日本のインテリアと海外インテリアの違い、垢抜けるためのポイント

日本のインテリアはなんとなく垢抜けない気がするのですが?今まで海外インテリアにあまり興味がなかったのですが、SNSで見かけるたび、なんだかとってもかっこよく思えてきて…色使いや家具、観葉植物の大きさや数。壁に飾られた様々のポスターの絵柄にしたって、どれも大胆で主張が強いのに調和しているというか。それに比べると日本のはチマチマして見えて○○風みたいな感じに見えてしまうのです。同じような家具、色を使っていても日本のものか海外のインテリアかすぐにわかるのですが、両者を見比べても素人の私にはどこがどう違うのかうまく言えません。誰か詳しい方教えてください。それとも海外のインテリアがかっこよく見えるのは気のせいなのかな…

海外インテリアに憧れる気持ち、とてもよく分かります!SNSで目にする洗練された空間は、確かに魅力的ですよね。日本のインテリアと海外インテリアの違い、そして垢抜けた空間を作るためのポイントを、具体的な例を交えながら解説していきます。

日本のインテリアと海外インテリアの大きな違い

「日本のインテリアがチマチマして見える」「○○風に見える」というご感想、多くの日本人の方が抱く共通の悩みです。その違いは、単に家具や色の違いだけではありません。空間全体を構成する要素、そしてそれらに対する考え方や哲学の違いが大きく影響しています。

1. 空間構成とスケール感

海外インテリア、特に欧米スタイルは、スケール感が違います。ソファやテーブルなどの家具は大きく、天井も高く、空間全体に余裕があります。一方、日本の住宅は、一般的に面積が狭く、家具もコンパクトなものが選ばれる傾向があります。このスケール感の違いが、空間の印象を大きく左右します。海外インテリアでは、大きな家具を配置することで、空間の主役を明確にし、そこに視線が自然と集まるような構成になっています。日本のインテリアでは、小さな家具をたくさん配置することで、空間が狭く感じられる原因にもなっています。

2. 色使いと素材感

海外インテリアでは、大胆な色使いが特徴です。例えば、壁一面を濃い色で塗ったり、アクセントカラーを効果的に使用したりすることで、空間全体にリズムと奥行きを与えています。また、素材感にもこだわりが見られます。天然木やレザー、ファブリックなど、素材本来の風合いを生かしたアイテムが多く使われています。一方、日本のインテリアでは、無難な色使いや、安価な素材のものが多く使われている傾向があります。そのため、空間全体が単調で、個性が感じられない場合があります。

3. レイアウトと装飾

海外インテリアでは、家具の配置に自由度があります。壁に沿って家具を並べるのではなく、空間の中心に配置したり、あえて非対称なレイアウトにすることで、ダイナミックな空間を演出します。また、アート作品やグリーン、照明など、様々な装飾品を効果的に使用することで、個性を表現しています。日本のインテリアでは、家具の配置が整然としていて、装飾品が少ない傾向があります。そのため、空間が殺風景に見えがちです。

4. ミニマリズムとの違い

日本のミニマルなインテリアは、シンプルで無駄を省いたデザインを追求しますが、海外のミニマリズムは、「余白の美しさ」を重視する傾向があります。日本のミニマリズムは、物が少ないことでスッキリとした空間を作ることを目指すのに対し、海外のミニマリズムは、厳選された高品質な家具やアート作品を配置することで、空間の質を高めることを目指しています。この違いも、空間の印象に大きく影響を与えます。

日本のインテリアを垢抜けるための具体的な方法

では、どのようにすれば日本のインテリアを垢抜けることができるのでしょうか?具体的な方法をステップごとに解説します。

1. 空間の広さを最大限に活かす

まずは、家具の配置を見直しましょう。大きな家具を1つ配置し、それを中心にレイアウトを組み立ててみてください。ソファやダイニングテーブルなど、空間の主役となる家具を決め、その周りに他の家具を配置することで、空間全体にリズムが生まれます。また、家具の高さを変えることで、奥行き感も演出できます。低い家具と高い家具を組み合わせることで、空間が立体的に見えます。

2. 色使いを大胆にする

日本のインテリアでは、白やベージュなどの淡い色が好まれる傾向がありますが、アクセントカラーを効果的に使用することで、空間がぐっと魅力的になります。例えば、壁の一面に濃い色のペンキを塗ったり、ソファやクッションに鮮やかな色のアイテムを取り入れることで、空間全体にメリハリが生まれます。ただし、色の組み合わせには注意が必要です。色の専門家であるカラーコーディネーターに相談するのも良いでしょう。

3. 素材感にこだわる

天然木やレザー、ファブリックなど、素材本来の風合いを生かしたアイテムを取り入れることで、空間の質を高めることができます。安価な素材の家具ばかりではなく、一つでもこだわりの素材の家具を置くことで、空間全体に高級感が生まれます。例えば、天然木のテーブルやレザーのソファ、リネンのカーテンなどを導入してみましょう。

4. 照明を効果的に使う

照明は、空間の雰囲気を大きく左右する重要な要素です。間接照明を効果的に使用することで、空間を柔らかく、温かみのある雰囲気に演出できます。また、スポットライトなどを活用することで、アート作品や植物などを効果的に照らすことができます。照明の色温度にも注意しましょう。暖色系の照明はリラックス効果があり、寒色系の照明は集中力を高める効果があります。

5. グリーンやアートを取り入れる

観葉植物やアート作品などを効果的に配置することで、空間の個性を演出できます。大きな観葉植物を置くことで、空間のアクセントになります。また、絵画や写真、彫刻などを飾ることで、空間の雰囲気を豊かにすることができます。ただし、飾りすぎると逆効果になるので、厳選して配置することが大切です。

6. 収納を見直す

日本の住宅では、収納スペースが限られていることが多いです。そのため、収納を見直すことも重要です。収納家具を効果的に使用したり、収納術を工夫することで、空間をスッキリと見せることができます。また、収納家具の色や素材にもこだわり、インテリアの一部として取り入れることで、空間の統一感を高めることができます。

専門家の視点:インテリアコーディネーターのアドバイス

インテリアコーディネーターの山田先生に、垢抜けたインテリアを作るためのアドバイスを伺いました。

「海外インテリアの魅力は、大胆さと個性、そして空間全体のバランスにあります。日本のインテリアは、どうしても安全志向になりがちですが、少し勇気を持って、自分の好きな色や素材を取り入れてみましょう。最初は小さな変化からでも構いません。例えば、クッションの色を変えるだけでも、空間の印象は大きく変わります。そして、何よりも大切なのは、自分が心地よく過ごせる空間を作ることです。色々なスタイルを参考にしながら、自分らしいインテリアを追求してみてください。」

まとめ

日本のインテリアを垢抜けるためには、スケール感、色使い、素材感、レイアウト、装飾、照明、収納など、様々な要素を考慮する必要があります。この記事で紹介した方法を参考に、少しずつ理想の空間を創り上げていきましょう。そして、何よりも大切なのは、自分が心地よく過ごせる空間を作ることです。色々なスタイルを参考にしながら、自分らしいインテリアを追求してみてください。

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