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後付け床暖房のメリット・デメリットと導入事例
新築後、床暖房の設置ができないと知って、がっかりされたことと思います。しかし、ご安心ください。既存のフローリングの上から後付けできる床暖房システムは存在します。ただし、メリット・デメリットを理解した上で検討することが重要です。
後付け床暖房のメリット
* **快適な暖かさ:** 床全体からじんわりと暖まるため、足元からポカポカと温まり、小さなお子さんや高齢者にも優しい暖房です。空気を乾燥させにくいのも特徴です。
* **省エネ効果:** ガスファンヒーターと比較して、室温を均一に保つため、エネルギー効率が良いとされています。ただし、設置面積や断熱性能などによって効果は異なります。
* **インテリアへの影響が少ない:** 後付けタイプは、既存のフローリングの上に設置するため、リフォームの手間が少なく、インテリアデザインを大きく変える必要がありません。
* **健康面への配慮:** 空気を汚さず、ホコリや花粉を舞い上げにくいので、アレルギー体質の方にも適しています。
後付け床暖房のデメリット
* **初期費用が高い:** 新築時に設置するよりも費用が高額になります。システムの種類や設置面積によって費用は大きく変動します。
* **施工期間:** 既存のフローリングの上から施工するため、ある程度の期間が必要になります。
* **床の高さ:** 床暖房システムの厚み分、床の高さが上がります。ドアの調整などが必要になる場合があります。
* **対応できない床材:** 全ての床材に対応できるわけではありません。既存のフローリングの種類によっては、追加工事が必要になる可能性があります。
21畳LDKへの導入事例と注意点
21畳のLDKに後付け床暖房を設置する場合、いくつかのポイントに注意が必要です。
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* **システムの選定:** 広範囲をカバーできる高出力のシステムを選びましょう。電気式、温水式など、それぞれメリット・デメリットがありますので、専門業者と相談して最適なシステムを選びましょう。
* **設置場所:** LDK全体に設置するのが理想ですが、予算や施工上の制約から、リビング部分のみ、もしくはリビングとダイニング部分に限定するなどの検討も必要です。和室への設置は、畳の種類によっては難しい場合があります。
* **制御方法:** ゾーン制御システムなどを導入することで、部屋ごとに温度調整が可能になり、より効率的な暖房を実現できます。
* **電気容量:** 電気式の床暖房の場合、十分な電気容量が必要になります。ブレーカー容量の確認や増設が必要となる可能性があります。
* **窓やドアとの境目:** 窓やドアの境目、隣接する和室との境目では、多少温度差を感じる可能性があります。断熱材の追加や、カーテン、ドアの気密性の向上などを検討しましょう。
ガスファンヒーターとの比較
ガスファンヒーターは初期費用が安く、すぐに暖まるというメリットがありますが、ランニングコストが高く、空気を乾燥させやすいというデメリットがあります。床暖房は初期費用は高いものの、ランニングコストを抑えられ、快適な暖かさを持続できます。小さなお子さんや高齢者がいるご家庭では、床暖房の方が安全性と快適性の面で優れていると言えるでしょう。
専門家の視点
建築士やリフォーム業者に相談することで、ご自宅の状況に最適な床暖房システムの選定、設置場所の検討、費用見積もりなどが可能です。複数の業者に見積もりを依頼し、比較検討することをお勧めします。
具体的なアドバイス
* **専門業者への相談:** まずは、床暖房の専門業者に相談し、ご自宅の状況を説明して、最適なシステムと費用について見積もりを取りましょう。
* **予算の確認:** 後付け床暖房は高額な費用がかかります。予算をしっかりと確認し、無理のない範囲で計画を立てましょう。
* **家族との話し合い:** 床暖房の導入は、家族全員の意見を反映することが大切です。ご主人とよく話し合い、納得のいく結論を導き出しましょう。
* **断熱性能の向上:** 床暖房の効果を最大限に発揮させるためには、家の断熱性能を高めることも重要です。窓の断熱対策なども検討しましょう。
まとめ
後付け床暖房は、初期費用は高額ですが、快適性、省エネ性、安全性など、多くのメリットがあります。21畳のLDKへの導入は可能ですが、システムの選定、設置場所、予算、家族との話し合いなど、慎重に検討する必要があります。専門業者に相談し、ご家族にとって最適な選択をしてください。