新築工事中のトラブルと減額交渉:グレーインテリアにも影響する?

弁護士の方・建築家など専門の方に質問です。新築中です。最終段階なのですが減額交渉できる額はいくらだと思いますか?小さな工務店で新築中の者です。社長・息子(一級建築士)・営業の3名の会社で、営業とずっとやりとりをしてきました。申請書類や製図は息子・プレカット図や展開図や発注は社長が指揮をとっているらしいです。着工前に全ての図面をもらえるように再三お願いしてきましたが、着工2日前に申請図面(平面・配置・立面・換気計画)をもらいました。その他は上棟後にと言われ続けていました。上棟まではよかったのですが・・・。以下全て施主側が気づいたことです。①上棟7日後、浴室の窓の高さがちがう→連絡して直してもらう(「すみませんでした直します」だけ)②他にないか確認してくれと頼んだにも関わらず、上棟10日後、和室の窓の位置がちがう→連絡して直してもらう(「まだ全然直せるので大丈夫ですよ」と言われる)③上棟14日後、大工さんが持っている図面と施主がもらった図面が違うことに気づく。(勝手に庇がついている)→連絡して事情を聞いたら、まだ仮の図面ですからと言われる。庇は要らないと直してもらう④上棟14日後、施主の図面にはない通し柱が入っていることに気づく。窓の位置が図面と35センチずらして配置されている→さすがに怒って社長を呼んでもらう。2階だったので通し柱を切っても大丈夫だけど・・・と言われるが断り、35センチずれて配置されていた2連窓をシングル窓にして部屋の左右に配置しなおす妥協案を受諾。⑤上棟40日後、勝手口の扉の開く向きが逆→連絡して交換してもらう(「わかりました、交換します」だけ)⑥上棟55日後、サッシが割れていることに気づく→その時点ではまだ塗り壁(ジョリパッド仕上げ)をしていなかったのに、放置。上棟70日後に塗り壁終了。上棟75日後に壁を剥がしてサッシを取り替えると報告される。そこだけ内壁外壁を剥がして交換して壁を塗り直すらしい以上、上棟7日後からずっと不愉快な思いをしてきました。今のところ「すみませんでした」の言葉のみで片づけられています。④は「強度的に不安だったのでよかれと思ってやったので・・・」と主張して言いくるめようとしてきました。この時点で全ての図面を確認して納得するまで工事を中止してもらうよう強く要求しましたが職人の手配をしてしまっているからできるところだけ続けますと続行されてしまいました。結果的にはなんとか完成間近まできています。でも、楽しいハズの3ヶ月が苦痛のほかありませんでした。延床面積40坪 税込2270万円(本体価格)なのですが、減額交渉をしなければ気がすみません。どのくらいの減額請求ができると思いますか?教えてください。補足もちろん気づいてすぐに伝えました。工務店はメーカーに問い合わせたところ補修できるとのことだったらしいので仕上げをしたと言っています。でもメーカーに来てもらってみたところ交換となったそうです。工務店メーカーの折半らしく、ブーブー言ってました。

新築工事におけるトラブルと減額交渉のポイント

新築工事は人生における大きなイベントであり、多くの場合、多額の費用がかかります。そのため、工事中にトラブルが発生した場合、その対応は非常に重要です。今回のケースでは、設計図面との相違、施工ミス、そしてそれに対する工務店の対応に問題が見られます。これらの問題点を踏まえ、減額交渉について考えてみましょう。

発生した問題点の整理

まず、発生した問題点を整理してみましょう。

  • 設計図面との相違:浴室・和室の窓の位置、庇の設置、通し柱の設置、勝手口の扉の向きなど、設計図面と実際の施工内容に複数の相違がありました。これは、設計図面が事前にきちんと提供されなかったこと、そして施工過程での確認不足が原因と考えられます。
  • 施工ミス:サッシの破損という施工ミスが発生しました。これは、施工時の不注意や品質管理の不足が原因と考えられます。
  • 工務店の対応:工務店の対応は、謝罪だけで具体的な解決策を示さない、問題を矮小化しようとするなど、誠実性に欠けていました。「よかれと思って」という説明は、施主の同意を得ない変更を正当化しようとするもので、許容できるものではありません。

これらの問題は、単なる些細なミスではなく、施主の意図を無視した施工、そして適切な品質管理が行われていないことを示しています。特に、設計図面が遅れて提供され、その後の修正対応も不十分だった点は、大きな問題です。

減額交渉の妥当性と金額

減額交渉を行うことは、今回のケースでは妥当です。工務店の対応の悪さと、複数の問題が発生したことを考慮すると、減額請求は正当な権利と言えるでしょう。

では、具体的な減額金額はどのくらいが妥当でしょうか? これは、問題の重大性、工務店の対応、そして地域の相場などを考慮する必要があります。

減額金額算出の考え方

減額金額を算出する際には、以下の点を考慮する必要があります。

  • 修正工事にかかった費用:各問題の修正工事にかかった費用は、減額請求の根拠となります。ただし、工務店が負担した費用だけでなく、施主が被った精神的苦痛なども考慮する必要があります。
  • 工事期間の遅延:工事の遅延によって発生した損害(例えば、引越し費用、仮住まい費用など)も考慮すべきです。今回のケースでは、サッシの交換のために追加で工事が発生し、入居時期が遅れた可能性があります。
  • 精神的苦痛:長期間にわたる不愉快な思いは、金銭で換算することは難しいですが、減額交渉において重要な要素となります。工務店の対応の悪さ、そして何度も修正を依頼しなければならなかったことによる精神的苦痛は、無視できません。
  • 類似事例:過去の判例や類似事例を参考に、妥当な減額金額を判断することも重要です。

具体的な減額金額の提案

今回のケースでは、延床面積40坪、税込2270万円という金額を考慮すると、50万円~100万円程度の減額請求が妥当と考えられます。

これは、複数の問題が発生し、工務店の対応も不十分であったことを考慮した金額です。 特に、設計図面の問題、サッシの交換による追加工事、そして長期間にわたる精神的苦痛を考慮すると、この範囲での減額請求は妥当と言えるでしょう。

減額交渉を進める際の注意点

減額交渉を進める際には、以下の点に注意しましょう。

  • 証拠の確保:メール、写真、動画など、問題点を証明できる証拠をしっかりと確保しておきましょう。これは、交渉において非常に重要な役割を果たします。
  • 冷静な対応:感情的にならず、冷静に事実を伝え、減額の根拠を明確に示すことが重要です。
  • 専門家の相談:弁護士や建築士などの専門家に相談することで、より有利な交渉を進めることができます。特に、減額金額の算定や交渉方法についてアドバイスを受けることが重要です。
  • 書面での合意:交渉が成立したら、必ず書面で合意内容を交わしましょう。口頭での合意は、後々トラブルになる可能性があります。

インテリアへの影響と今後の対策

今回のトラブルは、グレーインテリアのような落ち着いた雰囲気を計画していたとしても、精神的なストレスにより、完成後の満足度を大きく下げる可能性があります。 工事が完了した後も、安心して暮らせるように、今後の対策を検討しましょう。

例えば、完成検査をしっかりと行い、問題がないかを確認することが重要です。 また、工務店とのコミュニケーションを密にすることで、トラブルを未然に防ぐこともできます。

まとめ

新築工事におけるトラブルは、非常にストレスの多いものです。しかし、適切な対応をすることで、問題を解決し、安心して暮らせる住まいを手に入れることができます。 今回のケースでは、減額交渉を行うことは妥当であり、専門家のアドバイスを受けながら、冷静に交渉を進めることが重要です。 そして、今後の住宅建築においては、設計図面や施工過程の確認を徹底し、工務店との良好なコミュニケーションを維持することで、トラブルを未然に防ぐように心がけましょう。

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