新築住宅のトラブルシューティング:バルコニー防水とサイディング、壁紙の補修問題

新築住宅(築一年のモデルルーム)を購入しました。二階のバルコニーに洗濯物を干す金具(物干し竿をかける)を購入業者に設置してもらったところ、バルコニーに出る掃き出し窓の両脇に取り付けました(ビスを取り付けた壁部分はサイディング)。しかし、金具を止めた下のビス部分のサイディングが5mm程盛り上がり(縦に長さ30cmほど、ビス部分が最大で5mm浮いている)、サイディング巾10cmのところに、横に5cmのヒビが入りました。窓枠回りのサイディングの下に鉄板があったのに、無理に締め付けたのが原因です。業者は金具の位置をずらし付け替える、サイディングに問題ないので浮き上がった部分とヒビの部分にシーリング材をすると言っています。私はサイディングを1枚張り替えて欲しいと希望しましたが、サイディングを張り替えるとバルコニーの防水に悪影響があると言います。バルコニーは掃き出し窓の下まで立ち上がった感じです。サイディングは鉄板に引っ掛けたものらしいです。サイディングを張り替えると、どうしてバルコニーの防水に悪影響があるのでしょうか?業者の説明に疑問を感じています。また、購入後、部屋の移動式クローゼットをどけたら、隠れていた壁紙の部分に染みと粘つきがあり(縦70cm×横50cm)、補修を頼むと洗剤で拭いた挙句、「取れないので仕方ありません」と言われました。今回、こちらも、壁紙をシミ部分の2枚、張り替えて欲しいと言っていますが、前回は「モデルルームなので現況渡しのはず」と 言われていますが納得できません。見えない位置にあるのでクローゼットを移動するまでわかりませんでした。バルコニーの防水とサイディングの関係。また、壁紙の張替えは要求できないのか。教えていただきたいです。明後日の業者と再度立ち会う予定です。間に合わなくても構いません。宜しくお願いします。

バルコニーのサイディング補修と防水の関係性

新築住宅のバルコニーで発生したサイディングの損傷と、防水との関係性についてご説明します。業者の説明にある「サイディング張り替えはバルコニー防水に悪影響」という点について、その理由と、適切な対応策を探っていきましょう。

サイディングと防水層の関係

バルコニーの防水は、一般的に防水シートを張り、その上に保護層としてサイディングが取り付けられています。サイディングはあくまで外装材であり、防水機能そのものを担っているわけではありません。 サイディングと防水シートの間に隙間があると、そこから雨水が浸入する可能性があります。 そのため、サイディングの張り替えは、防水層との接合部を剥がす作業を伴うため、防水層にダメージを与えるリスクがあるのです。特に、ご自宅のようにサイディングが鉄板に引っ掛けられている場合、サイディングを外す際に防水シートを傷つける可能性が高まります。

業者の対応と代替案

業者が提案するシーリング材による補修は、一時的な処置としては有効です。しかし、ヒビの大きさや、サイディングの浮き上がり具合から判断すると、根本的な解決策とは言えません。将来的に、雨水の浸入や、サイディングの更なる損傷につながる可能性も否定できません。

より良い解決策としては、以下の3点を提案します。

  • 専門業者による状況確認: まずは、防水工事や外壁工事に精通した専門業者に、現状の状況を詳しく見てもらいましょう。 現状の損傷の程度、防水層への影響、適切な補修方法について、客観的な意見を聞くことが重要です。この専門家の意見を業者に提示することで、より建設的な議論を進められます。
  • 部分的なサイディング交換と防水補修: 専門家の判断を基に、もしサイディングの交換が必要であれば、最小限の範囲に留めるべきです。 一枚だけ交換するのではなく、損傷部分とその周辺のみを交換することで、防水層への影響を最小限に抑えることができます。同時に、交換箇所の防水処理を徹底的に行う必要があります。これは、専門業者に依頼することで、適切な材料と技術を用いた確実な施工が期待できます。
  • 記録の保持: 全てのやり取り(メール、電話、現場での会話など)を記録として残しておきましょう。写真や動画も証拠として有効です。もし、将来、防水に問題が発生した場合、これらの記録は非常に重要となります。

壁紙の補修問題

クローゼットの裏に隠れていた壁紙のシミと粘着については、「モデルルームなので現況渡し」という業者の主張は、必ずしも正しいとは言えません。 隠れた部分の瑕疵であっても、居住に支障をきたすような状態であれば、補修の責任は業者にある可能性が高いです。

瑕疵担保責任

住宅の売買契約には、瑕疵担保責任という制度があります。これは、引き渡し後に住宅に欠陥が見つかった場合、売主(業者)が責任を負うというものです。今回の壁紙のシミと粘着は、明らかに引き渡し前の段階で存在していた瑕疵と考えられます。 隠れていたとしても、居住に支障をきたす瑕疵であれば、現況渡しとはみなされません。

対応策

  • 証拠写真の提示: 壁紙のシミと粘着部分を写真で記録し、業者に提示しましょう。 シミの大きさ、粘着の程度、そして、それが居住に与える影響を明確に伝えましょう。
  • 専門家の意見: 必要であれば、住宅の検査を行う専門業者に依頼し、壁紙の損傷について客観的な評価を得ましょう。専門家の意見は、業者との交渉において強い武器となります。
  • 書面による交渉: 口頭での交渉だけでなく、内容証明郵便などを用いて、書面で補修を要求しましょう。 記録を残すことで、後々のトラブルを回避できます。
  • 消費者センターへの相談: 業者との交渉がうまくいかない場合は、消費者センターなどに相談することを検討しましょう。

まとめ

新築住宅のトラブルは、非常にストレスフルなものです。しかし、適切な対応をとることで、解決に導くことができます。 専門家の意見を積極的に取り入れ、証拠をしっかり残しながら、業者と冷静に交渉を進めていきましょう。 今回のケースでは、バルコニーの防水とサイディング、そして壁紙の補修問題について、それぞれ専門家の意見を聞き、適切な解決策を見つけることが重要です。 明後日の業者との打ち合わせでは、今回説明した内容を基に、具体的な対応策を提案し、交渉を進めてください。

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