新築マンションの瑕疵(かし)対応と報告先:安心できる住まいづくりのために

欠陥住宅にあたるのかどうか分かりませんが、何処かに報告か訴えておいた方がいいのでしょうか? 大手マンションメーカー(R)から、新築でマンションを購入しました。 内覧会の時点では部屋の間取りしか見ていなく、シューズボックスの汚れやコンクリートのようなものの残がいだけ見つけ、そこは入居前にキレイに直してもらいました。 引越当日には荷物を入れる前に引越屋さんが、壁の剥がれやフローリングのキズを見つけ、引越屋さんの指示通り写真を写しておきました。 後日、マンション側に連絡し壁の剥がれは直してもらいましたが、フローリングのキズなどはすぐには直せないので、3ヵ月点検後の工事の際に直す予定です。 その間に、それだけのキズや汚れだけではなく、他にもいろいろと出てきました。 内容は…フローリングのキズの他に光ったような汚れ→マイペットなどで拭いても全然取れません。 使ってないガスレンジにボンドのような汚れ、壁と枠には斜めに隙間が(・o・) リビングや他の部屋には壁紙がクロスして切ったまま重なって張り付けてあったりとetcです。 すべて、写真に撮ってあります。 Rマンションではすべてキレイに直してくれるそうですが、あとで何かのトラブルになったりした時のために、何処(国土交通省とか)かに報告しておいた方がいいのでしょうか? それとも、Rマンションでは大丈夫でしょうか? アドバイスなどよろしくお願いいたします。

新築マンションにおける瑕疵(かし)とは?

新築マンションを購入されたとのこと、おめでとうございます。しかし、引渡し後に様々な不具合が見つかり、不安な気持ちを抱えていることと思います。まず、ご質問にある「欠陥住宅」という言葉ですが、これは法律用語ではなく、一般的に建物の重大な欠陥を指す表現です。 法律上は、「瑕疵担保責任」という制度が適用されます。これは、売主(マンションメーカー)が、売買契約時に存在していた建物の欠陥について、買主(あなた)に対して責任を負うというものです。

今回のケースでは、フローリングの傷、壁の剥がれ、壁紙の施工不良、ガスレンジの汚れなど、複数の瑕疵が確認されています。これらの瑕疵が、居住に支障をきたすレベルかどうか、また、施工上のミスによるものかどうかを判断する必要があります。

瑕疵(かし)の判断基準と対応

瑕疵かどうかを判断する基準は、以下の3点です。

  • 引渡し時点に存在していたか:引渡し後に発生したものは、瑕疵担保責任の対象外となる可能性があります。
  • 通常の使用に支障をきたすか:軽微な傷などは、瑕疵とはみなされない場合があります。
  • 施工上の欠陥によるものか:経年劣化や自然災害によるものは、瑕疵とはみなされない場合があります。

写真に記録されているとのことですので、これらの点を踏まえて、一つずつ確認していくことが重要です。

マンションメーカーへの対応

既にマンションメーカーに連絡し、一部の瑕疵については対応してもらっているとのことですが、残りの瑕疵についても、写真などを提示して、速やかな対応を求めるべきです。

  • 書面での連絡:メールや手紙で、瑕疵の内容と写真、対応を求める旨を明確に記載し、送付しましょう。証拠として残しておくことが重要です。
  • 具体的な修理内容の確認:修理方法や期間、保証内容などを明確に確認し、合意した内容を文書で受け取りましょう。
  • 記録の保管:全てのやり取り(メール、手紙、写真など)を大切に保管しておきましょう。

国土交通省への報告は必要か?

国土交通省への報告は、必ずしも必要ではありません。マンションメーカーが誠実に対応し、瑕疵を適切に修繕してくれるのであれば、まずはメーカーとの話し合いを優先すべきです。

しかし、メーカーの対応に不満がある場合、または、重大な瑕疵(例えば、構造上の欠陥など)が見つかった場合は、国土交通省ではなく、住宅紛争処理機構への相談を検討しましょう。住宅紛争処理機構は、住宅に関する紛争の解決を支援する機関です。

専門家への相談

複数の瑕疵が見つかり、対応に不安がある場合は、建築士弁護士に相談することをお勧めします。専門家は、瑕疵の有無や程度を客観的に判断し、適切な対応策をアドバイスしてくれます。

具体的なアドバイス

1. **全ての瑕疵をリスト化し、写真と合わせて整理する**: 箇条書きで、問題点を具体的に記述し、写真と紐づけて整理しましょう。例えば「リビング南側壁、壁紙の継ぎ目が重なり、約5cmの段差あり(写真1)」のように記述します。

2. **マンションメーカーとの連絡を記録する**: メールや電話でのやり取りは、日時、担当者名、内容を記録しましょう。

3. **3ヶ月点検を有効活用する**: 3ヶ月点検は、瑕疵を発見し、修繕を依頼する絶好の機会です。点検時に、未対応の瑕疵についても改めて指摘しましょう。

4. **専門家の意見を聞く**: メーカーとの交渉が難航したり、重大な瑕疵が疑われる場合は、建築士や弁護士に相談しましょう。

5. **証拠をしっかり確保する**: 写真や動画、メール、手紙などの証拠を確実に保管しておきましょう。これらは、今後の交渉や紛争解決に非常に重要です。

まとめ

新築マンションの瑕疵問題は、精神的にも大きな負担となります。しかし、適切な対応をとることで、安心して暮らせる住まいを実現できます。まずはマンションメーカーとの丁寧なコミュニケーションを図り、それでも解決しない場合は、専門家の力を借りることを検討しましょう。 焦らず、一つずつ問題を解決していくことが大切です。

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