施設入所中の親の清潔ケア:お尻の洗浄方法と快適な空間づくり

施設入所中の親のお尻の洗浄の仕方を教えてください。 施設では週2回の入浴です。入所中の母は認知症が進んでおり一人でなんとかトイレをしますが、どうしても下着やお尻が尿や便で汚れることが多くなっており手助けをするとき臭いが気になります。当然、本人にとっても汚れた状態で3~4日過ごすわけですから不衛生で肛門部分も爛れたりしております。 施設では部屋に洗面台しかなく、面会に行ったときぐらいさっぱりとお尻を洗ってあげたいと思いますが、皆さんはどうしているのですか?現在はとりあえず流せるお尻拭きティッシュで静かに(痛がるので)拭くか、あまり気持ちはよくないですがトイレのお尻洗浄シャワーで多少ですが流してあげています。

認知症高齢者の清潔ケア:お尻の洗浄方法と注意点

高齢者、特に認知症を患う方の清潔ケアは、身体的にも精神的にも配慮が必要です。週2回の入浴だけでは不十分な場合も多く、特に排泄後の清潔維持は、皮膚トラブルや感染症予防の観点からも非常に重要です。ご質問にあるように、お尻の汚れは不快感だけでなく、皮膚の炎症や感染症のリスクを高めます。 ご家族の気持ち、そしてご本人様の快適さを第一に考え、適切なケアを行いましょう。

お尻の洗浄方法:具体的な手順とポイント

洗面台での洗浄は、限られたスペースでの作業となるため、効率的で丁寧な手順が求められます。以下に、具体的な手順とポイントを説明します。

  • 準備: 温水と、ベビー用洗浄剤(石鹸)、清潔なタオル、使い捨て手袋を用意します。洗浄剤は、肌の弱い高齢者向けに低刺激性のものを選びましょう。使い捨て手袋は、衛生面と感染症予防に必須です。
  • プライバシーの確保: カーテンやタオルなどで、周囲の視線を遮り、プライバシーを守りましょう。本人にも安心感を与えます。
  • 体位: ご本人が楽な体位を取れるようにサポートします。無理強いせず、優しく声をかけながら行いましょう。座った状態、もしくは横になった状態など、状況に応じて調整します。
  • 洗浄: 温水を洗面器に汲み、ベビー用洗浄剤を少量加えて泡立てます。優しく汚れを洗い流し、ぬるま湯で十分にすすぎます。強くこすらないように注意し、皮膚を傷つけないように優しく行いましょう。肛門周囲は特にデリケートなため、丁寧に洗浄します。汚れた箇所を丁寧に拭き取ります。
  • 乾燥: 清潔なタオルで、優しく水分を拭き取ります。完全に乾燥させることが重要です。ドライヤーを使用する場合は、低温で十分な距離を保ち、火傷に注意しましょう。
  • 保湿: 洗浄後、保湿クリームやローションを塗布することで、皮膚の乾燥を防ぎ、炎症を抑える効果が期待できます。特に冬場は乾燥しやすいため、保湿ケアは重要です。
  • 廃棄: 使用したタオルや手袋などは、適切に廃棄します。

お尻拭きシートの適切な使用

流せるお尻拭きシートは、手軽で便利な反面、頻繁な使用は皮膚の乾燥や炎症を引き起こす可能性があります。洗浄後、残った水分を拭き取る補助として使用したり、緊急時や洗浄が難しい状況下での応急処置として活用するのが適切です。

トイレのお尻洗浄シャワーの活用

トイレのお尻洗浄シャワーは、洗浄効果が高い一方、水圧や温度調節に注意が必要です。高齢者の方には、水圧が強すぎると痛みや不快感を招く可能性があります。最低限の水圧で、温度もぬるま湯程度に設定しましょう。使用後は、必ず乾燥させることを忘れずに行いましょう。

皮膚トラブルの予防と対処

  • 保湿ケア: 乾燥を防ぐために、こまめな保湿ケアが重要です。特に、排泄後のお尻の洗浄後は、必ず保湿クリームなどを塗布しましょう。
  • 通気性の良い下着: 綿素材など、通気性の良い下着を使用することで、ムレを防ぎます。
  • 皮膚炎の早期発見: 赤み、腫れ、かゆみなど、皮膚炎の症状が見られた場合は、すぐに医師に相談しましょう。

施設への相談と連携

施設のスタッフと連携し、適切なケア方法について相談することも重要です。施設によっては、専門の看護師や介護士が、より詳細なアドバイスやサポートを提供してくれる場合があります。

インテリアと快適な空間づくり

ご自宅での介護と違い、施設でのケアは環境整備が限られますが、できる範囲で快適な空間づくりを心がけましょう。

照明

洗面台に明るい照明を設置することで、洗浄作業がしやすくなります。また、暖色系の照明はリラックス効果も期待できます。

収納

必要なケア用品を、取り出しやすく収納しましょう。整理整頓された空間は、作業効率を上げ、気持ちも落ち着かせます。

色選び

清潔感があり、リラックスできる色を選びましょう。ベージュやアイボリーなどの落ち着いた色は、精神的な安らぎを与えてくれます。特に、ベージュは、暖かみと清潔感を両立できる色としておすすめです。

専門家の意見

介護福祉士や看護師などの専門家に相談することで、より適切なケア方法や、ご本人にとって最適な環境づくりについてアドバイスを得ることができます。

まとめ

施設入所中の親御さんの清潔ケアは、ご家族にとって大きな負担となる場合がありますが、適切な方法と心構えで、より快適な生活をサポートできます。今回ご紹介した方法を参考に、ご本人とご家族が共に安心して過ごせる環境づくりを目指しましょう。

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