施設入所中の転倒事故と施設の責任:高齢者の安全確保と適切な対応

施設に入所中の事故について 父は3年前から車椅子になり、母一人では面倒がみきれないためずっと施設に入ってました。昨日早朝、父が病院に運ばれ、診察の結果「大腿骨頚部骨折」と言われ、入院、あさって大掛かりな手術を受けます。リハビリなどこの先長くかかりそうです。 施設の人の説明では早朝ベッドから這って起きだし、カーテンを開け、椅子に腰掛けようとフラフラ立ち上がったところで椅子もろとも転倒したのではないかとのこと。父は痴呆症も悪化しており、自分では歩けると思っています。部屋は個室でした。 こういう場合、施設側の監督不十分と言えないのでしょうか?夜勤の介護士も看護婦もいる中でどうしてこのような事故が起こってしまったのか不思議でなりません。施設側から誰からも正式な謝罪がないのも納得がいきません。入院が決まった時点で施設にある私物を全部引き取ってくれと言われ、私は仕事を休んで大忙しでした。 母は「歩けないのに動いたお父さんも悪い」と言ってますが、病院を退院したらまたそこに入所させたいと思っているらしく、文句は何も言わず来たそうです。施設側でも父がベッドから動いてしまうのがわかっていたので(以前ベッドから落ちたので)ベッドを低くしてその横に別のマットレスを敷くなどしていました。 施設側の対応に全然納得がいきません。父がすごく可哀想です。謝罪と治療費くらい要求しても良いでしょうか?補足皆様、回答ありがとうございます。 数か月前、同じ施設内でオートドアロック付きの別棟に移ることになり、母は「この棟はあまり面倒見てくれないから嫌だ」と断ったのですが、結局その棟に移されました。おそらくここは徘徊癖のある入所者さん用で車椅子の方は父を含めて1-2人でした。 父は車椅子を自分で動かせないので徘徊はしません。日中は他の入所者さんとテレビを見て過ごしています。ただ時々自分は歩けると思って椅子から立ち上がろうとしたりします。ベッドの柵は短いものが一個だけでした。家族を含め、まわりがもう少し気を付けていればと悔やまれてなりません。

高齢者施設における転倒事故の現状と原因

高齢者の転倒事故は、施設入所者にとって大きなリスクであり、骨折や寝たきりなど、深刻な後遺症につながる可能性があります。 今回のケースのように、認知症を患う高齢者の転倒事故は、施設側の安全管理体制に問題があったと疑われるケースも多く、非常に深刻な問題です。転倒事故の原因は多岐に渡りますが、大きく分けて以下の要因が考えられます。

  • 身体機能の低下:加齢による筋力低下、平衡感覚の低下、視力・聴力低下など
  • 認知機能の低下:認知症による判断力の低下、周囲の状況把握の困難さ
  • 環境要因:照明不足、段差、滑りやすい床、不適切な家具配置など
  • 医療・介護体制:適切な介護体制の不足、観察不足、緊急時の対応の遅れなど

特に、認知症高齢者の場合、自身の身体能力を過大評価したり、危険を認識できないことが多く、転倒リスクが高まります。 施設側は、これらのリスク要因を十分に認識し、予防策を講じる必要があります。

施設側の責任と対応について

今回のケースでは、施設側が以前の転倒事故を把握していたにも関わらず、十分な予防措置が取られていなかった点が問題です。ベッドの高さ調整やマットレスの追加だけでは不十分であり、ベッドサイド柵の設置や高さの確認、椅子などの家具の安定性の確認、定期的な見回りなど、より積極的な安全対策が必要でした。 また、認知症高齢者への適切な対応として、徘徊防止対策だけでなく、転倒防止のための個別ケアプランの作成も重要です。

さらに、オートドアロック付きの別棟への移動についても、ご家族の意向を無視した対応は問題です。 施設側は、入所者の状況や家族の意向を十分に考慮した上で、安全で安心できる環境を提供する責任があります。

施設側の対応に納得できない場合、弁護士に相談することをお勧めします。弁護士は、施設側の責任の有無を判断し、適切な対応をアドバイスしてくれます。 謝罪と治療費の請求については、事故の責任の程度や施設側の対応によって判断が変わりますが、弁護士に相談することで、より適切な対応を取ることができるでしょう。

ご家族ができること:再発防止と今後の対応

ご家族としても、再発防止のためにできることがあります。

  • 施設との継続的な情報共有:入所者の状態や変化を施設に伝え、適切な対応を求める。
  • ケアプランの見直し:転倒リスクを考慮したケアプランの見直しを施設に依頼する。
  • 環境の改善:施設の環境に問題があれば、改善を求める。
  • 専門家への相談:必要に応じて、介護専門家や弁護士に相談する。

今回の事故を教訓に、施設と連携して、より安全な環境づくりを進めることが重要です。 また、ご自身の精神的なケアも大切です。 信頼できる友人や家族、専門機関に相談し、心の負担を軽減しましょう。

インテリアと高齢者住宅の安全性の関係

高齢者の転倒事故を予防するためには、インテリアにも配慮が必要です。 例えば、

  • 床材:滑りにくい素材の床材を選ぶ。
  • 照明:十分な明るさを確保する。夜間は、足元を照らすナイトライトなどを活用する。
  • 家具:角のない家具を選ぶ、家具の配置は通路を確保し、転倒しにくいようにする。
  • 手すり:必要な場所に手すりを設置する。
  • 色使い:コントラストのはっきりした色使いで、視覚的な情報を与え、危険を回避しやすくする。

特に、今回のケースのように、グレーを基調としたインテリアの場合、明るさを確保することが重要です。 グレーは落ち着いた雰囲気を作り出す反面、暗く感じやすい色です。 明るいグレーを選ぶ、または白やベージュなどの明るい色と組み合わせることで、視認性を高めることができます。 また、床材には滑りにくい素材を選び、手すりなどを設置することで、安全性を高めることができます。

専門家のアドバイス:高齢者住宅の安全設計

高齢者住宅の設計に携わる専門家は、高齢者の身体機能や認知機能を考慮した設計が重要だと指摘しています。 具体的には、

  • バリアフリー設計:段差をなくし、通路幅を広くする。
  • 手すりの設置:トイレや浴室など、転倒しやすい場所に手すりを設置する。
  • 照明計画:十分な明るさを確保し、影のできにくい照明計画を行う。
  • 床材の選択:滑りにくい素材の床材を選ぶ。
  • 家具の配置:通路を確保し、転倒しにくいように家具を配置する。

このような設計によって、高齢者の転倒事故を予防することができます。 施設を選ぶ際には、これらの点に注意して、安全な施設を選ぶことが大切です。

まとめ

高齢者の転倒事故は、施設側の安全管理体制とご家族の協力によって予防できる可能性があります。 今回のケースでは、施設側の対応に問題があった可能性が高いですが、ご家族も施設と連携して、再発防止のための対策を講じる必要があります。 専門家への相談も有効な手段です。 そして、インテリアにも配慮することで、安全で安心できる環境を作ることができます。

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