ベランダの構造とミシミシ音の原因

新築住宅のベランダでミシミシ音が発生し、リビングに響いているとのこと、ご心配ですね。ベランダの構造と音の原因について詳しく解説します。

一般的なベランダの構造

ベランダは、建物の外側に張り出した空間で、防水性と耐久性を確保するために、いくつかの層で構成されています。

• 防水層：一番上にあり、雨水や紫外線から建物を保護する役割を担います。質問者様のお宅のように、ネズミ色のシーラーのようなものが塗られているのは、この防水層です。材質は、ウレタン防水やFRP防水など様々です。
• 下地層：防水層の下にあり、防水層を支える役割を果たします。コンクリート、モルタル、または合板などが使用されます。質問者様の「板」という感覚は、この下地層の合板の可能性が高いです。コンクリートの場合、鉄筋が入っていることもあります。
• 断熱層（場合によっては）：結露防止や断熱のために設置されることがあります。発泡ウレタンや断熱材などが使用されます。
• 構造体：ベランダを支える梁や柱などの構造部分です。建物の構造に直結しており、非常に重要です。

ミシミシ音の原因

ベランダのミシミシ音は、主に以下の原因が考えられます。

• 下地層の劣化または施工不良：下地層の合板やコンクリートに亀裂が入っていたり、施工時に十分な強度が確保されていなかったりする場合、荷重がかかった時にミシミシ音が発生します。特に、ベランダの出入り口付近は、人が頻繁に出入りするため、負担が大きくなります。
• 防水層の剥がれ：防水層が下地層から剥がれ、隙間が生じていると、踏み込んだ際に音が鳴ることがあります。
• 木材の乾燥収縮：下地層に木材を使用している場合、乾燥によって収縮し、隙間が生じることでミシミシ音が発生することがあります。特に、新築直後は木材の乾燥が進行するため、音が発生しやすい時期です。
• 固定金具の緩み：ベランダの手すりやその他の金具が緩んでいると、振動によって音が発生することがあります。

質問者様のケースでは、ベランダの出入り口付近のみミシミシ音が鳴るという点から、下地層の施工不良や木材の乾燥収縮が最も疑われます。洋室自体は問題ないことから、ベランダ部分の施工に問題があった可能性が高いです。

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具体的な解決策と専門家への相談

ミシミシ音は、放置すると構造上の問題に発展する可能性もあるため、早めの対処が必要です。

自分でできる対策

• 音の発生箇所の特定：ベランダに荷重がかかる箇所を丁寧に確認し、ミシミシ音が最も強く発生する場所を特定します。この特定が、修理箇所の特定に繋がります。
• 床材の緩みチェック：ベランダの床材（タイルやコンクリート）に緩みがないか確認します。緩んでいる場合は、専門業者に相談しましょう。
• 手すりや金具の確認：手すりやその他の金具に緩みがないか確認し、必要に応じて増し締めを行います。

しかし、これらの対策で解決しない場合は、専門家の助けが必要になります。

専門家への相談

ベランダの構造や修理方法は専門知識が必要なため、建築業者やベランダ修理業者に相談することを強くお勧めします。

• 状況説明：ミシミシ音の発生場所、状況、発生頻度などを詳しく説明します。写真や動画を撮っておくと、より的確な診断を受けられます。
• 見積りの取得：複数の業者から見積もりを取り、価格や施工内容を比較検討します。安価な業者を選ぶだけでなく、実績や保証内容も確認しましょう。
• 保証内容の確認：施工後の保証内容を確認し、万が一問題が発生した場合の対応を確認しておきましょう。新築住宅であれば、ハウスメーカーにも相談することをお勧めします。

専門家は、ベランダの構造を調査し、原因を特定した上で適切な修理方法を提案してくれます。場合によっては、下地層の補修や防水層の塗り替えが必要になる可能性があります。

まとめ：安心安全なベランダ空間を

ベランダのミシミシ音は、放置すると大きな問題に繋がる可能性があります。原因を特定し、適切な対策を行うことで、安心安全なベランダ空間を実現しましょう。専門家への相談を躊躇せず、快適な生活を取り戻してください。