新築注文住宅における断熱・省エネ対策:床暖房、樹脂サッシ、太陽光発電の最適解とは?

床暖房をつけるべきか?それともサッシを樹脂に?それとも太陽光? 地場のハウスメーカーで新築注文住宅を計画中です(当方Ⅳ地域で比較的温暖な地域です)。 最近寒くなってきて、一度は断ち切った床暖房への憧れが沸いてきました。 予算オーバー気味ではありますが、やっぱり床暖房をつけるべきか悩んでいます。 床暖房のようなぜいたく品をつけるくらいなら、家そのものの断熱をあげた方がいいのか、それとも中途半端な太陽光の量をもう少し増やした方がいいのか?とも考えています。 現状は下記の計画で進んでいます。 オール電化住宅 木造軸組工法(構造用合板使用) サッシ・・・樹脂アルミ複合サッシ(サーモスⅡH) 屋根・・・スレート(一番安い種類) ガラス・・・LowE複層ガラス 断熱材・・・全て吹き付け断熱(次世代省エネ基準Ⅳ地域クリア相当の厚み) 太陽光発電・・・3kw 床材・・・合板フローリング 素人考えで、①~③の案で考え中ですが「④その他の案」もアドバイスいただければ幸いです。 ①LDK17畳と続きの洋室4.5畳に、ヒートポンプ式の床暖房をつける(推定80万~100万円) ②オール樹脂サッシに変更(推定50万円) ③太陽光発電を1kw追加して4kwにする。(推定40万円) ④その他の案補足数人の方がおっしゃる通り、床暖どうこうの前に断熱材が不足している気がしてきました。 HMは高気密高断熱をうたっておらずグラスウールが標準で、個人的に不安に感じて断熱材はオプションで発泡ウレタンにしてもらいました。天井が65㎜で壁が45㎜。(床も45㎜?)オプション料金は300㎡で80万弱。※柱は105ミリ※広めの小屋裏収納(固定階段)をつけています degorgementさま! 「壁面は総吹き」ということはうちの場合105㎜ということですか?基礎断熱で床下にも吹き付けるってことですか(どれくらいの厚み)?小屋裏収納の場合もやはり天井は150~200mmくらいにした方が快適でしょうか?

快適な住まいを実現するための優先順位:断熱、窓、そして床暖房

新築注文住宅を計画中とのこと、おめでとうございます!Ⅳ地域で比較的温暖な地域とはいえ、快適な住まいを実現するためには、断熱性能の向上が何よりも重要です。床暖房、樹脂サッシ、太陽光発電といった設備は、快適性向上に貢献しますが、それ以前に断熱性能が不足していると、効果が半減してしまう可能性があります。

質問にあるように、床暖房、樹脂サッシへの変更、太陽光発電の増設といった選択肢がありますが、予算の範囲内で最大の効果を得るためには、優先順位を考える必要があります。

現状の断熱性能の確認

まず、現在の断熱仕様について確認しましょう。 「次世代省エネ基準Ⅳ地域クリア相当の厚み」とのことですが、具体的な断熱材の厚み(壁、天井、床)と種類をハウスメーカーに確認することが重要です。 吹き付け断熱とはいえ、壁45㎜、天井65㎜では、Ⅳ地域においては少し物足りない可能性があります。特に、小屋裏収納がある場合は、天井の断熱性能が重要になります。150~200mm程度の厚みがあると、より快適な空間になります。

ハウスメーカーの説明では「高気密高断熱」を謳っていないとのことですが、これは注意が必要です。高気密高断熱住宅は、省エネルギー性能が高く、冷暖房費の削減に大きく貢献します。

優先順位:断熱強化が最優先

現状の断熱性能に不安があるとのことですので、断熱強化を最優先すべきです。 床暖房や樹脂サッシは、断熱性能が向上した上で、さらに快適性を高めるためのオプションと考えるべきです。

現状の断熱材が、壁45㎜、天井65㎜の発泡ウレタンだとすると、追加費用80万円は決して安くありませんが、快適性と省エネルギー効果を考えると、決して無駄な投資ではありません。 特に、小屋裏収納の天井断熱を強化することで、冬の寒さ対策と夏の暑さ対策の両方に効果があります。

樹脂サッシへの変更:断熱性能向上に効果的

断熱強化の後、検討すべきは樹脂サッシへの変更です。樹脂サッシは、アルミサッシに比べて断熱性能が高く、窓からの熱損失を大幅に削減できます。質問にあるように、樹脂アルミ複合サッシ(サーモスⅡH)を使用しているとのことですが、オール樹脂サッシへの変更は、さらに断熱性能を向上させる効果が期待できます。しかし、費用対効果を考えると、現状のサッシで十分な場合もあります。

床暖房:断熱性能が確保された上での検討

床暖房は、快適性向上に大きく貢献しますが、高額な設備です。断熱性能が不足したまま床暖房を設置すると、熱が逃げてしまい、効果が薄れてしまいます。そのため、断熱性能を十分に確保した上で、予算に余裕があれば検討しましょう。LDKと洋室に設置するとのことですが、優先順位をつけるならLDKを優先するのが良いでしょう。

太陽光発電:省エネ効果の補助的な役割

太陽光発電は、電気代を削減する効果がありますが、断熱性能や窓の性能向上に比べると、快適性への直接的な影響は少ないです。3kWのシステムを導入済みとのことですが、4kWへの増設は、予算に余裕があれば検討できますが、断熱性能向上や窓の性能向上を優先すべきです。

専門家の意見を参考に

ハウスメーカーの担当者だけでなく、建築士やエネルギーアドバイザーなどの専門家の意見を参考にすると良いでしょう。専門家は、建物の構造や地域特性を考慮した上で、最適な断熱方法や設備の選定をアドバイスしてくれます。

具体的なアドバイス

1. **断熱性能の再確認:** ハウスメーカーに、壁、天井、床の断熱材の厚みと種類、気密性能について詳細な資料を請求しましょう。
2. **専門家への相談:** 建築士やエネルギーアドバイザーに相談し、現状の断熱性能と改善策についてアドバイスを求めましょう。
3. **優先順位の決定:** 断熱強化を最優先し、予算に合わせて樹脂サッシ、床暖房、太陽光発電の増設を検討しましょう。
4. **シミュレーション:** 断熱性能向上による省エネルギー効果をシミュレーションし、費用対効果を比較検討しましょう。
5. **長期的な視点:** 初期費用だけでなく、ランニングコスト(光熱費)も考慮して、最適なプランを選びましょう。

まとめ

新築住宅における快適性と省エネルギー性を高めるためには、断熱性能の向上が最も重要です。 床暖房、樹脂サッシ、太陽光発電は、断熱性能が確保された上で、予算と快適性のバランスを考慮して検討しましょう。専門家の意見を参考に、長期的な視点で最適なプランを選定することをお勧めします。

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