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新築住宅における初期不良と対応:3ヶ月経過後の壁のひび割れ、クロス傷、その他不備
新築住宅の引き渡し後、早期に不具合が見つかることは、残念ながら珍しくありません。質問者様のご経験のように、壁のひび割れ、クロスの傷、建具の不備、施工ミスなどは、入居後すぐに発見されるケースも少なくありません。3ヶ月という期間で壁にひび割れが生じるのは通常ではありませんが、原因によっては早期に発生することもあります。
壁の隅のひび割れについて
3ヶ月で発生した壁の隅のひび割れは、施工不良の可能性があります。乾燥収縮や地震などによるものもありますが、新築でこれほど早期に発生する場合は、下地処理の不備や材料の品質問題が考えられます。専門業者による点検が不可欠です。ひび割れの大きさや状態、発生箇所を写真に記録し、建築会社に改めて報告しましょう。
クロスの傷、接着剤の付着について
クロスにカッターで切ったような傷や接着剤の付着があるのは、明らかに施工中のミスです。これは許容範囲を超える瑕疵(かし)です。クロスは爪で軽く引っ掻いただけで破れるほど脆くはありません。施工時の不注意による傷であり、責任は建築会社にあります。
建具や網戸の不備について
靴箱の扉が外れたり、網戸の部品が脱落したりするのは、取り付け不良です。これらは簡単な修理で済む場合が多いですが、根本的な原因究明と再発防止策の確認が必要です。
電話配線の処理について
電話配線の穴をクロスで隠蔽した点も問題です。これは、施工上の重大なミスであり、隠蔽行為にあたります。配線工事は事前に計画され、適切な処理がなされるべきです。
建築会社への対応:友人関係を考慮した適切なクレームの伝え方
営業担当者が友人であることは、クレームを伝えづらくする要因となりますが、友人関係と住宅の品質は別問題です。冷静に、事実を基に、不具合を伝えましょう。
具体的な対応策
1. **証拠の収集:** 全ての不具合について、写真や動画で証拠を記録しましょう。日付と時刻を記録することも重要です。
2. **書面での連絡:** 電話だけでなく、内容証明郵便などで、不具合の状況と改善要求を正式に伝えましょう。
3. **専門家の意見を聞く:** 必要であれば、住宅瑕疵担保責任保険の保険会社や、建築士などに相談し、専門家の意見を参考にしましょう。
4. **具体的な改善要求:** クロス張替え、損害賠償など、具体的な改善策を提示しましょう。
5. **交渉の記録:** 建築会社とのやり取りは全て記録しておきましょう。
友人関係とクレーム対応の両立
友人関係を考慮し、感情的にならず、冷静に事実を伝えましょう。「友人の立場」ではなく、「顧客の立場」で対応することが重要です。友人であることを利用して、不当な対応を許容する必要はありません。
建築会社側の対応と一般論
建築会社は、瑕疵担保責任を負っています。引き渡し後一定期間内(通常は1年)の瑕疵については、無償で修繕する義務があります。今回のケースは、明らかに施工不良による瑕疵であり、建築会社は責任を負うべきです。
一般的に考えられる対応
* **瑕疵部分の修繕:** 壁のひび割れ、クロスの傷、建具の不備などは、無償で修繕されるべきです。
* **損害賠償:** 修繕だけでは済まない場合、精神的苦痛に対する損害賠償を請求することも可能です。
* **契約解除:** 深刻な瑕疵や、建築会社の対応が著しく不適切な場合は、契約解除を検討することもできます。
クロスの耐久性について
クロスは、爪で軽く引っ掻いただけで破れるほど脆いものではありません。もし簡単に破れるようであれば、品質に問題がある可能性があります。
まとめ:冷静な対応と適切な主張で権利を守りましょう
新築住宅の不具合は、早期発見が重要です。冷静に状況を把握し、証拠を収集し、建築会社と適切に交渉することで、権利を守り、快適な住まいを実現しましょう。友人関係に左右されず、顧客として正当な主張をすることが大切です。