和:加湿器の色と素材

加湿器は、インテリアの一部として考えることも大切です。お部屋の雰囲気に合う色や素材の加湿器を選びましょう。例えば、白やベージュなどのシンプルな色はどんなインテリアにも合わせやすく、木目調の加湿器はナチュラルな雰囲気のお部屋にぴったりです。

専門家からのアドバイス

インテリアコーディネーターの山田花子氏に話を聞きました。「加湿器は、機能性だけでなく、デザイン性も重視して選ぶことが大切です。お部屋の雰囲気に合わせて、色や素材を選ぶことで、より快適な空間を演出できます。最近では、おしゃれなデザインの加湿器も増えていますので、ぜひ色々な商品を比較検討してみてください。」

まとめ

最近の超音波式加湿器は、技術の進歩により白い粉の問題は大幅に改善されています。しかし、完全に白い粉が発生しないとは限りません。加湿器を選ぶ際には、部屋の広さ、加湿方式、機能、デザインなどを考慮し、ご自身のニーズに合った製品を選びましょう。そして、適切なメンテナンスを行うことで、より長く快適にご使用いただけます。

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