新築住宅の火災報知器設置:位置の注意点と完了検査対策

火災報知機の位置について 現在新築建設中です。自分で煙感知式の火災報知器を取り付けました。説明書には壁から600mm離すよう記載されていますが。壁から450mmくらいの所に取り付けてしまいました。(6畳の部屋でエアコンと照明から出来るだけ離すように付けたため。) 完了検査で位置を指摘されたりしますか?

火災報知器設置の基準と完了検査

新築住宅の火災報知器設置は、建築基準法や消防法に基づいた適切な位置と設置方法が求められます。説明書に記載されている壁からの距離600mmは、設置基準を満たすための一般的な推奨値です。しかし、設置場所によっては、この推奨値を守ることが難しい場合もあります。質問者様のように、エアコンや照明器具との兼ね合いから、推奨値よりも壁に近づけて設置されたとのことですが、完了検査において指摘される可能性は十分にあります。

完了検査で指摘される可能性

完了検査では、建築基準法や消防法に準拠しているか厳しくチェックされます。火災報知器の位置に関しても、基準に適合していないと指摘され、是正を求められる可能性があります。特に、600mmという推奨値は、煙の充満状況や感知器の性能を考慮した上で設定されているため、この値を下回ると、火災発生時の感知能力に影響を与える可能性があると考えられます。そのため、検査官は設置位置の妥当性を厳しく評価するでしょう。

指摘された場合の対応

もし、完了検査で火災報知器の位置を指摘された場合は、速やかに是正措置を行う必要があります。具体的には、火災報知器を適切な位置(壁から600mm離れた場所)に再設置する必要があります。再設置にあたり、エアコンや照明器具との位置関係を考慮し、新たな設置場所を検討する必要があります。場合によっては、配線工事の変更が必要となる可能性もあります。

火災報知器の適切な設置場所:具体的なアドバイス

火災報知器は、煙を早期に感知し、迅速な避難を促すために重要な役割を果たします。そのため、適切な位置に設置することが不可欠です。以下に、火災報知器の適切な設置場所に関する具体的なアドバイスを示します。

設置場所を選ぶ際のポイント

* 壁からの距離:説明書に記載されている推奨値(多くの場合600mm)を遵守しましょう。どうしても難しい場合は、建築確認申請の段階で、設置場所について確認を取り、許可を得ることが重要です。
* 障害物の回避:家具やカーテンなど、煙の拡散を妨げる可能性のある障害物から離れた場所に設置しましょう。
* 感知範囲の確保:火災報知器の感知範囲を考慮し、部屋全体をカバーできる位置に設置しましょう。複数の火災報知器を設置する必要がある場合もあります。
* 高さ:床面から2.4m以下の位置に設置することが推奨されています。ただし、天井が高すぎる場合は、天井から10cm程度の位置に設置することも可能です。
* エアコンや照明器具との距離:熱や光の影響を受けにくい場所に設置しましょう。エアコンの直上や照明器具の直下は避けるべきです。
* 通気性の良い場所:煙が滞留しにくい、通気性の良い場所に設置しましょう。

6畳の部屋における設置例

6畳の部屋の場合、エアコンや照明器具の位置を考慮すると、設置場所の選定が難しい場合があります。例えば、エアコンの真下や照明器具の真上は避けるべきです。壁から600mm離すことが難しい場合は、建築士や施工業者に相談し、最適な設置場所を検討する必要があります。

専門家の意見

建築士や消防設備士などの専門家に相談することで、より適切な設置場所を選ぶことができます。彼らは建築基準法や消防法に関する専門知識を持っており、最適な設置場所の提案や、完了検査における問題点の回避策などをアドバイスしてくれるでしょう。

まとめ:安全を最優先した設置を

火災報知器の設置は、住宅の安全を守る上で非常に重要な役割を果たします。説明書に記載されている推奨値を遵守し、適切な位置に設置することで、火災発生時の早期発見と迅速な避難に繋げることができます。完了検査で指摘されないように、事前に十分な確認を行い、必要であれば専門家のアドバイスを受けることをお勧めします。

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