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5.5畳和室の収納問題:畳下収納と壁面収納の比較
新築を計画中で、収納スペースの確保に頭を悩ませている、というのはよくある悩みです。特に、5.5畳という限られた空間で、来客用の布団や座布団、そして小さなお子さんの玩具まで収納しようとすると、工夫が必要です。今回は、畳下収納と壁面収納という2つの案について、それぞれメリット・デメリットを詳しく解説し、最適な解決策を探っていきましょう。
畳下収納:湿気対策と使い勝手
畳下収納は、床下に収納スペースを作る方法です。一見、収納力があり魅力的に見えますが、湿気の問題は無視できません。布団や座布団は湿気を吸いやすく、カビやダニの温床になりやすいので、十分な換気と防湿対策が不可欠です。
- 湿気対策:
- 床下に防湿シートを敷く
- 調湿材(炭など)を置く
- 定期的に換気する(床下点検口の設置がおすすめ)
- 収納する前に布団をしっかり乾燥させる
- 除湿剤を使用する
- 使い勝手:
- 出し入れに手間がかかる
- 頻繁に出し入れするものは不向き
- 収納物の重量に注意(床の強度を確認する必要あり)
専門家(建築士)の意見:畳下収納は、計画段階で床下の換気や防湿をしっかり設計することが重要です。後から対策するのは難しいため、設計士と相談して、適切な換気口や防湿材の設置を検討しましょう。
壁面収納:30cm幅の現実性と圧迫感
30cm幅の壁面収納は、布団を収納するには少々狭いかもしれません。布団を立てて収納する必要があるでしょう。しかし、薄型の収納家具を利用すれば、実現可能です。ただし、出し入れのしやすさや、収納できる布団の種類(羽毛布団など嵩張るものは難しい)に制限があることを考慮する必要があります。
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- 現実的な収納方法:
- 薄型収納棚の利用
- 布団圧縮袋の使用
- 収納ケースを工夫して重ねる
- 4.5畳の圧迫感:
- ふすまを閉めると圧迫感を感じる可能性あり
- 明るい色の家具や、鏡などを活用して空間を広く見せる工夫が必要
- 収納家具のデザインも重要(シンプルでコンパクトなものを選ぶ)
4.5畳和室の事例:4.5畳の和室を客間として使用している方の中には、収納を極力少なくし、空間を広く見せる工夫をしている方が多くいます。例えば、壁の色を白や淡い色にする、家具を極力少なくする、収納は目立たない場所に配置するなどです。
子供部屋としての活用と収納の工夫
来客がない普段は子供部屋として活用するという点も考慮すると、収納の使いやすさが重要になります。畳下収納は、お子様自身では出し入れしにくいというデメリットがあります。一方、壁面収納は、お子様にも手が届きやすい高さに収納棚を設置することで、片付けの習慣づけにも繋がります。
吊り押入れのメリットとデメリット
吊り押入れは、おしゃれなデザインが多く、空間を広く見せる効果があります。しかし、おもちゃ置き場として使用すると、ごちゃごちゃしやすいため、収納術の工夫が欠かせません。
- 吊り押入れを有効活用するための工夫:
- 仕切りボックスや収納ケースを活用する
- おもちゃを種類別に収納する
- 定期的に整理整頓する
- 見せる収納と隠す収納を組み合わせる
まとめ:最適な収納方法の選択
5.5畳の和室に収納を作るには、それぞれのメリット・デメリットを比較検討し、生活スタイルに合った方法を選ぶことが重要です。畳下収納は、湿気対策をしっかり行えば、多くの収納スペースを確保できますが、使い勝手はあまり良くありません。壁面収納は、スペースを犠牲にする代わりに、使い勝手が良く、お子様にも使いやすいというメリットがあります。吊り押入れは、デザイン性が高い反面、整理整頓が不可欠です。
最終的には、ご自身のライフスタイルや予算、そして専門家のアドバイスを参考に、最適な収納方法を選択してください。