新築住宅の壁の亀裂…原因と対処法、欠陥住宅の可能性は?

新築一戸建てに住んで1年半になります。先日発見したのですがリビング、2階子供部屋2部屋の壁に亀裂があるので住宅メーカーに問い合わせしたらクロス屋がきてくれました。新築間もないので湿気とかでなると言われ目立たなくするしか方法はないのでと白い物を塗って帰りました。乾くと目立たなくなると言われたのですが乾いた後なのに目立ちます。亀裂はクロスの継ぎ目ではありません。子供部屋は天井のはじからはじまでギザギザに亀裂があります。綺麗に直してもらう事は無理なのでしょうか?又目だってきたら連絡してくれれば白い物を塗ってくれるそうです。どの家でもこのような事ってなるんですか?欠陥住宅なんですか?補足 建売ではありません。注文住宅です。

新築住宅の壁の亀裂…その原因を探る

新築住宅の壁に亀裂が入ることは、決して珍しいことではありません。しかし、それがどの程度の問題なのか、そしてどのように対処すべきなのかは、多くの施主にとって大きな不安材料となります。ご質問にあるように、湿気によるものと説明されたものの、白い塗料で目立たなくなったはずなのに、依然として目立つ状態とのこと。非常に心配な状況ですね。

まず、亀裂の原因をいくつか考えてみましょう。

1. 建材の乾燥収縮

木材や石膏ボードなどの建材は、製造過程や施工後も乾燥収縮を起こします。特に、湿度変化の激しい時期には、この収縮が壁に亀裂として現れることがあります。これは、建物の構造に問題がない限り、必ずしも欠陥とは限りません。しかし、目立つ程度であれば、再塗装や補修が必要となるでしょう。

2. 地盤の沈下

地盤の沈下も、壁に亀裂を生じさせる原因の一つです。特に、軟弱地盤に建てられた住宅では、地盤の沈下によって建物全体に歪みが生じ、壁に亀裂が入ることがあります。この場合、亀裂は直線的なものだけでなく、不規則な形をしていることも多く、深刻な問題となる可能性があります。

3. 施工不良

石膏ボードの貼り付けが不十分であったり、下地処理が適切に行われていなかったりする場合、壁に亀裂が入ることがあります。これは、明らかに施工不良によるものであり、住宅メーカーの責任を問うことができる可能性があります。

4. 外部からの力

地震や台風などの自然災害、あるいは隣家の工事など、外部からの力が加わることによって、壁に亀裂が入ることもあります。

亀裂の状況と対処法

ご質問では、リビングと子供部屋2部屋の壁、そして子供部屋の天井に亀裂が見られるとのこと。特に子供部屋の天井の亀裂が「ギザギザ」と表現されている点が気になります。これは、地盤の沈下や構造的な問題を示唆している可能性があります。

現状の確認と写真撮影

まずは、亀裂の状況を詳細に確認し、写真や動画で記録しましょう。亀裂の長さ、幅、形状、位置などを正確に記録することで、住宅メーカーとの交渉にも役立ちます。

住宅メーカーへの再交渉

現状を写真や動画で示し、白い塗料で目立たなくなったはずなのに依然として目立つこと、そして子供部屋の天井の亀裂の状況について、改めて住宅メーカーに説明しましょう。単なる「目立たなくする」処置ではなく、根本的な原因究明と適切な補修を求める必要があります。

専門家の意見を聞く

住宅メーカーの対応に納得できない場合、または原因が特定できない場合は、建築士や住宅診断士などの専門家に相談することをお勧めします。専門家は、亀裂の原因を特定し、適切な補修方法を提案してくれます。費用はかかりますが、将来的なトラブルを防ぐためにも、専門家の意見を聞くことは非常に重要です。

欠陥住宅かどうか?

ご質問にあるように、これが欠陥住宅に該当するかどうかは、亀裂の原因と程度によって判断されます。

欠陥住宅の定義

欠陥住宅とは、建築基準法に違反している住宅、または通常の住宅としての機能を満たしていない住宅のことを指します。壁の亀裂が必ずしも欠陥住宅を意味するわけではありませんが、構造的な問題に起因する亀裂であれば、欠陥住宅に該当する可能性があります。

判断基準

専門家の判断が重要となりますが、以下の点を考慮して判断されます。

* 亀裂の大きさ、長さ、数
* 亀裂の位置(構造上重要な部分か否か)
* 亀裂の発生原因
* 亀裂の進行状況

対応策

もし欠陥住宅と判断された場合は、住宅瑕疵担保責任保険を利用して、適切な補修を行うことができます。住宅メーカーとの交渉が難航する場合は、弁護士などの専門家に相談することも検討しましょう。

予防策と今後の対策

今後の対策として、以下の点を意識しましょう。

* 定期的な点検:定期的に住宅全体の状態をチェックし、亀裂などの異常を発見したら、すぐに住宅メーカーに連絡しましょう。早期発見・早期対応が重要です。
* 湿気対策:換気を十分に行い、湿気の発生を防ぎましょう。除湿機を使用するのも有効です。
* 家具の配置:重い家具を壁際に置く場合は、壁への負担を軽減するために、適切な保護材を使用しましょう。

まとめ

新築住宅の壁に亀裂が入ることは、必ずしも深刻な問題ではありませんが、放置すると、より大きな問題につながる可能性があります。まずは、亀裂の状況を正確に把握し、住宅メーカーに適切な対応を求めることが重要です。必要であれば、専門家の意見を聞き、適切な対策を講じましょう。

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