新築住宅の気になる臭い…アセトアルデヒド基準値超過と換気対策

二階の一部屋だけ新築時の臭いのような、化学物質のような臭いがします。 窓と部屋のドアを開けて換気をしても、閉めて数時間で臭いがするようになります。 コンセントキャップでコンセントの差込口を塞いでも臭いは変わりませんでした。 シックハウスの簡易測定(パッシブ法)をしたのですが、アセトアルデヒドが室内濃度指針値を超えていました。 ホルムアルデヒド・トルエン・キシレン・エチルベンゼン・スチレン・パラジクロロベンゼンについては室内濃度指針値未満でした。 壁紙のサンプルを取り寄せて臭いを確認しましたが、部屋の臭いとは違う臭いでした。 家具やカーテンは以前に住んでいた家の時から使用しています。測定の時には部屋から出して測定しました。 三井ホームのオーナーサポートグループ長とアフターサービスの方に臭いを確認してもらいましたが 「指針値を超えていてもアセトアルデヒドの臭いとは限らない。」 「指針値を超えているからといって臭いの原因は調べない。」 「臭いはするが問題はない。給気口(機械給気)の換気だけでは不十分なので窓と室内のドアを開けて換気するように。」と言われました。 窓と室内のドアを開けての換気は、確認してもらう以前からしていました。 「冬は窓を開けたままにはできないのですがどうすればいいのでしょうか。」と聞いても「臭いがしても問題があるわけではない。」と言われました。 外から見えない壁の内部に一部屋だけ他の部屋と違う建材や接着剤等を使用することはあるのでしょうか。 対策は換気しかないのでしょうか。 宜しくお願い致します。

新築住宅の臭いの原因と対策:アセトアルデヒドに焦点を当てて

新築住宅で気になる臭い、特に化学物質のような臭いは、居住者の健康に影響を与える可能性があり、深刻な問題です。ご質問にあるように、シックハウス症候群の簡易測定でアセトアルデヒドが室内濃度指針値を超えていたとのこと。これは、早急な原因究明と対策が必要な状況です。 三井ホームの対応に疑問を感じられるのも無理はありません。 では、具体的な原因と対策を探っていきましょう。

アセトアルデヒドとは?その臭いと健康への影響

アセトアルデヒドは、接着剤や塗料、建材などから放散される揮発性有機化合物(VOC)の一種です。刺激臭があり、目や鼻、喉の刺激、頭痛、吐き気などを引き起こす可能性があります。長期間の高濃度曝露は、より深刻な健康被害につながる可能性も指摘されています。

アセトアルデヒド基準値超過の原因を探る

アセトアルデヒドの発生源を特定するために、以下の点を徹底的に確認する必要があります。

  • 建材:壁材、床材、天井材、断熱材など、すべての建材を疑ってください。特に、その部屋だけに使用されている特殊な建材がないか、施工方法に問題がないかを確認しましょう。 建築会社に詳細な建材リストの開示を求めることも重要です。
  • 接着剤:建材の接着に使用された接着剤は、アセトアルデヒドを多く含む可能性があります。建築会社に接着剤の種類と成分の開示を求めましょう。
  • 塗料:壁や天井の塗料もアセトアルデヒドの発生源となる可能性があります。塗料の種類と成分を確認しましょう。
  • 家具:既製の家具だけでなく、自作の家具や、リフォームで新しく入れた家具なども疑ってみましょう。特に、合板やパーティクルボード製の家具は注意が必要です。
  • その他の要因:防虫剤、消臭剤、芳香剤などの化学物質を含む製品も臭いの原因となる可能性があります。

建築会社への対応:専門家の意見を参考に

建築会社は、責任ある対応をする義務があります。「臭いはするが問題はない」という対応は、消費者を軽視したものであり、許されるものではありません。 専門家(建築士、環境測定士など)の意見を参考に、建築会社に改めて原因究明と対策を要求しましょう。 必要であれば、弁護士に相談することも検討してください。

効果的な換気方法と追加対策

換気は重要ですが、冬場など窓を開けるのが難しい状況では、以下の対策も検討しましょう。

  • 24時間換気システムの確認:24時間換気システムが適切に機能しているか確認し、フィルターの清掃や交換を行いましょう。必要であれば、換気能力の向上を検討しましょう。
  • 空気清浄機:高性能な空気清浄機を使用し、アセトアルデヒドを除去しましょう。HEPAフィルターと活性炭フィルターを備えた機種を選びましょう。
  • 換気扇の活用:キッチンや浴室の換気扇を定期的に使用し、室内の空気を循環させましょう。
  • 除湿機:湿度はVOCの放散に影響を与えるため、除湿機を使用することで臭いを軽減できる可能性があります。
  • 室内植物:一部の植物には空気浄化効果があると言われています。観葉植物などを置くことで、室内環境の改善に繋がる可能性があります。

専門家への相談

状況が改善しない場合は、以下の専門家に相談することをお勧めします。

  • 建築士:建築構造や建材に関する専門的な知識を持っています。
  • 環境測定士:室内空気環境の測定や分析を行い、原因特定に役立ちます。
  • 医師:健康被害の有無や適切な対処法についてアドバイスをもらえます。

まとめ:積極的な行動で健康を守ろう

新築住宅の臭いは、放置すると健康被害につながる可能性があります。 建築会社との交渉は難しく感じるかもしれませんが、積極的に行動することで、解決への道が開けます。 専門家の力を借りながら、原因究明と対策を徹底し、安心して暮らせる住環境を手に入れましょう。 ご自身の健康を守るためにも、諦めずに解決に向けて取り組んでください。

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