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既存の地デジ配線を利用できるか?
新築で地デジの配線が既に各部屋に設置済みとのこと、これはBSアンテナ設置において大きなアドバンテージとなります。しかし、既存の地デジ配線だけでBS放送を受信できるかどうかは、配線の種類と接続方法によって異なります。
地デジとBSの信号の違い
地デジ放送とBS放送は異なる周波数帯を使用します。地デジはUHF帯、BSは12GHz帯を使用するため、単純にBSアンテナを接続するだけでは受信できません。 既存の配線がUHF帯のみ対応の同軸ケーブルであれば、BS放送の受信には不向きです。
既存配線の確認方法
まず、外壁から出ている地デジ用の同軸ケーブルを確認しましょう。ケーブルの種類と、壁内を通っているケーブルの種類を把握する必要があります。 専門業者に依頼する場合はこの確認は不要ですが、DIYで作業する場合は、この確認が非常に重要です。
* ケーブルの種類: ケーブルの外側に印字されている文字や色を確認します。 多くの場合、ケーブルの種類を示すマークがあります。 もし判別できない場合は、ケーブルの断面を確認することで判断できる場合があります(専門知識が必要)。
* 接続方法: 壁内配線の接続方法も確認が必要です。 分波器が設置されている場合、BS/CS信号を分岐できる可能性があります。 分波器の型番などを確認し、BS/CS信号に対応しているかを確認しましょう。
BSアンテナ設置DIYの手順
既存配線でBS受信が可能な場合と、不可能な場合で手順が異なります。
ケース1:既存配線でBS受信可能の場合(分波器設置済みなど)
1. BSアンテナの選定と購入: ご自宅の環境(受信状況、アンテナ設置場所)に適したBSアンテナを選びましょう。 アンテナの利得やサイズ、デザインなどを考慮して、最適なものを選んでください。 専門店で相談するのも良いでしょう。
2. アンテナの設置: アンテナを屋根やベランダなどに設置します。 安全に作業できるよう、必ず安全帯などを着用し、高所作業に慣れていない場合は、専門業者に依頼することを強くお勧めします。 アンテナの向きを調整し、最適な受信状態を目指します。
3. ケーブル接続: 既存の分波器にBSアンテナからのケーブルを接続します。 分波器には地デジ用とBS/CS用の入力端子があるので、間違えないように接続しましょう。 接続には同軸ケーブル用のコネクタが必要です。
4. 受信確認: テレビでBS放送を受信できるか確認します。 受信できない場合は、アンテナの向きやケーブル接続を確認しましょう。
ケース2:既存配線でBS受信不可能な場合(新たな配線が必要な場合)
1. 配線経路の検討: BSアンテナからテレビまでの配線経路を検討します。 壁内配線にするか、壁面を這わせる配線にするか、また、配線材料の選定も必要です。
2. 配線工事: 壁内配線を行う場合は、壁に穴を開ける必要があります。 DIYで壁に穴を開けることに抵抗がある場合は、専門業者に依頼することをお勧めします。 配線工事には専門的な知識と技術が必要となるため、安全に作業できるよう注意が必要です。
3. BSアンテナと分波器の設置: アンテナを設置し、分波器で地デジとBS/CS信号を分離します。 分波器はBS/CS信号に対応したものを選びましょう。
4. ケーブル接続: アンテナと分波器、分波器とテレビを同軸ケーブルで接続します。
5. 受信確認: テレビでBS放送を受信できるか確認します。
専門家への相談
BSアンテナの設置は、高所作業や電気工事など、専門知識と技術が必要な作業です。 DIYに自信がない場合、または安全に作業できない場合は、専門業者への依頼を検討しましょう。 専門業者であれば、適切なアンテナ選定から設置、配線工事まで、安全かつ確実に作業を行ってくれます。 費用はかかりますが、安全面や作業効率などを考慮すると、専門業者に依頼する方が安心です。
まとめ
新築へのBSアンテナ設置は、既存の地デジ配線を利用できるかどうかで作業内容が大きく変わります。 まずは既存配線の状況をしっかりと確認し、DIYで作業を行うか、専門業者に依頼するかを判断しましょう。 安全を第一に考え、無理のない範囲で作業を進めてください。 分からないことがあれば、専門業者や家電量販店などに相談することをお勧めします。