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新築住宅の壁紙剥がれ:よくある問題?
新築住宅の引渡し後、壁紙の剥がれや隙間を発見することは、残念ながら珍しくありません。質問者様のお住まいのように、角部分の継ぎ目から剥がれてくるケースは特に多いです。これは、施工時の温度や湿度、壁紙の種類、下地処理の状態、そして建物の構造的な動きなど、様々な要因が複雑に絡み合っているためです。
「よくあること」と安易に片付けて良い問題ではありません。 確かに、小さな剥がれや隙間であれば、補修キットで対応できる場合もあります。しかし、質問者様のように「家の中の至る所で見られる」という状況は、施工不良の可能性が高いことを示唆しています。 建築会社が「気になるようでしたら…」と対応している点も、問題の深刻さを認識していない、もしくは責任を回避しようとしている可能性があります。
壁紙の剥がれの原因を探る
壁紙の剥がれは、単に見た目の問題だけでなく、建物の構造的な問題や、将来的に深刻な被害につながる可能性も秘めています。 原因を特定するために、以下の点をチェックしてみましょう。
1. 施工不良の可能性
* 下地処理の不備: 壁紙を貼る前に、壁面を適切に処理する必要があります。下地処理が不十分だと、壁紙が剥がれやすくなります。
* 接着剤の不足または不適切な使用: 接着剤の種類や量が適切でないと、壁紙がしっかり接着されず、剥がれの原因となります。
* 壁紙の貼り方の問題: 壁紙の重ね貼りや圧着が不十分だと、隙間や剥がれが生じやすくなります。
* 乾燥状態での施工: 壁紙の施工は、適切な湿度と温度で行う必要があります。乾燥状態での施工は、壁紙の伸縮による剥がれを引き起こす可能性があります。
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2. 建物の構造的な問題
* 建物の揺れや沈下: 新築直後は、建物の沈下やわずかな揺れが起こることがあります。それが壁紙の剥がれに影響している可能性があります。
* 温度や湿度の変化: 特に季節の変わり目には、温度や湿度の変化が激しく、壁紙の伸縮によって剥がれが発生することがあります。
3. 壁紙の種類と材質
* 壁紙の種類によっては剥がれやすいものがあります。 建築会社に、使用された壁紙の種類とその特性について確認しましょう。
具体的な対処法と建築会社への対応
まず、建築会社に再度連絡を取り、状況を詳しく説明しましょう。 写真や動画を撮影して、証拠として提示することが重要です。 「小さな剥がれ」ではなく、「家の中の至る所で見られる」という事実を強調し、施工不良の可能性を指摘しましょう。
1. 建築会社との交渉
* 補修キットだけでは不十分であることを伝えましょう。 根本的な原因究明と、適切な補修工事を行うよう要求しましょう。
* 専門家の立会いを求める: 第三者機関による調査を依頼することで、客観的な判断を得ることができます。
* 書面でのやり取りを残す: 電話やメールでのやり取りだけでなく、重要な内容は書面で残しておきましょう。
* 住宅瑕疵担保責任保険の活用: 万が一、施工不良が認められた場合は、住宅瑕疵担保責任保険を活用して補修費用を請求できる可能性があります。
2. 自力での補修は避けるべき
建築会社に連絡する前に、ご自身で補修を試みるのは避けましょう。 不適切な補修は、状況を悪化させる可能性があります。また、後々、責任の所在が曖昧になる可能性も出てきます。
3. 専門業者への相談
建築会社との交渉が難航する場合は、壁紙の専門業者に相談してみましょう。 専門業者であれば、原因を特定し、適切な補修方法を提案してくれるでしょう。
まとめ:早期対応が重要
新築住宅の壁紙の剥がれは、放置すると深刻な問題に発展する可能性があります。 早期に建築会社に連絡し、適切な対応を求めることが重要です。 ご自身で判断せず、専門家の意見を聞きながら、冷静に対応しましょう。