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新築住宅のハウスクリーニング、実際はどうなっている?
新築住宅の引渡し前の状態について、ご心配ですね。ご両親の指摘はごもっともです。多くのハウスメーカーでは、引渡し前にハウスクリーニングを実施していますが、そのレベルにはばらつきがあります。 「ピカピカの状態」というイメージは理想ですが、現実には、工事中の汚れや埃が残っているケースも少なくありません。 あなたのケースのように、修正箇所の残存や、予想以上の汚れが見つかることは、残念ながら決して珍しいことではありません。
新築住宅のハウスクリーニングで期待できること、できないこと
まず、ハウスクリーニングで期待できること、できないことを明確にしましょう。
期待できること
* 大規模な清掃:床、壁、窓、サッシ、トイレ、浴室などの主要箇所の清掃。
* 基本的な汚れの除去:工事中の埃、粉塵、足跡などの除去。
* 水回り設備の清掃:排水口、蛇口、便器などの清掃。
期待できないこと
* 完璧な汚れの除去:微細な汚れや、目立たない箇所の汚れの完全除去は難しい場合があります。
* 個人の持ち込み品による汚れの清掃:工事関係者以外の持ち込み品による汚れの清掃は、通常行われません。
* 傷や欠陥の修復:ハウスクリーニングは清掃が目的であり、傷や欠陥の修復は別途対応が必要です。
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あなたのケースの問題点と解決策
あなたのケースでは、以下の問題点が考えられます。
* 修正箇所の未対応:社内検査で指摘された修正箇所が、引渡しまでに完了していません。これは、ハウスメーカーの施工管理体制に問題がある可能性があります。
* 不十分なハウスクリーニング:玄関ドアの泥ハネ、足跡、ゴミ、タバコの吸殻など、明らかに不十分な清掃状態です。これは、ハウスクリーニング業者の作業不足、もしくは、ハウスクリーニング実施後の工事による二次汚染の可能性があります。
解決策
1. ハウスメーカーへの再交渉:修正箇所の完了と、徹底的なハウスクリーニングの再実施を強く要求しましょう。最終金の支払い前に再度立会検査を行うことは正しい判断です。写真や動画で証拠を残しておくことも有効です。
2. 具体的な指摘事項の提示:曖昧な表現ではなく、「玄関ドア左側に泥ハネあり」「玄関ポーチに多数の足跡あり」など、具体的な箇所と汚れを明確に伝えましょう。
3. 専門家の意見の提示:ご両親のように、建築や清掃に詳しい方の意見を参考にすることで、より客観的な判断ができます。
4. 書面での確認:口頭での約束だけでなく、修正箇所とハウスクリーニングの再実施について、書面で確認を取りましょう。
新築住宅の引渡しチェックリスト
引渡し前に、以下のチェックリストを活用して、徹底的に確認しましょう。
内装
* 床:傷、汚れ、ヘコミ
* 壁:傷、汚れ、剥がれ
* 天井:汚れ、クラック
* 窓:汚れ、開閉確認、サッシの傷
* ドア:傷、開閉確認、戸車の状態
* 建具:傷、汚れ、動作確認
* 照明器具:点灯確認
* コンセント:動作確認
* スイッチ:動作確認
* タイル:欠け、ひび割れ
* 畳:汚れ、へこみ
* クロス:汚れ、剥がれ
水回り
* キッチン:排水口、蛇口、シンクの汚れ、動作確認
* 浴室:排水口、蛇口、鏡、タイルの汚れ、動作確認
* トイレ:便器、排水口、便座の汚れ、動作確認
* 洗面所:排水口、蛇口、鏡、洗面台の汚れ、動作確認
その他
* 外壁:傷、汚れ
* 屋根:破損、汚れ
* 雨どい:詰まり
* 外構:破損、汚れ
専門家の視点:建築士からのアドバイス
建築士の視点から見ると、ハウスクリーニングの不備は、施工管理の甘さを示唆しています。 ハウスメーカーは、完成検査だけでなく、引渡し前の最終確認をしっかり行うべきです。 もし、ハウスメーカーが対応に難色を示す場合は、弁護士や住宅相談窓口に相談することも検討しましょう。
まとめ
新築住宅の引渡しは、人生における大きなイベントです。 些細な点も見逃さず、しっかりと確認し、納得のいく状態での引渡しを目指しましょう。 今回の経験を活かし、今後の住宅生活を快適に送ってください。