新築住宅の床下地:無垢材と合板の比較と選び方

家を新築します。これから工務店を決めるところなのですが、床板について、A社は檜2.4センチに下地が杉1.2センチ(ともに無垢材)、断熱材等は無しとのことでした。 B社は檜1.5センチ(無垢材)に下地が合板、プラス断熱材とのことでした。床板の檜の厚さはさておき、下地が無垢材と合板ではどのような違いがでてくるのでしょうか?家を建てた後に、床がたわんだり、みしみし鳴るとか、2階で歩く音が階下に響いてくるというような状況は避けたいと思っています。 他に、床の構造について気をつけなければならない点があればあわせて教えてください。補足 A社はエアパス工法(空気を壁の内部で循環させる)を採用している工務店で、床については断熱材が不要と聞いた気がするのですが。私の聞き間違いかもしれません。

無垢材と合板の下地:それぞれのメリット・デメリット

新築住宅の床選びは、快適な住まいを実現する上で非常に重要な要素です。特に、床下地材の選択は、耐久性、遮音性、そして経年変化に大きく影響します。A社が提案する無垢材(杉)とB社が提案する合板、それぞれの特徴を比較してみましょう。

無垢材下地(杉)のメリット

* 調湿効果:無垢材は、湿度が高いときは湿気を吸収し、乾燥しているときは放出する調湿作用があります。そのため、一年を通して快適な室温を保ちやすく、結露の発生を抑える効果も期待できます。
* 自然素材の温もり:無垢材は、天然木の温もりと香りが感じられ、リラックスできる空間を演出します。
* 経年変化の美しさ:年月が経つにつれて、色合いや風合いが変化し、味わい深い表情を見せてくれます。

無垢材下地(杉)のデメリット

* 価格:合板に比べて高価になる傾向があります。
* 反りや割れの可能性:乾燥状態や温度変化によって、反りや割れが生じる可能性があります。適切な乾燥処理が施された木材を選ぶことが重要です。
* 施工の難易度:合板に比べて施工が難しく、熟練した職人の技術が必要となる場合があります。

合板下地

* 価格:無垢材に比べて安価です。
* 寸法安定性:反りや割れが起こりにくい安定した構造です。
* 施工の容易さ:施工が容易で、工期短縮に繋がります。
* 遮音性向上:適切な合板と断熱材の組み合わせにより、遮音性を高めることができます。

合板下地のデメリット

* 調湿効果の低さ:無垢材に比べて調湿効果は低いです。
* 自然素材の温もりがない:無垢材のような自然な温もりや香りは感じられません。
* 環境への配慮:製造過程で接着剤を使用するため、環境への負荷が懸念されます。

A社とB社の床構造:それぞれの懸念点

A社のエアパス工法は、壁体内を空気が循環することで断熱効果を高めるシステムです。しかし、床の断熱材が不要という説明には疑問が残ります。床からの冷気は、室温低下や不快感に繋がるため、断熱材は必要です。断熱材の有無については、A社に改めて確認することを強くお勧めします。

B社の合板下地は、適切な断熱材と組み合わせることで、遮音性と断熱性を確保できます。しかし、合板自体の遮音性能は、無垢材に比べて劣ります。

床鳴りやたわみを防ぐためのポイント

床鳴りやたわみを防ぐためには、以下の点に注意しましょう。

1. 基礎の安定性

しっかりとした基礎の上に家が建っていることは、床の安定性に直結します。基礎工事の状況をしっかりと確認しましょう。

2. 床下地の適切な施工

* 下地材の選定:使用する下地材の品質と施工精度が重要です。
* 適切な間隔での施工:下地材の間隔が狭すぎると、反りや割れの原因になります。逆に広すぎるとたわみの原因になります。
* 防振材の活用:床鳴りを防ぐために、防振材を使用することを検討しましょう。

3. 断熱材の適切な施工

断熱材は、床の温度差による反りや割れを防ぐだけでなく、遮音性も向上させます。適切な厚さと種類、施工方法を確認しましょう。グラスウールやセルロースファイバーなど、様々な種類がありますので、専門家と相談して最適なものを選びましょう。

4. 床材の選定

床材の種類によっても、床鳴りやたわみの発生率は変わってきます。無垢材は、反りや割れが起こる可能性があるため、注意が必要です。

専門家の意見

建築士や工務店に、床構造について詳細な説明を求めることが重要です。特に、A社のエアパス工法と床断熱材の関連性、B社の合板下地の遮音性対策について、具体的な資料や施工事例を示してもらいましょう。複数の工務店に見積もりを依頼し、比較検討することで、最適な選択ができます。

まとめ

無垢材と合板、それぞれのメリット・デメリットを理解し、ご自身のライフスタイルや予算、そして家の構造に最適な床下地材を選択することが大切です。専門家と十分に相談し、後悔のない選択をしてください。

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