新築計画で照明計画に迷ったら!多灯照明の適切な数と選び方

多灯について 今、新築を計画中でコーディネーターと照明を話し合っています。私たちは一室多灯をベースに考えているのですが、コーディネーターの人がやたら照明をつけたがっている気がします。例えばウォークインクローゼットじゃない普通の収納の中にブラケットライトなどをつける。13畳のリビングダイニングキッチンに12個の照明(いずれもLEDで、白熱灯60から100w相当)。え?こんなにいるの!?と思い、ここはこれで十分だと思うのですが、と意見しても、暗いと思いますよ、と言われ、結構食い下がってきます。やっぱり暗かった!とクレームにならないようなのか?結構しつこい… しかも後付けできないスポットライトやダウンライト、ブラケットライトをすすめてくるので、多くつけさせて儲けようとしてる?とか勘ぐっちゃいます。照明の配置など客観的に判断してもらえるところってないですかね?

新築の照明計画:多灯照明の必要性とコーディネーターとの上手な付き合い方

新築の照明計画は、住まいの雰囲気を大きく左右する重要な要素です。特に近年注目されている「多灯照明」は、複数の光源を用いることで、空間をより豊かに演出することができます。しかし、照明器具の数を増やすことばかりに目が行きがちで、本当に必要な数なのか、適切な配置なのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。今回のご相談のように、コーディネーターの提案に疑問を感じ、不信感を抱いてしまうケースも少なくありません。

この記事では、多灯照明のメリット・デメリット、適切な照明器具の選び方、コーディネーターとのコミュニケーションの取り方など、新築の照明計画における疑問を解消し、理想の空間を実現するための具体的なアドバイスをご紹介します。

多灯照明のメリットとデメリット

多灯照明のメリット

  • 空間の演出力アップ:複数の光源を用いることで、空間の明るさだけでなく、陰影や光の層を調整し、奥行きや立体感を演出できます。例えば、間接照明と直接照明を組み合わせることで、リラックスできる温かい雰囲気や、作業に集中できる明るい雰囲気など、状況に応じて光の演出を変えることができます。
  • 明るさの調整が容易:それぞれの照明器具を個別にON/OFFしたり、調光機能を利用することで、明るさを自由に調整できます。シーンに合わせて明るさを変えることで、より快適な空間を作ることができます。例えば、リビングダイニングでは、食事時は明るく、くつろぎ時は暗く、といった使い分けが可能です。
  • デザイン性の向上:様々なデザインの照明器具を組み合わせることで、個性的で魅力的な空間を演出できます。ペンダントライト、スポットライト、ブラケットライトなど、それぞれの照明器具の個性と特徴を活かすことで、より洗練されたインテリアを実現できます。
  • 省エネルギー化への貢献:LED照明の普及により、多灯照明でも省エネルギー化が可能です。個別に点灯・消灯することで、無駄な電力消費を抑えることができます。

多灯照明のデメリット

  • コスト増加:照明器具の数が多くなるため、初期費用が高くなる可能性があります。また、配線工事なども必要になる場合があり、追加費用が発生する可能性も考慮する必要があります。
  • 計画性の必要性:複数の照明器具を効果的に配置するためには、綿密な計画が必要です。配置場所や種類、明るさなどを事前に検討する必要があります。
  • メンテナンスの手間:照明器具の数が増える分、掃除やメンテナンスの手間も増えます。定期的な清掃や球切れの交換など、メンテナンスを計画的に行う必要があります。

13畳のリビングダイニングキッチンに12個の照明は多すぎる?

ご相談にある13畳のリビングダイニングキッチンに12個の照明は、確かに多いように感じます。照明器具の数だけでなく、照度(明るさ)光源の種類、そして配置が重要です。

一般的に、リビングダイニングキッチンの適切な照度は、300~500ルクスと言われています。LED照明は消費電力が少ないため、個々の照明器具のワット数が小さくても、十分な明るさを確保できます。しかし、12個もの照明器具が必要かどうかは、それぞれの器具の明るさ、配置場所、空間の形状、窓からの採光などによって大きく異なります。

コーディネーターの提案に疑問を感じたら、具体的な数値や根拠を尋ねてみましょう。例えば、「12個の照明でどの程度の照度が確保できるのか」「それぞれの照明器具の明るさ(ルーメン)はどのくらいか」「照明配置図を見せてほしい」などを質問することで、客観的な判断材料を得ることができます。

照明計画における客観的な判断基準

照明計画において、客観的な判断基準として以下の点を考慮しましょう。

1. 照度計画

照度計を用いて、各エリアの明るさを測定し、適切な照度を確保しているか確認します。JIS規格など、照度の基準値を参考にすると良いでしょう。

2. 光源の種類と色温度

空間の用途や雰囲気に合わせて、光源の種類(LED、白熱電球など)と色温度(ケルビン値)を選択します。例えば、リビングダイニングでは、温かみのある電球色(2700K前後)が適していることが多いです。

3. 照明器具の配置

照明器具の配置は、空間の広さや形状、家具の配置などを考慮して計画します。複数の光源を効果的に配置することで、陰影をコントロールし、空間の奥行きや立体感を演出できます。

4. スイッチの配置

複数の照明器具を個別に制御できるように、スイッチの配置を工夫します。シーンに合わせて明るさを調整できるよう、調光機能付きのスイッチを採用するのもおすすめです。

コーディネーターとのコミュニケーション

コーディネーターとのコミュニケーションは、スムーズな照明計画を進める上で非常に重要です。疑問点や不安な点があれば、遠慮なく質問し、納得いくまで説明を求めましょう。

  • 具体的な数値や根拠を求める:照明器具の数や種類、配置などについて、具体的な数値や根拠を尋ねましょう。
  • 複数の提案を比較検討する:コーディネーターから複数の提案を受け、それぞれのメリット・デメリットを比較検討しましょう。
  • セカンドオピニオンを求める:どうしても納得できない場合は、別の照明専門家などに相談し、セカンドオピニオンを求めるのも一つの方法です。
  • 契約前にしっかりと確認する:契約前に、照明計画の内容をしっかりと確認し、不明な点があれば解消しておきましょう。

まとめ

新築の照明計画は、専門家の協力を得ながら、綿密な計画を立てることが重要です。多灯照明は魅力的な空間演出に役立ちますが、闇雲に数を増やすのではなく、照度、光源の種類、配置などを考慮し、本当に必要な照明器具を選びましょう。コーディネーターとのコミュニケーションを密にすることで、理想の空間を実現できるはずです。

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