新築住宅の図面について徹底解説!必要な図面と契約時の注意点

現在、建築士事務所と新築予定中で間取り図で話を進めていますが、立体的な面がわからないので各部屋の展開図を描いてくれというと家を建てるのに必要がないと言われました。またn部屋2日程度かかるので1枚5万円かかると言われました。実際に家を建てるためには、どのような図面が必要なのでしょうか?また契約時、どのような書類(図面)がないと契約してはいけないのでしょうか?

新築住宅に必要な図面の種類と役割

新築住宅を建てる際には、様々な図面が必要になります。建築士事務所が「必要ない」と言った展開図も、状況によっては非常に役立つ場合があります。 依頼する図面の種類と、それぞれの役割を理解することで、スムーズな家づくりを進めることができます。

1. 平面図

平面図は、建物の各階の平面を上から見た図です。部屋の配置、窓やドアの位置、壁の厚さなどが記載されており、間取りを把握する上で最も基本的な図面です。 複数の平面図(1階、2階、地下室など)が必要になります。 家具の配置を検討したり、生活動線をシミュレーションする際に非常に役立ちます。

2. 立面図

立面図は、建物の外壁を正面、側面、背面から見た図です。建物の外観や窓、ドア、バルコニーなどの位置、高さなどを確認できます。外観デザインの確認や、隣家との関係を確認する際に重要です。 外壁材の種類や色なども確認できるため、デザインの最終確認に役立ちます。

3. 断面図

断面図は、建物を垂直に切り取った断面を表した図です。建物の高さ、天井高、屋根の形状、構造などがわかります。室内の高さや採光構造上の問題がないかを確認するのに役立ちます。特に、吹き抜けや複雑な屋根形状の場合には、断面図を確認することが重要です。

4. 配置図

配置図は、敷地内における建物の位置、道路との関係、隣地との境界などを示した図です。日照や風通し、プライバシーなどを考慮する際に重要です。日当たりや風通しの確認建築基準法などの法令遵守の確認に役立ちます。

5. 詳細図

詳細図は、平面図や立面図では表現しきれない部分の詳細を示した図です。例えば、窓枠の形状、階段の手すり、建具の種類など、細部まで確認できます。素材や質感施工方法の確認に役立ちます。

6. 構造図

構造図は、建物の構造を示した図です。基礎、柱、梁、壁などの配置、材質、寸法などが記載されています。建物の強度や耐久性を確認する際に必要です。専門的な知識が必要なため、建築士とよく相談しましょう。

7. 設備図

設備図は、給排水、電気、ガスなどの設備の配置を示した図です。コンセントの位置、照明器具の種類、給湯器の位置などが記載されています。生活の利便性を考慮する際に重要です。

展開図について

質問にある展開図は、各部屋の壁や天井、床を展開した図面です。家具の配置やインテリアの検討、クロスや床材の選定などに役立ちます。建築士が「必要ない」と言った理由としては、一般的な設計業務ではそこまで詳細な図面は作成しないケースが多いからです。しかし、インテリアにこだわりたい場合や、複雑な形状の部屋がある場合は、作成を依頼する価値はあります。5万円/枚は高額に感じるかもしれませんが、後から変更するコストと比較すると、事前に確認した方が費用対効果が高い場合もあります。

契約時に必要な図面と書類

契約時には、少なくとも以下の図面と書類が必要です。

  • 敷地調査報告書:地盤調査の結果などが記載されています。
  • 建築確認申請図書:建築基準法に適合していることを確認するための図面です。
  • 実施設計図書:建築工事を行うための詳細な図面です。平面図、立面図、断面図、詳細図などが含まれます。
  • 工事請負契約書:工事の内容、金額、工期などが記載されています。
  • 仕様書:使用する建材や設備などが記載されています。

これらの書類がないと、工事の内容や費用が不明確なまま契約することになり、トラブルの原因となる可能性があります。契約前に、全ての図面と書類の内容を十分に理解し、疑問点があれば建築士に確認しましょう。

専門家の視点

建築設計事務所の立場から見ると、展開図は通常、設計図作成の段階では作成しません。しかし、クライアントの要望や建物の複雑さによっては、作成するケースもあります。展開図の作成には追加費用が発生するのは当然ですが、5万円/枚という価格は、内容によっては妥当な範囲内かもしれません。 図面の作成に要する時間図面の精度建築士の経験などを考慮して、価格を判断する必要があります。

具体的なアドバイス

* 図面の内容を理解する:各図面の役割を理解し、必要な情報を的確に得られるようにしましょう。
* 疑問点を解消する:不明な点があれば、建築士に積極的に質問しましょう。
* 複数の業者に相談する:複数の建築士事務所に相談することで、比較検討がしやすくなります。
* 契約前に十分検討する:契約前に、図面や書類の内容を十分に確認し、納得してから契約しましょう。
* インテリアコーディネーターに相談:インテリアにこだわりたい場合は、インテリアコーディネーターに相談してみるのも良いでしょう。

まとめ

新築住宅を建てる際には、様々な図面が必要になります。それぞれの図面が持つ役割を理解し、建築士と十分にコミュニケーションを取りながら、スムーズな家づくりを進めましょう。契約前に必要な図面や書類をしっかりと確認し、納得した上で契約することが重要です。

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