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新築住宅の床の盛り上がり:原因と解決策
新築住宅の床が盛り上がっているとのこと、ご心配ですね。残念ながら、時間が経てば自然と沈むということはまずありません。床の盛り上がりは、施工不良や下地の問題が原因である可能性が高く、放置すると、床鳴りや、将来的には床材の破損につながる可能性もあります。
盛り上がりの原因
床の盛り上がりは、様々な原因が考えられます。
- 下地処理の不足:床下地が十分に乾燥していない、または適切なレベル調整が行われていない場合、水分蒸発や木材の収縮によって床が盛り上がることがあります。
- 床材の施工不良:床材の貼り付けが不適切であったり、接着剤の量や乾燥状態に問題があったりすると、部分的な盛り上がりや反りが発生します。
- 床下地の不具合:床下地自体に傾斜や歪みがある場合、床材に影響を与え、盛り上がりを引き起こす可能性があります。
- 水分による影響:漏水などによって床下材が水分を吸収し、膨張することで盛り上がることがあります。
職人さんが「原因は開けてみないと分からない」とおっしゃっているように、現状では原因特定が困難です。しかし、放置せずに早めの対応が重要です。
修理方法と注意点
床の盛り上がりを解消するには、部分的な床板の張り替えが一般的です。しかし、ご心配されているように、ロット違いによる色差や、周辺部への影響も考慮しなければなりません。
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修理手順とリスク軽減
床板の張り替えは、以下の手順で行われることが多いです。
- 盛り上がっている部分の床材の撤去:周囲の床材に損傷を与えないよう、慎重に作業が行われます。
- 下地状況の確認:下地の状態を確認し、必要に応じて補修を行います。原因究明もこの段階で行われます。
- 新しい床材の施工:既存の床材と色味を合わせるため、同じロットの床材を使用するか、色調整を行う場合があります。専門業者であれば、目立たないよう工夫してくれます。
- 仕上げ:巾木やドア枠の取付け、周辺の清掃などを行い、元の状態に復元します。
リスク軽減のためには、
- 複数の業者に見積もりを依頼する:複数の業者から見積もりを取り、施工方法や費用、保証内容などを比較検討します。
- 施工前に詳細な説明を受ける:施工手順やリスク、保証内容などを丁寧に説明してもらうようにします。不明な点は必ず質問しましょう。
- 契約書をしっかりと確認する:契約書には、施工内容、費用、保証期間、瑕疵担保責任などが明確に記載されていることを確認します。特に、色差に関する記述や、万が一、周辺部に損傷が生じた場合の対応についても確認しましょう。
- 信頼できる業者を選ぶ:実績や評判の良い業者を選ぶことが重要です。口コミサイトなどを参考に、複数の業者を比較検討しましょう。
巾木・ドア枠・壁紙への影響
床板の張り替えに伴い、巾木やドア枠、壁紙に影響が出る可能性はあります。しかし、熟練の職人であれば、最小限に抑えることが可能です。
- 精密な作業:熟練の職人は、周囲の建材を傷つけずに床材を剥がす技術を持っています。特殊な工具を使用したり、慎重な作業を行うことで、ダメージを最小限に抑えます。
- 必要に応じて補修:もし、どうしても傷や隙間が生じた場合は、補修を行います。壁紙の張り替えが必要になるケースもありますが、部分的な補修で済む場合もあります。
「床を剥がす以外に一切キズや跡が残らない」という説明を求めるのは妥当な要求です。業者に具体的な施工方法と、万が一、キズや跡が残った場合の対応について、明確に説明を求めましょう。
1年待つ選択肢について
床の盛り上がりは、時間経過で改善する可能性は低いと言えます。しかし、1年間様子を見て、状況変化を確認するという選択肢も、決して悪いものではありません。
ただし、状況が悪化する可能性も考慮する必要があります。床鳴りが悪化したり、床材が破損する可能性もあります。1年後、修理が必要になった場合、現状よりも費用が高くなる可能性も考えられます。
まとめ
新築住宅の床の盛り上がりは、放置せずに早めの対応が重要です。複数の業者に見積もりを依頼し、施工方法やリスク、保証内容などを十分に確認した上で、最適な解決策を選びましょう。専門業者に相談し、納得のいくまで質問し、安心して修理を進められるようにしましょう。 高額な買い物だからこそ、妥協せずに、ご自身の権利を主張することも大切です。