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ベランダFRP防水の膨らみ:原因を徹底解剖
新築住宅のベランダでFRP防水が膨らんでいるとのこと、大変ご心配ですね。 ご指摘の通り、下地が十分に乾燥していなかった状態でFRP防水工事が行われた可能性が高いことから、施工不良の可能性が考えられます。業者の「半年もたっているのだから関係ない」という発言は、専門家として適切とは言えません。
下地乾燥不良の可能性
大雨で濡れた合板とケイカル板が完全に乾燥するまで十分な時間を確保せずにFRP防水工事が行われた場合、内部に水分が残存し、それが膨張することで防水層が浮き上がることがあります。これは、FRP防水材自体に問題があるのではなく、下地処理の不備が原因です。乾燥不良は、FRP防水の膨れや剥がれ、ひいては雨漏りの原因となる重大な問題です。
継ぎ手の処理不良の可能性
FRP防水は、下地との密着性が高いことが重要です。継ぎ手部分の処理が不十分だと、水分が浸入しやすく、膨張の原因となります。特に合板とケイカル板の継ぎ目は、防水処理を徹底する必要があります。 空洞音が確認できるということは、防水層と下地の間の剥離が進行している可能性が高いです。
その他の可能性
* FRP防水材の品質問題: ごく稀に、防水材自体の不良によって膨張が起こるケースもあります。しかし、複数の継ぎ目で膨張していることから、この可能性は低いと考えられます。
* 施工時の温度・湿度: 施工時の気温や湿度が適切でなかった場合、防水材の硬化不良を起こし、膨張につながる可能性があります。
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専門家の視点:施工不良の可能性が高い
状況から判断すると、施工不良の可能性が高いと言えるでしょう。 業者の主張は、専門家の見地から見て妥当ではありません。半年経過しているから関係ないという説明は、乾燥不良による膨張を否定する根拠としては不十分です。膨張している箇所を叩いて空洞音がするということは、下地と防水層の間に隙間が生じている証拠であり、雨漏りの危険性も高まります。
具体的な対処法
1.
証拠の確保:
写真や動画で、膨らんでいる箇所を複数角度から撮影し、記録しておきましょう。 空洞音も録音できればさらに効果的です。
2.
専門家への相談:
信頼できる建築士や防水工事の専門業者に相談し、現状を正確に診断してもらいましょう。 第二の意見を得ることで、客観的な判断が可能になります。
3.
業者との交渉:
専門家の診断結果を元に、業者と改めて交渉を行いましょう。 施工不良が認められれば、下地と防水層のやり直しを要求するべきです。 1Fが部屋になっていることを考慮すると、雨漏りは深刻な問題となるため、迅速な対応が不可欠です。
4.
記録の保管:
全てのやり取り(メール、電話、面談など)を記録として残しておきましょう。 もし、裁判などの法的措置に発展した場合に備えて、証拠として必要になります。
5.
保証期間の確認:
住宅の瑕疵担保責任保険の適用範囲を確認しましょう。 多くの場合、防水工事も保険の対象となります。
雨漏り防止のための対策
ベランダからの雨漏りは、建物に深刻な被害をもたらす可能性があります。 早めの対応が重要です。
雨漏りチェックポイント
* 天井や壁のシミ: 雨漏りの初期症状として、天井や壁にシミが現れることがあります。
* カビの発生: 湿気が原因でカビが発生することもあります。
* 異臭: 湿った臭いやカビ臭などが発生する場合があります。
まとめ:迅速な対応が重要
ベランダのFRP防水の膨張は、放置すると雨漏りなどの深刻な問題につながる可能性があります。 業者との交渉が難航する場合は、弁護士や専門機関に相談することを検討しましょう。 大切なのは、迅速かつ適切な対応を行うことです。