新築祝いとカビ問題!賃貸退去時のフローリング張替え費用負担について

息子達親子が家を新築したのでアパートを出ることになりました。民間のアパートで、一階の両脇に部屋のある部屋で、寝室のフローリングのところがカビっぽくなってて、大家さんに張替えをせまられてるみたいですが。こんな場合は元通りにして出ないといけないのでしょうか?支払いは70%負担だそうです。家の主人(建設業)に言わせると、真ん中の部屋だから通気が悪いのだと言うことでした。

賃貸退去時の原状回復義務と費用負担について

賃貸物件を退去する際には、原則として「原状回復義務」があります。これは、借りた時の状態にできるだけ近い状態に戻す義務のことです。しかし、これは「通常の使用による損耗」を除きます。今回のケースでは、フローリングのカビが「通常の使用による損耗」なのか、それとも借主の責任によるものなのかが問題となります。

通常の使用による損耗とは?

「通常の使用による損耗」とは、借りている間に自然に発生する劣化や損傷のことです。例えば、フローリングの多少の傷やへこみ、壁の小さな汚れなどは、通常使用による損耗とみなされることが多いです。一方、故意による破損や、不適切な使用による損傷は、借主の責任となります。

カビ発生の原因と責任の所在

今回のケースでは、フローリングのカビが問題となっています。カビの発生原因は様々ですが、以下の点が考えられます。

  • 通風の悪さ:質問にもあるように、真ん中の部屋で通気が悪いことが原因の可能性があります。これは、建物の構造的な問題である可能性も高く、借主の責任とは言い切れません。
  • 結露:特に冬場、窓や壁に結露が発生しやすく、それがカビの発生を促進する可能性があります。これも、建物の断熱性能や換気設備に問題がある場合、借主の責任とは言い切れません。
  • 生活習慣:部屋の湿度が高い状態が続いたり、清掃が不十分であったりすると、カビが発生しやすくなります。この場合は、借主にも一定の責任があると言えるでしょう。

大家さんが張替えを要求しているということは、カビの程度が「通常の使用による損耗」の範囲を超えていると判断した可能性が高いです。しかし、カビの原因が建物の構造的な問題にある場合は、借主の責任は軽くなる、もしくは全くない可能性もあります。

70%負担の妥当性と交渉のポイント

70%の費用負担は、カビの発生原因や程度によって妥当性が変わってきます。もし、建物の構造的な問題が原因であると立証できれば、負担割合を減らす交渉をする余地があります。

専門家の意見を参考に

カビの原因究明には、専門家の意見が重要です。例えば、不動産鑑定士や建築士に状況を説明し、鑑定を依頼することで、客観的な判断を得ることができます。鑑定結果を大家さんに提示することで、交渉を有利に進めることができるでしょう。

写真や証拠の確保

カビの状態を写真や動画で記録しておきましょう。証拠となる資料は、交渉において非常に有効です。また、入居時の状態を記録した写真があれば、さらに有利になります。

大家さんとの交渉

大家さんとの交渉は、冷静かつ丁寧に進めることが重要です。感情的にならず、客観的なデータや専門家の意見を提示しながら、負担割合について交渉しましょう。書面でのやり取りを残しておくことも大切です。

具体的なアドバイス

1. **専門家への相談:** 不動産鑑定士や建築士に相談し、カビの原因と責任の所在について鑑定を依頼しましょう。費用はかかりますが、将来的なトラブルを防ぐためにも、専門家の意見は非常に重要です。

2. **証拠の収集:** カビの状態を写真や動画で記録し、入居時の状態を写した写真があればそれも用意しましょう。これらの証拠は、交渉において強力な武器となります。

3. **冷静な交渉:** 大家さんとの交渉は、感情的にならず、冷静に、そして丁寧に進めましょう。専門家の意見や証拠を提示しながら、負担割合について交渉します。

4. **書面での記録:** 交渉の内容は、必ず書面で記録しておきましょう。メールや手紙でやり取りを行い、証拠として残しておけば、後々のトラブルを防ぐことができます。

5. **賃貸契約書を確認:** 賃貸契約書に、原状回復に関する条項が記載されているか確認しましょう。契約書の内容によっては、交渉の有利不利が変わってきます。

まとめ

賃貸物件の退去時の原状回復は、複雑な問題です。今回のケースのように、カビの発生原因が不明瞭な場合は、専門家の意見を参考に、冷静に大家さんと交渉することが重要です。焦らず、一つずつ問題を解決していくことで、円満な退去を実現できるでしょう。 適切な対応をすることで、新たな生活への不安を解消し、新築のお祝いムードを損なうことなく、気持ちよく新生活をスタートできるはずです。

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