新築住宅のペアガラス結露問題:寝室の結露対策と家を守る方法

新築住宅でペアガラスを使用しています。省エネ建材等級☆2なのですが、2階の寝室だけ結露します。原因は、9畳の部屋に5人で寝ているためだと思います。家にすごく悪いですよね。下の子供が、まだ小さいためもう1~2年は一緒に寝なければいけないのですが、大丈夫でしょうか?日中は、窓を開けて半日くらいはあけっぱにしてます。家が腐らないような対策方法を教えてください。

寝室の結露の原因究明:5人同室とペアガラスの意外な関係

9畳の部屋に5人という状況は、結露の大きな原因の一つです。人が寝ている間には、呼吸によって大量の水蒸気が発生します。大人1人あたり、1時間に約200mlの水蒸気を排出すると考えられています。5人であれば、1時間で1リットル以上の水蒸気が部屋に放出されることになります。加えて、寝具や布団からも湿気が発生します。これだけの水蒸気が狭い空間で発生すると、空気中の湿度は急激に上昇し、窓ガラスの表面温度が露点温度(空気中の水蒸気が飽和して結露し始める温度)を下回ると、結露が発生します。

省エネ建材等級☆2のペアガラスは、断熱性能が高い反面、ガラスとガラスの間に空気層があるため、外気の影響を受けにくく、窓ガラスの表面温度が低くなりやすいという特性があります。特に、外気温が低い冬場や、室内の湿度が高い状況では、結露が発生しやすくなります。

単に人が多いというだけでなく、以下の要素も結露を悪化させている可能性があります。

* **換気の不足:** 日中窓を開けているとはいえ、夜間の換気が不十分だと、室内の湿度は高まり続けます。
* **断熱性の低い壁や天井:** 壁や天井からの熱損失が大きければ、窓ガラスの表面温度がさらに低くなり、結露しやすくなります。
* **家具の配置:** 家具が窓際に多く配置されていると、空気の循環が悪くなり、結露しやすくなります。

結露による家への悪影響と対策

結露は、壁紙の剥がれやカビの発生、木材の腐敗など、住宅に深刻な被害をもたらす可能性があります。特に、長期間放置すると、建物の構造材にまで影響が及ぶ可能性があり、早急な対策が必要です。

結露による被害

* **カビの発生:** 結露した窓や壁は、カビの温床となります。カビは、アレルギーや呼吸器系の疾患を引き起こす可能性があります。
* **壁紙の剥がれ:** カビの発生や湿気によって、壁紙が剥がれてしまうことがあります。
* **木材の腐敗:** 長期間結露が続くと、木材が腐敗し、建物の構造に影響を与える可能性があります。
* **ダニの繁殖:** 湿気が多い環境は、ダニの繁殖にも繋がります。

具体的な対策:換気、除湿、断熱強化

結露対策は、換気、除湿、断熱強化の3本柱でアプローチする必要があります。

1. 換気:24時間換気システムの確認と補助換気

すでに24時間換気システムが設置されていると思いますが、適切に機能しているか確認しましょう。フィルターの清掃や交換、換気扇の動作確認が必要です。さらに、日中だけでなく、就寝前や起床後にも窓を開けて換気をするなど、補助的な換気を心がけましょう。

2. 除湿:除湿機の活用と湿度管理

寝室に除湿機を設置し、室内の湿度を適切に管理することが重要です。除湿機は、コンプレッサー式とデシカント式がありますが、冬場でも効果を発揮するデシカント式がおすすめです。湿度計を使って、室内の湿度を50%以下に保つようにしましょう。

3. 断熱強化:窓際対策とカーテンの活用

窓ガラスの断熱性を高めるために、窓際に断熱カーテンやブラインドを設置しましょう。厚手のカーテンは、室内の熱を逃がさず、結露の抑制に効果があります。また、窓枠の隙間を埋めるパッキンなども有効です。

子供と一緒の寝室:安全で快適な空間づくり

お子様と一緒の寝室では、特にカビやダニへの対策が重要です。

* **布団の乾燥:** 布団乾燥機を使って、定期的に布団を乾燥させましょう。
* **寝具の清潔:** 寝具は清潔に保ち、定期的に洗濯しましょう。
* **空気清浄機の活用:** 空気清浄機を使用することで、カビやダニの発生を抑えることができます。

専門家の意見:建築士や住宅診断士への相談

状況が改善しない場合は、建築士や住宅診断士に相談することをお勧めします。専門家は、結露の原因を特定し、適切な対策を提案してくれます。

まとめ:長期的な視点での住宅管理

新築住宅の結露問題は、放置すると深刻な事態を招く可能性があります。適切な換気、除湿、断熱強化を行うことで、結露を抑制し、家を守り、家族の健康を守りましょう。 今回ご紹介した対策を実践し、それでも改善が見られない場合は、専門家への相談を検討してください。

ネットで買うなら?いろのくにのおすすめインテリア(PR)