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新築住宅の引渡し延期と施工不良問題:解決へのステップ
新築住宅の引渡し延期、そしてハウスクリーニング業者による床のしみ、クロスや壁の汚れ、工事関係者によるトイレ汚損と、様々な問題が重なり、大変な状況ですね。気持ちも沈んでしまうのも無理はありません。しかし、一つずつ解決策を探っていきましょう。
1. 施工不良に関する対応
まず、ハウスクリーニング業者による床のしみは、工務店とハウスクリーニング業者の責任において、適切な補修(張り替え)を行うべきです。単なるワックスがけで済ませるようなものではありません。床の張り替えによって家の構造に影響があるかという不安は当然です。工務店に、施工上の問題がないか、専門家による検査を依頼することを強く求めるべきです。検査結果を基に、必要であれば補修方法を検討しましょう。
クロスや壁の汚れ、ペンキの付着についても、同様に工務店に責任ある対応を要求しましょう。現状の写真や動画を証拠として残しておくことが重要です。
工事関係者によるトイレ汚損は、衛生面からも許容できません。工務店は、謝罪とトイレの交換だけでなく、徹底的な清掃と消毒を行うべきです。また、再発防止策として、工事関係者への指導強化を要求しましょう。
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2. 工務店との交渉
工務店は、一部屋3万円の値引きを提案していますが、これは不当に低い金額です。精神的苦痛や引越し延期による損害を考慮すると、もっと適切な補償が必要でしょう。
具体的な交渉のステップは以下の通りです。
- 書面でのクレーム提出:これまでの経緯、問題点、要求事項(補修、補償、引渡し時期など)を具体的に記載した書面を、内容証明郵便で送付します。証拠となる写真や動画も添付しましょう。
- 交渉の記録:工務店との電話や面談でのやり取りは、必ず記録に残しましょう。録音やメモを取っておくことが重要です。
- 専門家への相談:弁護士や建築士などの専門家に相談し、適切な対応策を検討しましょう。専門家の意見は、交渉において強い武器となります。
- 必要に応じて、消費者センターや国土交通省などに相談:交渉が難航する場合は、消費者センターや国土交通省などの機関に相談することを検討しましょう。
3. 引越し延期と家賃請求
引渡しが延期されたことで、現在の賃貸アパートの家賃負担が発生していることは、工務店の責任です。契約書に明記されている引渡し時期を根拠に、来月分の家賃を工務店に請求できます。契約書のコピーを提示し、正当性を主張しましょう。
4. 精神的苦痛の補償
新築への期待が大きく裏切られ、精神的苦痛を被っていることは当然です。工務店に対して、精神的損害に対する慰謝料の請求も検討しましょう。専門家への相談が重要です。
5. 今後の対応
* 定期的な現場確認:工事の進捗状況を定期的に確認し、問題があればすぐに工務店に報告しましょう。
* 完成検査:引渡し前に、しっかりと完成検査を行い、問題がないことを確認しましょう。専門家の立ち会いも検討しましょう。
* 記録の保管:全てのやり取り、書類、写真、動画などを大切に保管しておきましょう。
専門家の視点:建築士からのアドバイス
建築士の立場から見ると、今回のケースは、ハウスクリーニング業者の不適切な作業、工務店の不十分な監督、そして工事関係者のマナー違反が重なった結果です。工務店は、責任を明確にし、適切な補修と補償を行うべきです。
特に、床の張り替えによる構造への影響については、専門家の検査が不可欠です。もし、構造的な問題が見つかった場合は、更なる対応が必要となるでしょう。
まとめ
新築住宅の引渡し延期と施工不良は、非常に辛い経験ですが、諦めずに適切な対応をしていきましょう。書面でのクレーム、専門家への相談、そして粘り強い交渉が重要です。あなたの権利を主張し、納得のいく解決を目指してください。