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新築住宅の基礎工事:気になる4つのポイントと解決策
新築住宅の基礎工事完了後、気になる点がいくつかあるとのこと。ご心配されている4つのポイントについて、一つずつ詳しく見ていきましょう。写真付きで工務店に連絡済みとのことですが、返答がない状況、非常に不安ですよね。
1.セパレータのネジの錆び
ベタ基礎の立ち上がり部の側面にセパレータのネジが残っており、錆びているとのこと。これは見た目だけでなく、健康面にも影響する可能性があります。錆びたネジから発生する錆び粉や、そこから発生する可能性のあるカビや細菌が、床下空調を通じて室内に回る可能性があり、アレルギーや健康被害のリスクを高める可能性があります。
対応策:
* 工務店への再交渉:写真などを添えて、健康面への懸念を明確に伝え、除去を強く求めます。「現状のままでは、健康被害のリスクがあり、安心して暮らせないと感じている」と伝えることが重要です。
* 専門家への相談:建築士や住宅検査会社に相談し、セパレータの残存が建築基準法に適合しているか、健康面への影響について専門家の意見を聞きましょう。その意見書を工務店に提示することで、交渉の助けになります。
* 最終手段:工務店との交渉が難航する場合は、弁護士に相談することも検討しましょう。
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2.ベース・土間部の窪みと水たまり
立ち上がり部が入り組んでいる部分のベース・土間部に1cm近くの窪みがあり、常に水がたまっているとのこと。これは、コンクリートの厚さが不足している可能性があり、基礎の強度や耐久性に影響する可能性があります。また、水たまりは、鉄筋の腐食やひび割れの原因にもなりかねません。
対応策:
* コンクリートの強度検査:工務店に、窪んでいる部分のコンクリート強度検査を依頼しましょう。検査結果に基づいて、補修が必要かどうか判断できます。
* 排水対策:窪み部分に水がたまる原因を特定し、適切な排水対策を講じる必要があります。例えば、勾配をつける、排水溝を設置するなどの対策が考えられます。
* 専門家への相談:建築士や土木技術者に相談し、窪みの影響や適切な補修方法についてアドバイスを求めましょう。
3.断熱材へのコンクリート付着
外周部の立ち上がり内部に付けた硬質断熱材にコンクリートが付着しているとのこと。これは、施工時の不注意によるもので、断熱性能の低下につながる可能性があります。特に、2重仕様の断熱材の内側に付着している場合は、断熱効果が大きく損なわれる可能性があります。
対応策:
* 付着状況の確認:コンクリートの付着状況を詳細に確認し、写真や動画で記録しておきましょう。
* 工務店への報告:工務店に現状を報告し、断熱性能への影響について説明を求めます。必要に応じて、断熱材の交換または補修を要求しましょう。
* 専門家への相談:断熱材の専門家に相談し、コンクリート付着による断熱性能への影響や適切な対応策についてアドバイスを求めましょう。
4.土台載置部の状態
土台が載る部分がぐちゃぐちゃになっているとのこと。これは、基礎の水平精度や安定性に影響する可能性があります。土台が正しく設置できないと、建物の歪みや傾きにつながる可能性があります。
対応策:
* レベルチェック:土台が載る部分の水平精度をレベルを使って確認しましょう。
* 写真撮影:ぐちゃぐちゃになっている部分を写真で記録しておきましょう。
* 工務店への報告:工務店に現状を報告し、水平精度や安定性への影響について説明を求めます。必要に応じて、補修を要求しましょう。
* 専門家への相談:建築士や構造エンジニアに相談し、ぐちゃぐちゃになっている部分の影響や適切な対応策についてアドバイスを求めましょう。
「自分はやります」は禁句?適切な対応
「自分できる事は自分でやります。出来ない事は他の業者に頼みます」という考えは、一見すると積極的で良いように思えますが、工務店との関係性を悪化させる可能性があります。契約内容や保証の問題も発生する可能性があるため、安易に実行するのは避けるべきです。
適切な対応:
* 冷静な対応:感情的にならず、客観的な事実を基に、工務店と交渉しましょう。
* 書面でのやり取り:メールや手紙で、問題点と要求事項を明確に伝え、記録を残しておきましょう。
* 専門家の力を借りる:建築士や住宅検査会社などの専門家に相談し、客観的な意見を聞き、交渉に役立てましょう。
* 最終手段:それでも解決しない場合は、消費者センターや弁護士に相談しましょう。
まとめ:安心できる住まいを手に入れるために
新築住宅の基礎工事は、建物の寿命や安全性を左右する重要な工程です。些細な問題でも、放置すると大きな問題に発展する可能性があります。今回のケースでは、工務店との交渉が難航する可能性が高いですが、諦めずに、冷静に、そして適切な方法で対応していくことが大切です。専門家の意見を参考にしながら、安心して暮らせる住まいを手に入れるため、粘り強く交渉を続けていきましょう。