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基礎セパレータのネジ部錆問題:解決策と工務店との付き合い方
新築工事において、基礎内部のセパレータネジ部の錆は、健康面と建物の耐久性に関わる深刻な問題です。ご心配されている通り、錆びたネジ部からの錆びた空気の吸入や、将来的なコンクリートへの浸透による劣化は無視できません。工務店の対応に不信感を感じ、ご自身で対応しようと考えている気持ち、よく分かります。
1. セパレータネジ部の切断方法
まず、セパレータネジ部の切断は、専門知識や適切な工具がないと危険を伴います。しかし、状況から判断すると、ご自身で対応せざるを得ない状況かもしれません。その場合、以下の点を注意して作業を進めてください。
使用する工具と切断方法
* **工具:** 小型のアングルグラインダー(ディスクグラインダー)が最も効率的です。切断砥石を使用します。鉄ノコギリでも可能ですが、時間がかかり、正確な切断が難しいです。電動工具に不慣れな場合は、怪我の危険性も高いため、熟練者や専門業者に依頼することを強くお勧めします。
* **切断方法:** ネジ部を確実に固定し、アングルグラインダーでゆっくりと切断します。保護メガネと手袋は必ず着用してください。切断中は火花が飛び散るので、周囲の可燃物に注意が必要です。鉄ノコギリを使用する場合は、刃をしっかりと固定し、ゆっくりと丁寧に切断します。
切断後の処理
切断後は、切断面をきれいに清掃し、錆止め処理を行います。
2. 錆止め処理
切断後の錆止めには、以下の材料が有効です。
* **錆転換剤:** 既存の錆を化学反応で安定した物質に変換します。塗布後、乾燥させれば、上塗り塗装が可能です。
* **防錆塗料:** 錆の進行を防ぎ、さらに腐食から保護する効果があります。種類が豊富なので、用途や環境に合ったものを選びましょう。
3. 工務店とのコミュニケーション
現状、工務店とのコミュニケーションがうまくいっていないことが大きな問題です。
改善策
* **書面でのやり取り:** これまでのやり取りや、ご自身の懸念事項を内容証明郵便で送付しましょう。証拠が残ることで、工務店側の対応も変わる可能性があります。
* **第三者への相談:** 住宅瑕疵担保責任保険の保険会社や、住宅相談窓口などに相談してみましょう。専門家のアドバイスを受けることで、適切な対応策を見つけることができます。
* **弁護士への相談:** 状況によっては、弁護士に相談することも検討しましょう。法的措置を検討する必要が出てくるかもしれません。
4. 他の業者への依頼
他の業者に切断と錆止め処理を依頼することは、必ずしもタブーではありません。ただし、工務店との契約内容をよく確認し、追加費用が発生する可能性があることを理解しておきましょう。契約書に明記されていない場合でも、工務店に事前に相談し、了承を得ることが重要です。
専門家の視点:基礎のセパレータと錆
建築士や土木技師の視点から見ると、セパレータのネジ部が露出したままになっているのは、本来であれば問題です。適切な施工であれば、セパレータはコンクリート内部に完全に埋め込まれるか、露出する部分には適切な防錆処理が施されるべきです。
工務店の「今まで施工した全ての家も同じです」という発言は、決して適切な回答ではありません。過去の施工が問題なかったとしても、今回のケースで問題が発生している以上、適切な対応を取る必要があります。
まとめ:行動計画
1. **書面で工務店に再度改善を要求:** 内容証明郵便で、具体的な問題点と改善要求を伝えましょう。
2. **専門家への相談:** 住宅瑕疵担保責任保険会社や住宅相談窓口に相談し、アドバイスを受けましょう。
3. **状況に応じて他の業者への依頼を検討:** 工務店との交渉がうまくいかない場合は、他の業者に依頼することも視野に入れましょう。費用はかかりますが、ご自身の安心を優先することが重要です。
4. **必要であれば法的措置も検討:** 工務店が全く対応しない場合は、弁護士に相談し、法的措置を検討しましょう。
新築は人生における大きなイベントです。不安な気持ちを抱えたまま工事を進めるのは辛いことです。専門家の力を借りながら、安心して暮らせる住まいを実現しましょう。