新築住宅の天井高問題:265cm契約 vs 259cm現実。解決策と妥当性の判断

新築中です。HI天井及び断熱材を重視して今の工務店と契約しました。別の工務店は1Fの天井が270cmで非常に良かったのですが断熱材がグラスウールだったので265cmの天井高 の今の工務店と契約し現在建て始めています。本日、現場を確認するとやや低いようで実際に計ってみると259cmです。これより更に低くなると現場の大工さんは言っています。契約書には『配管その他の状況により一部低くなることがあります。』と記載されています。私が確認する限り1Fすべてが259cmより低くなるようにしか見えません。標準の天井高が245cmであり契約書には265cmと記載しておきながら実際には10cmちょっとしか上がらないのです。 ①これって施主が通常感受しなければならない程度の話しでしょうか?②契約書に従うと極端な話し、リビング、和室、台所以外の天井のどこか一部が265cmであれば『一部は契約どおりで一部(リビング、和室、台所)は下がっている』ため契約書のとおりだから問題無いとも言わそうです。この場合の『一部』はどの程度までが妥当なのでしょうか?③解決策は何がありますか? 話しが長く分かりにくいかもしれませんが皆さんのお知恵を貸してください。補足:何故そうなったかというと梁の下に配線が通っており配線分が設計に反映されておらず天井がその分下がってきています。HMに言う前にこの程度のことは我慢すべき程度のことなのかわからなかったので質問しました。

新築住宅の天井高に関するトラブル:契約内容と現実の乖離

新築工事において、契約書に記載された天井高と実際の天井高に差が生じた場合、施主は大きな不安を感じることでしょう。特に、高天井を売りにした工務店との契約で、期待していた天井高が確保できないとなると、精神的なストレスも大きくなります。今回のケースでは、契約上の天井高265cmに対し、実際は259cmと6cmの差が生じており、さらに低くなる可能性もあるとのことです。これは、配線経路の設計ミスが原因のようです。この問題について、施主の立場から見て、①妥当性、②「一部」の解釈、③解決策の3点について詳しく解説します。

① 施主が通常感受しなければならない程度の差か?

結論から言うと、6cmの差は、施主が「通常感受しなければならない程度」を超えている可能性が高いと言えます。天井高は、居住空間の広がりや開放感に大きく影響する重要な要素です。6cmの差は、体感として小さくはないでしょう。特に、265cmという高天井を期待して契約したにも関わらず、実際には259cmしか確保できないとなると、その落差は大きいです。 さらに、契約書に記載された天井高と実際の天井高にずれがあることは、工務店の設計・施工管理の甘さを示唆しており、信頼関係にも影響を与えます。

② 契約書の「一部」の解釈:妥当な範囲とは?

契約書には「配管その他の状況により一部低くなることがあります」と記載されています。この「一部」の解釈が問題となります。工務店は、リビング、和室、台所以外の場所が265cmであれば契約通りだと主張する可能性があります。しかし、この解釈はあまりにも恣意的です。

「一部」の妥当な範囲は、全体の面積や居住空間への影響を考慮する必要があります。例えば、天井高が低い部分が全体の面積のほんの一部で、居住空間への影響が軽微であれば、「一部」と解釈できる余地があるかもしれません。しかし、今回のケースのように、ほぼ全ての1階部分で天井高が低くなっている可能性がある場合、「一部」という表現は適切とは言えません。 専門家の意見を借りれば、建築基準法や業界の慣習を根拠に、妥当な範囲を判断できます。

③ 解決策:交渉と法的措置

この問題を解決するためには、以下の解決策が考えられます。

3−1.工務店との交渉

まず、工務店と冷静に話し合うことが重要です。現状を説明し、契約書に記載された天井高との差、そしてその原因である配線経路の設計ミスについて指摘します。 具体的な解決策として、以下の提案を行うことができます。

  • 天井高の修正: 配線経路の見直しを行い、可能な限り契約通りの天井高を確保するよう交渉する。
  • 減額交渉: 天井高が低くなったことによる損害賠償として、工事代金の減額を交渉する。減額額は、天井高の低下による居住空間の狭小化、開放感の低下などを考慮して算出する。
  • 代替案の提示: 天井高を確保できない場合、他の補償措置(例えば、高価な照明器具の設置など)を検討する。

交渉にあたっては、写真や図面などの証拠を提示し、客観的な根拠に基づいて主張することが重要です。必要であれば、弁護士や建築士などの専門家に相談し、法的アドバイスを受けることをお勧めします。

3−2.専門家への相談

弁護士や建築士などの専門家に相談することで、法的観点からのアドバイスを受けることができます。契約書の解釈、損害賠償請求の可能性、交渉戦略などについて、専門家の意見を聞くことは非常に有効です。

3−3.紛争解決機関への申し立て

交渉がうまくいかない場合は、建設業紛争処理システムなどの紛争解決機関に申し立てることも可能です。

インテリアへの影響と対策

天井高が低くなったことで、インテリアの選択にも影響が出てきます。低い天井では、圧迫感を感じやすいので、以下の点に注意してインテリアを選びましょう。

  • 明るい色を使う: 壁や天井に明るい色を使うことで、空間を広く見せる効果があります。特に、ベージュ、アイボリーなどの暖色系は、開放感を演出するのに適しています。
  • コンパクトな家具を選ぶ: 大きすぎる家具は、空間を狭く見せてしまいます。コンパクトでデザイン性の高い家具を選ぶことが重要です。脚の高い家具を選ぶことで、床面との空間を広く見せ、開放感を高めることができます。
  • ミラーを活用する: 鏡は、空間を広く見せる効果があります。壁に鏡を取り付けることで、視覚的な広がりを作り出すことができます。
  • 間接照明を取り入れる: 間接照明は、空間を柔らかく照らし、圧迫感を軽減する効果があります。ダウンライトや間接照明を効果的に配置することで、快適な空間を演出できます。
  • 縦長のデザインを取り入れる: カーテンや絵画、棚などの縦長のデザインを取り入れることで、天井を高く見せる効果があります。

まとめ

新築住宅の天井高の問題は、居住空間の快適性に大きく影響するため、軽視できません。契約内容と現実の乖離が生じた場合は、速やかに工務店と交渉し、適切な解決策を見つけることが重要です。専門家のアドバイスを受けることも有効な手段です。 インテリアの選択においても、天井の低さを考慮し、空間を広く見せる工夫を取り入れることで、快適な住空間を実現できます。

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