新築時に部屋を完全防音にする費用は?ドラム演奏可能な14畳部屋の防音工事費用とポイント

家を新築する時に、一部屋を完全防音にするには、大体プラスいくらくらいの費用が必要でしょうか? 14畳くらいの広さです。後からリフォームするよりは安いらしく、それでも500万~700万くらい?と聞きましたが。あまり詳しい人が周りにいないので、教えて下さい。補足:この場合の完全防音は、ドラムが叩けるレベル、つまり、その辺の町の音楽スタジオレベルです。

新築時とリフォーム時の防音工事費用:大きな違いとは?

新築時に部屋を完全防音にする工事と、後からリフォームで防音工事を行う場合では、費用に大きな差が出ます。一般的に、新築時のほうがリフォーム時よりも費用を抑えられることが多いです。その理由は、以下の通りです。

  • 構造体への配慮:新築時は、建物の構造体から防音設計を考慮できるため、より効果的な防音対策が可能です。リフォームの場合は、既存の構造体に後から防音材を追加する必要があるため、制約が多く、工事が複雑になりがちです。
  • 工期の短縮:新築工事と同時に行うことで、別途工事の手間や費用を削減できます。リフォームの場合は、既存の建材を撤去する作業が必要となり、工期が長引く傾向にあります。
  • 材料の選定:新築時は、防音性能の高い建材を最初から選定できますが、リフォームの場合は、既存の構造に合わせた材料選びが必要となり、選択肢が限られる可能性があります。
  • 手間賃の削減:新築工事と同時に行うことで、工事現場への搬入や職人さんの手配などが効率化され、人件費を抑えることができます。

しかし、新築時であっても、防音レベルによって費用は大きく変動します。ドラム演奏可能な「完全防音」レベルとなると、確かに高額になる可能性があります。500万~700万円という見積もりは、決して突飛な数字ではありません。

14畳の部屋をドラム演奏可能なレベルで完全防音にするには?費用内訳とポイント

14畳の部屋をドラム演奏可能なレベルで完全防音にするには、以下の要素が含まれた費用を想定する必要があります。

1. 防音ドア・窓

防音性能の高いドアと窓は必須です。一般的な窓よりもはるかに高価な防音窓を採用する必要があります。二重サッシや特殊なガラスを使用するなど、防音性能を重視した製品を選ぶと、費用は高額になります。

2. 壁・天井・床の防音工事

壁、天井、床には、遮音シート、吸音材、制振材などを組み合わせた多層構造にする必要があります。特に、床は振動の影響を受けやすいので、遮音性に優れた床材と、床下への防振対策が重要です。使用する材料の質や厚さによって費用は大きく変わります。

3. 防音室の構造

完全に独立した防音室を作る場合は、部屋全体を二重構造にするなど、より高度な防音対策が必要になります。これは、費用を大きく押し上げる要因となります。

4. その他費用

設計費用、工事管理費用、材料搬入費用、廃材処分費用など、直接的な防音工事費用以外にも様々な費用がかかります。

費用を抑えるための工夫

高額になりがちな完全防音工事ですが、工夫次第で費用を抑えることができます。

  • 防音性能のレベルを見直す:完全防音ではなく、ある程度の遮音性能を確保するレベルに設定することで、費用を抑えることができます。近隣への影響を考慮した上で、必要十分なレベルを設定することが重要です。
  • 使用する材料を見直す:高価な材料にこだわる必要はありません。性能と価格のバランスを考慮し、コストパフォーマンスに優れた材料を選択しましょう。専門業者に相談し、最適な材料を選定してもらうことをお勧めします。
  • DIYを取り入れる:一部の作業をDIYで行うことで、人件費を削減できます。ただし、防音工事は専門的な知識と技術が必要なため、無理のない範囲で行いましょう。
  • 複数の業者に見積もりを取る:複数の業者に見積もりを依頼し、価格や内容を比較することで、最適な業者を選ぶことができます。相見積もりを取ることで、費用を抑えることができる可能性があります。

専門家への相談が重要

完全防音工事は、専門的な知識と技術が必要です。費用を抑えつつ、効果的な防音対策を行うためには、建築士や防音工事専門業者に相談することが重要です。彼らは、建物の構造や周辺環境を考慮した上で、最適な防音設計と施工方法を提案してくれます。

まとめ

14畳の部屋をドラム演奏可能なレベルで完全防音にするには、500万~700万円程度の費用がかかる可能性があります。しかし、防音レベルや使用する材料、施工方法などによって費用は大きく変動します。費用を抑えるためには、専門家への相談、材料の見直し、DIYの活用などを検討しましょう。新築時に防音工事を行うことで、リフォーム時と比べて費用を抑えられる可能性が高いことを覚えておきましょう。

ネットで買うなら?いろのくにのおすすめインテリア(PR)