新築マンションの住宅性能評価書がない物件のチェックポイント|階数選びと契約書の注意点

新築マンションの住宅性能評価が付いていない物件はどうなのでしょうか。自分でチェックできる点を教えてください。契約書や管理規定の見方(ここは絶対おさえておくこと!)を教えてください。10階にしようか8階にしようか悩んでます。中部屋ですが。

住宅性能評価書がない物件の注意点とチェックポイント

住宅性能評価書がない新築マンションは、必ずしも悪い物件とは限りません。しかし、住宅性能の客観的な指標がないため、購入前に注意深くチェックする必要があります。特に、中古マンションと異なり、瑕疵担保責任期間(引き渡しから1年)内のトラブル発生時の対応が重要になります。

自分でできるチェックポイント

住宅性能評価書がない場合でも、以下の点を自分でチェックすることで、物件の品質や将来的なリスクをある程度把握できます。

  • 構造躯体の確認:建物の基礎、柱、梁などの主要構造部材の状況を丁寧に確認しましょう。ひび割れや傾き、腐食などがないか、専門家に見てもらうのも良いでしょう。特に、基礎部分のチェックは重要です。雨漏りや地震時の安全性に直結します。
  • 設備機器の確認:給排水設備、給湯器、エアコン、キッチン、浴室などの設備機器のメーカー、型式、保証期間などを確認し、信頼できるメーカーの製品であるか、保証期間が適切であるかを確認しましょう。安価な設備は、故障リスクが高くなる可能性があります。
  • 外壁・内装の確認:外壁の仕上げ材、防水処理、窓の気密性、内装材の品質などを確認しましょう。外壁のひび割れや剥がれ、窓からの隙間風、結露などがないか注意深く観察しましょう。これらの問題は、後々大きな修繕費用につながる可能性があります。
  • 周辺環境の確認:日当たり、風通し、騒音、近隣住民との関係、ゴミ置き場、駐車場などの周辺環境を十分に確認しましょう。特に、騒音問題や日照権の問題は、生活の質に大きく影響します。近隣住民に話を聞いてみるのも良いでしょう。
  • 施工会社の確認:施工会社の信用力や実績を調べましょう。過去の施工事例や評判などを確認し、信頼できる会社であるかを確認しましょう。倒産リスクなども考慮しましょう。

専門家への相談

不安な場合は、建築士や不動産鑑定士などの専門家に相談しましょう。専門家は、物件の構造や設備、周辺環境などを客観的に評価し、適切なアドバイスをしてくれます。費用はかかりますが、高額な買い物であるマンション購入においては、専門家の意見を聞くことは非常に有効です。

契約書と管理規約の重要事項

契約書と管理規約は、マンション購入において非常に重要な書類です。必ず内容を理解した上で契約を結びましょう。

契約書で確認すべき点

  • 瑕疵担保責任:引き渡し後一定期間内に発見された瑕疵(欠陥)に対する責任の範囲と期間が明確に記載されているかを確認しましょう。通常は1年間ですが、内容をよく確認しましょう。
  • 引渡し時期:引渡し時期が明確に記載されているか、遅延した場合の対応が明記されているかを確認しましょう。遅延によって発生する損害に対する補償についても確認しましょう。
  • 代金支払方法:支払方法、時期、金額などが明確に記載されているかを確認しましょう。手付金や残金支払いの条件なども確認しましょう。
  • 解約条件:解約条件、違約金などが明確に記載されているかを確認しましょう。解約する場合の条件や違約金の額などを確認しましょう。

管理規約で確認すべき点

  • ペット飼育:ペットの飼育が認められているか、制限がある場合はどのような制限があるかを確認しましょう。
  • リフォーム:リフォームの制限があるか、許可が必要な場合はどのような手続きが必要かを確認しましょう。
  • 駐車場:駐車場の利用状況、料金、利用ルールなどを確認しましょう。
  • 管理費・修繕積立金:管理費と修繕積立金の金額、将来的な改定の可能性などを確認しましょう。将来的な修繕費用についても考慮しましょう。

これらの項目について、不明な点があれば、売主や管理会社に質問し、納得いくまで説明を受けましょう。

10階と8階、どちらを選ぶ?中部屋の場合

10階と8階、どちらを選ぶかは、個人の好みやライフスタイルによって異なります。中部屋の場合、以下の点を考慮しましょう。

  • 眺望:10階の方が眺望が良い可能性が高いです。ただし、周囲の建物によって眺望は大きく変わるため、実際に現地で確認しましょう。
  • プライバシー:高層階の方がプライバシーが守られやすい傾向があります。
  • 日当たり:階数が高いほど日当たりが良いとは限りません。周囲の建物や日照条件などを考慮する必要があります。
  • 風通し:高層階の方が風通しが良くなる可能性があります。ただし、風の影響を受けやすくなる可能性もあります。
  • 騒音:高層階の方が騒音の影響を受けにくい傾向がありますが、交通量の多い道路沿いなどでは、騒音の影響を受ける可能性もあります。
  • エレベーター:高層階に住む場合は、エレベーターの待ち時間や混雑を考慮する必要があります。

実際に現地を訪れ、それぞれの階層から見える景色や風の流れなどを確認し、ご自身のライフスタイルに合った階数を選びましょう。

まとめ

住宅性能評価書がない新築マンションであっても、注意深くチェックすることで、安心して暮らせる住まいを選ぶことができます。専門家の意見を参考にしながら、契約書や管理規約の内容をしっかり確認し、後悔のないマンション選びをしてください。

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