日当たりと土地選び:南道路と北道路、どちらを選ぶべき?45坪と55坪の土地比較

土地の購入で迷っています。「日当たり重視」とはよく聞くことですが、近隣の南向きのお庭は、いかにもお金持ちの家以外は、例外なくジャングルのようになっています。あるいは庭は無く、駐車場になっているだけです。北道路の家は確かに玄関が北向きで日陰ですが、南側にある程度スペースがあるなら、一年を通じて日は入るように思いますし、南全面を部屋にできます。「南窓を開けたら車」というような殺伐とした光景も無いように思います。また、南道路の家の北側は、デッドスペースになるように思います。南道路だと洗濯物も道路に面して干すことになります。北道路の場合、北側を駐車場や玄関、南側は庭、というようにデッドスペースは少なくなります。どうして、皆さん南道路を好むのでしょうか?あまり、良いことが無いように思います。日当たり重視なら、南側が有効に使える北道路ではないのでしょうか?候補となっている土地は2つあって、1つは南道路で45坪、もう1つは北道路で55坪、北道路の土地は家を建てた場合、南側の家とは6-7mほど空いているのでほぼ年中日が入る状況です。

南道路と北道路、それぞれのメリット・デメリット

土地選びで迷う大きなポイントの一つが道路の方角です。一般的に「南道路」が人気ですが、必ずしもそれが最適とは限りません。ご質問にあるように、南道路のデメリットも無視できません。それぞれのメリット・デメリットを比較検討し、ご自身のライフスタイルに合った土地選びをすることが重要です。

南道路のメリット

* 日当たりが良い:南道路の最大のメリットは、日当たりが良いことです。特にリビングを南側に配置すれば、日中を通して太陽の光を享受でき、明るく温かい空間になります。これは、心理的な快適性にも大きく影響します。
* プライバシーの確保:北側に隣家がある場合、プライバシーを比較的確保しやすい傾向があります。南側に窓を多く配置しても、隣家からの視線が気になりにくいケースが多いです。
* 風通しの良さ:南と北で風が抜けるような立地であれば、風通しも良好です。ただし、これは土地の形状や周辺環境にも大きく依存します。
* 心理的な安心感:多くの人が南道路を選ぶため、心理的な安心感があります。売却時の資産価値も比較的安定している傾向があります。

南道路のデメリット

* 庭の手入れ:ご質問にもあるように、南向きの庭の手入れは大変です。日当たりが良い分、雑草が生えやすく、手入れに時間と労力がかかります。
* プライバシーの侵害:道路に面した場所に洗濯物を干すことになり、プライバシーが気になる方もいます。
* 騒音:道路に面しているため、車の騒音などが気になる場合があります。防音対策が必要となる可能性もあります。
* 土地価格:一般的に南道路の土地は、北道路の土地よりも価格が高い傾向があります。

北道路のメリット

* 庭の管理が容易:日陰になるため、雑草が生えにくく、庭の手入れが比較的容易です。
* プライバシーの確保:南側に庭を設けることで、道路からの視線を遮断し、プライバシーを確保しやすくなります。
* 静穏性:道路から離れているため、騒音が少なく静かな環境です。
* 土地価格:一般的に南道路よりも価格が安い傾向があります。

北道路のデメリット

* 日当たり:日当たりが悪いことが最大のデメリットです。特に冬場は日照時間が短くなるため、工夫が必要です。
* 湿気:日当たりが悪いと、湿気がこもりやすい傾向があります。換気対策が重要になります。
* 風通しの悪さ:土地の形状や周辺環境によっては、風通しが悪い場合があります。

45坪の南道路と55坪の北道路、どちらを選ぶべきか?

ご質問のケースでは、45坪の南道路と55坪の北道路という選択肢があります。坪数も考慮すると、北道路の55坪の方が、よりゆとりある生活空間を確保できる可能性が高いです。

具体的な比較ポイント

* 日当たり:北道路でも、南側に十分なスペースがあり、隣家との距離も確保されているとのことなので、日当たりは問題ない可能性が高いです。実際に、太陽の軌跡を調べたり、近隣の様子を観察したりして、日照時間を確認しましょう。
* 広さ:55坪は45坪より10坪広いので、庭や部屋の広さ、収納スペースなどに余裕ができます。家族構成やライフスタイルに合わせて、必要な広さを考えましょう。
* 予算:土地価格に加え、建築費用も考慮する必要があります。55坪の方が広い分、建築費用は高くなる可能性があります。
* 将来性:土地の将来的な価値も考慮しましょう。地域によっては、南道路の土地の方が資産価値が高い場合もあります。

専門家の意見:建築士の視点

建築士の視点から見ると、日当たりは重要ですが、それ以上に重要なのは、土地の形状や周辺環境、そしてライフスタイルとの適合性です。南道路だから良い、北道路だから悪いという単純な話ではありません。

例えば、南道路でも、隣家が密集していたり、日陰になる建物があったりすれば、日当たりは悪くなります。逆に、北道路でも、南側に十分なスペースがあれば、工夫次第で快適な住空間を創り出すことができます。

55坪の北道路の場合、南側に十分なスペースがあるとのことですので、設計段階で工夫することで、十分な採光と通風を確保できます。例えば、南側に大きな窓を設けたり、吹き抜けを設けたりすることで、日当たりを改善できます。また、庭を広く取れば、洗濯物を干すスペースも確保できます。

具体的な行動ステップ

1. 現地調査:候補地を実際に訪れ、日当たり、風通し、周辺環境などを確認しましょう。できれば、一日を通して観察するのが理想です。
2. 太陽の軌跡調査:インターネット上のツールなどを利用して、各候補地の太陽の軌跡を調べ、日照時間を確認しましょう。
3. 建築士への相談:複数の建築士に相談し、それぞれの土地における設計の可能性や課題について意見を聞きましょう。
4. 近隣住民への聞き込み:近隣住民に話を聞き、周辺環境に関する情報を収集しましょう。騒音や防犯面の情報も得られます。
5. 比較表の作成:メリット・デメリットを比較表にまとめ、ご自身の優先順位を明確にしましょう。

まとめ

南道路と北道路、どちらが良いかという問いには、明確な答えはありません。ご自身のライフスタイル、予算、そして将来的な展望を考慮し、最適な土地を選びましょう。55坪の北道路は、広さという大きなメリットがあります。日当たりについては、設計段階で工夫することで十分にカバーできる可能性が高いです。専門家への相談を積極的に行い、後悔のない土地選びをしてください。

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