新築住宅の建築申請とエアコン設置位置:平面図への記載が必要な理由とは?

住宅の建築申請で、平面図にエアコンの位置が必要? 不動産の仲介業者から連絡がきて * いま、新築の土地付きの住宅を購入予定中で 具体的な物件の検討になっていて まだ本契約前で 仮の図面で話しを聞いてるところです。 * 先日メールで 住宅の平面図の仮図が送られてきたのですが そこに記載してあったエアコンの位置が 空気の流れを無視して 部屋全体に気流がまわらずに また部屋の家具設置予定にジャマで ヒトのうごきの動線上からも 使いづらい位置にあると思ったので エアコンの設置場所の位置を変更できればといった おうかがいメールを返信しました。 * そのところ エアコンはあくまで住宅の持ち主が 住宅を購入後に、自分で工事して設置するものだから こちら(施工業者)が設置するわけじゃないから どこでも、勝手につければよい、といった返事でした。 * どこでもよい、ということは 下地板はないのか、といった質問をしたところ いっさい下地板は入れてない、という返事だったので エアコンは、石膏ボードに アンカー入れて支えるのだと考えて では石膏ボードの厚みは、と訊ねたところ たぶん 12.5mm ということでしたので まぁ、9.5mm 以上の厚さがあれば あとで水濡れといった不測の事態さえなければ 耐久性には問題ない、と思って その話は終わったつもりでいました。 ただ設置の壁穴については 外壁材が、後から穴をあけるときに 割れるおそれがある、 つまり雨水の侵入など考えられるので オプションで追加工事の設定をお願いすると 追加工事といった類いは 現場においてその際にすればよいという話しでした。 * それで片付いたと思っていたところ 早く エアコンの設置する位置を確定してくれないと 建築申請できない、と連絡がありました。 別に、 引き渡し後に、適当な位置に 壁につければよい、はずのエアコンの設置場所を あらかじめ、図面に描かないと 申請ができない、ということらしいのですが * こちらは、 コンセントの位置も決まってないし コンセントの位置は あとで設備の、配線図をつくるときに 決めればいいので、いまは急がない、と いっていたし エアコンは、 どこの壁でも設置できて コンセントは本設計の際に あとでスイッチなどの位置を決めるから いまは、決めなくてよい、と いうことだったので なぜ、エアコンの位置をあらかじめ 建築申請までに 図面にかかないといけないのか わかりません。 理由はわかりますか?

建築申請とエアコン設置位置の関係性

新築住宅の建築申請において、エアコンの位置を平面図に記載する必要があるのは、建築基準法条例、そして設計上の配慮が関係しています。 単に「エアコンは後から設置するものだから関係ない」というわけではありません。

1. 配管経路の確認と計画

エアコンは室内機だけでなく、室外機とを繋ぐ配管が必要です。この配管は、壁内や床下を通すことが多く、事前に配管経路を計画する必要があります。 配管経路を考慮せずにエアコンを設置すると、後から配管工事を行う際に、壁や床を大きく改修しなければならなくなる可能性があります。これは、追加費用や工期延長につながるだけでなく、仕上がりの美しさにも影響します。 建築申請段階でエアコンの位置を確定することで、配管経路の計画をスムーズに進め、問題を未然に防ぐことができます。

2. 冷媒配管の貫通穴

エアコンの配管を通すために、外壁に穴を開ける必要があります。この貫通穴は、雨漏りなどのリスクを伴います。 適切な位置に穴を開けるためには、事前にエアコンの位置を決定し、防水処理などの対策を計画する必要があります。 建築申請時にエアコンの位置を確定することで、適切な防水対策を施し、雨漏りなどのリスクを軽減することができます。

3. 構造上の問題

エアコンを設置する壁の強度や材質によっては、設置できない場合があります。例えば、軽量鉄骨造の場合、エアコンの重量に耐えられない壁に設置しようとすると、危険な状態になる可能性があります。 建築申請の段階でエアコンの位置を確定することで、構造上の問題がないかを確認し、安全な設置場所を選ぶことができます。

4. 電気設備との関係

エアコンの設置には、専用のコンセントが必要です。コンセントの位置は、エアコンの位置と密接に関連しています。 建築申請時にエアコンの位置を確定することで、適切な位置にコンセントを設置する計画を立てることができます。 後からコンセントの位置を変更しようとすると、配線工事が必要になり、費用と手間がかかります。

5. 省エネルギー対策

エアコンの設置位置は、室内の温度分布省エネルギー性能に影響を与えます。 適切な位置にエアコンを設置することで、効率的な空調を実現し、省エネルギー効果を高めることができます。 建築申請時にエアコンの位置を検討することで、より効率的な空調システムの設計が可能になります。

6. 建築確認申請における審査

建築確認申請では、建築基準法に適合しているか厳格に審査されます。エアコンの設置位置に関しても、配管経路や貫通穴の処理、構造上の安全性が審査対象となります。 事前にエアコンの位置を確定し、適切な計画を立てておくことで、申請の却下リスクを減らすことができます。

エアコン設置位置の決定:具体的な手順

エアコン設置位置を決定する際には、以下の点を考慮しましょう。

  • 風の流れ:エアコンの風向きが家具や人の動きを妨げない位置を選ぶ
  • 配管経路:配管が壁内や床下を通る際に、他の設備と干渉しない経路を確保する
  • コンセント位置:エアコン専用のコンセントを適切な位置に設置する
  • 壁の強度:エアコンの重量に耐えられる壁を選ぶ
  • メンテナンス性:フィルター交換や修理がしやすい位置を選ぶ
  • デザイン性:インテリアデザインとの調和を考える

専門家への相談

エアコン設置位置の決定に迷う場合は、建築士電気工事士などの専門家に相談することをおすすめします。 専門家は、建築基準法や省エネルギー基準などを考慮した上で、最適な設置位置を提案してくれます。

まとめ

新築住宅の建築申請において、エアコンの位置を平面図に記載する必要があるのは、配管経路の計画、防水対策、構造上の安全性の確保、電気設備との連携、省エネルギー対策、そして建築確認申請の審査といった様々な理由からくるものです。 後から変更するよりも、建築申請前に適切な位置を決定することで、トラブルを未然に防ぎ、スムーズな建築工事を進めることができます。 迷う場合は、専門家への相談も有効です。

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