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1. リビングダイニング(17畳)の照明計画
17畳のリビングダイニングは、広さだけでなく、使用する目的や家族構成によって最適な照明が異なります。まず、シーリングライト、ダイニング用ダウンライト2個、カウンター用ダウンライト2個というプランは、基本的には良い出発点です。しかし、ワット数や光の色温度、そして追加照明の検討が必要になります。
1-1. シーリングライトの選び方
リビングのシーリングライトは、空間全体の明るさを確保する役割が最も重要です。17畳の広さであれば、最低でも4000lm(ルーメン)以上の明るさが推奨されます。ワット数はLED電球を使用する場合、消費電力と明るさは比例しません。ルーメン値を確認し、必要に応じて複数のシーリングライトを設置したり、明るさを調整できる調光機能付きのものを選ぶと良いでしょう。
1-2. ダウンライトの配置と明るさ
ダイニングとカウンターにダウンライトを各2個ずつ設置する計画は適切です。ただし、ダウンライトは直接光が当たるため、光の色温度に注意が必要です。暖色系の電球色(2700K~3000K)はリラックスした雰囲気、白色(4000K~5000K)は明るく作業しやすい空間を作ります。ダイニングテーブルの上は暖色系、カウンターは白色系など、用途に合わせて色温度を使い分けることをおすすめします。
各ダウンライトのワット数は、1個あたり500lm~700lm程度が目安です。ただし、これは設置場所や天井高、周囲の明るさなどによって調整が必要です。明るさが足りない場合は、追加でダウンライトを設置するか、ワット数の高い電球を使用しましょう。
1-3. 追加照明の検討
17畳のリビングダイニングでは、シーリングライトとダウンライトだけでは、十分な明るさを確保できない可能性があります。ソファの横や読書スペースなどにスタンドライトやフロアライトを追加することで、より快適な空間を作ることができます。間接照明を取り入れることで、リラックスできる雰囲気も演出できます。
2. キッチン(4.5畳)の照明計画
4.5畳のキッチンには、ダウンライト2~3個の計画は妥当です。ただし、作業スペースの明るさを特に重視しましょう。シンクやコンロの上には、明るさが十分で、影を作らないように配置することが重要です。
2-1. キッチンのダウンライト選び
キッチンのダウンライトは、白色系の光(4000K~5000K)がおすすめです。作業効率を高めるためには、明るく、影の少ない照明が不可欠です。また、防湿・防雨タイプのものを選ぶことで、水滴や油煙による故障を防ぐことができます。
3. その他の部屋(内玄関・ホール)の照明計画
内玄関やホールは、ダウンライトが広く使われています。省スペースで、均一な明るさを確保できるためです。ただし、ダウンライトのみでは、圧迫感を感じることがあります。間接照明や壁付け照明を組み合わせることで、より快適な空間を演出できます。
4. 照明選びのポイント
* 明るさ(ルーメン):ワット数ではなく、ルーメン値で明るさを確認しましょう。
* 色温度(ケルビン):空間の雰囲気に合わせて、暖色系(電球色)か白色系(昼白色、昼光色)を選びましょう。
* 演色性(Ra):色の再現性を表す指標です。Ra90以上が理想的です。
* デザイン:インテリアのスタイルに合ったデザインを選びましょう。
* 調光機能:明るさを調整できる機能は便利です。
* 省エネ性:LED電球を使用することで、電気代を節約できます。
* 設置場所:天井高や家具の配置などを考慮しましょう。
5. 専門家への相談
照明選びに迷う場合は、照明専門業者やインテリアコーディネーターに相談することをおすすめします。プロのアドバイスを受けることで、より快適で、理想的な照明計画を立てることができます。
6. まとめ
新築の照明計画は、住む人のライフスタイルや好みに合わせて、最適な照明を選ぶことが大切です。今回ご紹介したポイントを参考に、快適な空間を演出してください。