新築住宅の構造材に空いた穴…諦めるしかない?専門家と考える解決策

新築の構造材に穴がいくつも空けられたのにあきらめないといけないのでしょうか。初めて質問をします。注文住宅を新築しました。電気の配線工事施工にあたり、こちらは電磁波が気になるので、当初から部屋の端のほうに配線してほしいと依頼していたのですが、電気工事業者が部屋の真ん中に配線してしまいました。上棟打合せをしていたのにかかわらず。結果、やり直すことになったのですが、再度手を抜く形で配線工事をし、最終的には3回目で想定通りになりました。ただ、構造材には穴がたくさん空いてしまい、大きいところでは10センチ近いものもあります。構造上問題はありませんとは言うのですが、せっかくの家が初めから問題のある材料を使われたみたいで。今更柱をかえるわけにもいかないので、誠意をもって対応するといっていたのですが、引き渡しの段階で、代金の値引きはしない、会社が保証するから大丈夫といって、それでも納得できなければ第三者に入ってもらうしかないと言ってきました。担当の方はいろいろと親身になってくださったのですが、その上司がでてきてこう言っております。ただでさえ引渡しの時期が3カ月以上もずれており、工事を止めるといわれると、正直困っています。ある程度は仕方がないとあきらめるしかないのでしょうか。よろしくお願いいたします。補足皆さまありがとうございます。工法は木造2×6工法です。配線と通すために穴をあけているのは1階天井の梁にあたる柱です。壁で支えて、2階床をその柱で支えているということだと思います。もう少し調べます。

新築住宅の構造材に空いた穴の問題点

注文住宅を建築されたにも関わらず、電気配線の不備により構造材に大きな穴が開いてしまったとのこと、大変なご心痛かと存じます。しかも、3回ものやり直しを経て、ようやく希望通りの配線になったにも関わらず、構造材へのダメージが残ってしまったという状況は、納得いかないのも当然です。

問題点としては以下の点が挙げられます。

  • 施工ミスによる構造材への損傷:当初の依頼と異なる配線位置により、構造材に多数の穴が開いたことは、施工上の重大なミスです。穴の大きさが10cmに及ぶとのことですので、構造上の安全性が懸念されます。
  • 業者の対応:誠意ある対応を期待していたにも関わらず、代金の値引きを拒否し、第三者機関への介入を提案する対応は、顧客満足度を著しく欠いています。担当者と上司の対応の差も問題です。
  • 精神的苦痛:長期間に渡る工事の遅延と、施工ミスによる精神的負担は計り知れません。せっかくの新築住宅なのに、最初から問題を抱えることになり、大きなストレスになっているはずです。

木造2×6工法における構造材の穴の影響

ご自宅が木造2×6工法であるとのこと。この工法は、在来軸組工法に比べて、比較的大きな部材を使用し、高い耐震性・耐久性を誇ります。しかし、それでも構造材に大きな穴が開いてしまうと、その部分の強度が低下する可能性があります。

特に、1階天井の梁にあたる柱に穴が開いているとのことですので、2階床を支える重要な部分にダメージがある可能性があります。専門家(建築士や構造設計士)に、構造上の問題がないか、改めて詳細な検査を依頼することを強くお勧めします。

具体的な解決策:諦めるべきではない!

現状を諦める必要はありません。以下のステップで対応を進めていきましょう。

1. 専門家による構造診断

まず、信頼できる建築士や構造設計士に構造診断を依頼しましょう。彼らは、穴の大きさ、位置、梁の断面寸法などを詳細に調査し、構造上の安全性を確認します。診断結果に基づいて、必要であれば補修方法を提案してもらえます。この費用は、施工業者に請求できる可能性が高いです。

2. 施工業者との交渉

構造診断の結果を元に、施工業者と改めて交渉を行いましょう。構造上の問題がないとしても、施工ミスによる精神的苦痛や、住宅の美観を損ねたことへの補償を請求するべきです。具体的には、

  • 工事費用の減額:複数回のやり直しや、追加の構造診断費用などを考慮し、工事費用の減額を交渉します。
  • 補修工事:穴を埋めるなどの補修工事の実施を要求します。補修材の色や質感などを事前に確認し、住宅全体の美観を損なわないようにしましょう。
  • 慰謝料:長期間にわたる工事の遅延や精神的苦痛に対する慰謝料の請求も検討しましょう。

交渉が難航する場合は、弁護士に相談することをお勧めします。

3. 第三者機関への紛争解決

交渉がうまくいかない場合は、住宅瑕疵担保責任保険を利用したり、建設紛争処理システムなどの第三者機関に紛争解決を依頼しましょう。これらの機関は、公平な立場で問題解決を支援してくれます。

4. 記録の保持

これまでのやり取り(メール、契約書、写真など)は全て大切に保管しておきましょう。交渉や紛争解決の際に、重要な証拠となります。特に、初期の設計図面や、配線位置の指示に関する記録は、あなたの主張を裏付ける重要な証拠となります。

専門家の視点:建築士からのアドバイス

建築士の立場から見ると、構造材に10cm近い穴が開いているのは深刻な問題です。たとえ構造計算上問題なくても、住宅の耐久性や耐震性に影響を与える可能性があります。また、見た目にも良くないため、精神的なストレスも大きいです。

施工業者には、誠実な対応と適切な補償を求めるべきです。交渉が難航する場合は、弁護士や建築士などの専門家に相談し、法的措置も視野に入れるべきです。

まとめ

新築住宅の構造材に穴が開いたという状況は、非常に残念ですが、決して諦める必要はありません。専門家の力を借りながら、適切な対応を進めていきましょう。あなたの権利を守り、安心して暮らせる住まいを実現するために、積極的に行動を起こすことをお勧めします。

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